「福山には何もない」と福山の人はよく言います。
本当にそうでしょうか?
地元の魅力をもっと知ってもらいたい!との思いから生まれたのが、「瀬戸内SamPo(さんぽ)」という小さなツアーです。
今まで知らなかったワクワクする場所や、伝統文化、とびきりの食材などを体験して、地元を見つめ直してみませんか?
記載されている内容は、2021年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
瀬戸内SamPoとは?
よく知っていると思っている地元にも、意外な穴場があるもの。
瀬戸内SamPoが焦点を当てるのは、「ちょっとおもしろい」場所やもの、そして「普段はできない体験」です。
体験型のミニツアーで地元の魅力を再発見

「御領古墳群ハイキングツアー」に「食べるバラの摘み取りとスイーツ作り体験」、「うんちく若大将の寿司体験」など、瀬戸内SamPoのツアーを眺めていると、ワクワクしてきます。
長く住んでよく知っていると思っていた瀬戸内に、こんなにいろいろとおもしろそうな場所があったなんて!
その場所やその食べ物などの魅力を知り尽くしたローカルガイドさんが案内してくれる、地元ならではの小さな旅が、瀬戸内SamPoです。
地元の魅力を再発見する小さな旅に、ぶらりと出かけてみたくなりますね。
瀬戸内SamPoのミニツアーとは、どんなもの?
瀬戸内SamPo代表の伊藤さんが、「このようなツアーはなかなかないんですよ」とイチオシしてくれたツアーが「うんちく若大将の寿司体験」です。
伊藤さんがお父さんの代から通っていた、回らないお寿司屋さん「男寿し」。
その若大将のお話があまりにもおもしろい!と、ツアーになりました。
はじめに若大将から、バランやガリ、幕の内弁当などについてのうんちくを聞きます。

え?そうなの?まあ、歌舞伎が?など、お寿司の世界が広がることでしょう。
次に、若大将のレクチャーを受けながら、参加者は自分で2貫のお寿司を握ります。

自分で握ったお寿司と、大将もしくは若大将が握ってくれた同じネタのお寿司を並べてじっくり観察、そして実食!
他のネタのお寿司6貫や茶碗蒸しなどがついたランチを、そのままいただきましょう。
実に学んで楽しい、食べて美味しいツアーです。
瀬戸内SamPoのツアーは、こんなふうに「これはおもしろい!」「これは意外!」から生まれているのですね。
短時間のツアーで「旅ナカ」需要にも対応

瀬戸内SamPoのツアーの所要時間は、どれも2時間前後。
現地集合、現地解散の小さな旅で、非日常の「ちょっとおもしろい体験」ができます。
地元のかたの参加はもちろん、たとえば広島から大阪への移動中に空いた時間を有効に使いたいという、「旅ナカ」需要にもぴったりです。
体験だけじゃない!コミュニティーづくりにも力を入れる
地元が好き、という要素には「おもしろい場所がある」の他に「そこに自分の居場所がある」ことも大切なのかもしれません。
瀬戸内SamPoでは、地元がもっと好きになる仕掛けを組んでいます。
参加者同士の交流を生む仕掛け
瀬戸内SamPoが大切にしているのは、単なる体験ツアーだけで終わらせないこと。
参加者同士の交流と、ほっとするコミュニティーづくりにも力を入れています。

そのための仕掛けのひとつが、参加者につけてもらうネームプレート。
普通なら、ここに「山口」なんて苗字を書くことが多いのですが、瀬戸内SamPoでは
「ではネームプレートに小学校のときのアダナか、下のお名前を書いてください」
と呼びかけます。
次に、簡単な自己紹介。
「最近ハマっていることはなんですか」
とスタッフに促されてお話が始まれば、その場にたまたま居合わせた参加者同士が、お互いのことを知りあって、小さなコミュニティーが生まれます。
あっと驚くスタンプ特典
瀬戸内SamPoでは、スタンプカードも導入しています。
企画に参加すると1枚ずつもらえるシールは、企画ごとに絵柄が異なっているので、集めることも楽しみですね。
スタンプやシールがたまると、割引があったり記念品がもらえたりするのが一般的ですが、瀬戸内SamPoは一味違います。

なんと、お客さんが受け取ったのは「スタッフになれる権利」!
ツアーにはスタッフが付き添ってサポートしますが、リピートしてくださるお客さんにスタッフとして参加してもらう作戦です。
もちろん、そのときの参加費は無料。
しかし、タダでツアーに参加できることよりも、スタッフとして一緒にツアーを盛り上げる経験のほうが、より強く心に残るに違いありません。
ここにも、お客さんに楽しんでもらいたい、コミュニティーを作っていきたいという、瀬戸内SamPoの思いがたっぷりと込められているのです。
旅のあとに届く「ちーといいもの」
瀬戸内SamPoのツアー終了後、お客さんの自宅には、感謝の手紙とともに数百円ほどのちょっとしたプレゼントが届きます。
それが「ちーと(ちょっと)いいもの」です。
複数名でツアーに参加の場合は、申込み代表者おひとりへのプレゼントとなります。

手紙にはQRコードがついていて、これを読み取ると「ちーといいもの」の作り手からのメッセージ動画が見られます。
まだあまり知られてはいない瀬戸内のいいものを、作り手の思いとともに届けるための仕掛けです。
スタッフが惚れ込んだ「ちーといいもの」が、お客さんとお店との新たな縁をつなぎます。
地元の魅力を再発見できる小さなツアー、瀬戸内SamPo。
代表の伊藤 匡(いとう ただし)さんにお話を聞きました。