【9/10(水)~ 9/23(火)開催】瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』~ 瀬戸内の島々で開催される音楽祭に行ってみよう!

仮アイキャッチ画像

芸術の秋。広島県尾道市から愛媛県今治市をつなぐしまなみ海道をはじめ、とびしま海道、ゆめしま海道の島々では、毎年9月に瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』(以下、『し・ま・の・音楽祭』と記載)が開催されます。

「島でも本物の生の音楽を!」を合言葉に実行委員会が中心となって開催しており、今回で10回目を迎えます。

『し・ま・の・音楽祭』の特長は、素晴らしい演奏を聴けるだけではありません。
チケット販売や会場設営を手伝うサポーターとして参加したり、公開リハーサルを見てプロの準備を学んだり、演奏や合唱に加わったりするなど、さまざまな形で参加できることです。

記載されている内容は、2025年9月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

Ads by Yahoo! JAPAN

第10回 瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』とは

『し・ま・の・音楽祭』2025のパンフレット(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
『し・ま・の・音楽祭』2025のパンフレット(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

『し・ま・の・音楽祭』はプロの演奏家だけでなく、地域の人々、そして音楽を愛するすべての人々が一緒になって織りなす「創る音楽祭」です。
音楽祭の期間中、島々では2種類のコンサートが開催されます。

一つは、企画の趣旨に賛同したプロの演奏家たちによる「し・ま・の・室内楽」で、弦楽四重奏やピアノ三重奏の公演で、本公演(有料)と特別公演(一部を除き無料)があります。

「し・ま・の・室内楽」2024のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
「し・ま・の・室内楽」2024のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

もう一つは、全国から公募で集まったメンバーが島で合宿をおこない、一夜限りのオーケストラを創り上げる「し・ま・の・オーケストラ」。
通称“しまおけ”と呼ばれ、ソリストオーディションで選ばれた若手演奏家をソリストに迎え、本格的なオーケストラの演奏を披露する形式です。

「し・ま・の・オーケストラ」2024のソリスト(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
「し・ま・の・オーケストラ」2024のソリスト(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

『し・ま・の・オーケストラ』の過去の演奏がこちらで視聴できます。

機会を創る音楽祭

『し・ま・の・音楽祭』では、島に「聴く「奏でる」「学ぶ」「つながる」という4つの機会を創り出しています。

「聴く」機会を創る

「島でも本物の生の音楽を!」という合言葉のもと、プロの演奏会を公民館や小学校、児童館、図書館など、島の人々にとって身近な場所で開催しています。
その回数は、本公演と特別公演を合わせると、14日間でなんと19回以上です。

(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

特別公演の詳細は記載の連絡先にお問い合わせください

また、小さな子どもづれでも気兼ねなく聴きに行ける「母と子特別公演」も開かれています。
走り回って聴いていないように見えた子が、帰るときには演奏した曲を口ずさむこともある「母と子特別公演」。
大三島や伯方島でおこなう「母と子特別公演」は、子どもがうろうろしたり声を出したりしても大丈夫だそう。
幼いうちからクラシックの生演奏に親しむと、心が豊かに育くまれることでしょう。特別公演は無料というのもありがたいですね。

未就学児も参加できる母と子特別公演のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
未就学児も参加できる「母と子特別公演」のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

「奏でる」機会を創る

『し・ま・の・オーケストラ』では、若手演奏家の登竜門となる「ソリストオーディション」を設け、未来の音楽家を応援しています。

今年のソリストオーディションで最優秀賞を受賞したのは、ヴァイオリンの増田七彩ますだ ないろ)さんです。今年のオーケストラがどのような音色を奏でるのか、期待が高まります。

「し・ま・の・オーケストラ」2024のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
「し・ま・の・オーケストラ」2024のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

「学ぶ」機会を創る

「音楽活動をする人の参考にしてほしい」という想いから、ほとんどの公演で公開リハーサルをおこなっています。
プロの演奏家のリハーサルを見られる貴重な機会なので、吹奏楽や管弦楽を学んでいる学生さんや顧問の先生たちなどにも、ぜひ活用してもらいたいですね。

公開リハーサルのようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
公開リハーサルのようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

また、『し・ま・の・室内楽』では、学校特別公演として複数の小学校を訪問し、子どもたちが実際に楽器に触れる機会を提供しています。

「触れたことがなければ将来興味を持つこともない。種をまかなければ芽吹くことはない」との想いから、「将来のクラシック音楽界への投資、種まき」としておこなっているそうです。

学校特別公演のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)
学校特別公演のようす(画像提供:『し・ま・の・音楽祭』実行委員会)

「つながる」機会を創る

『し・ま・の・音楽祭』は、「聴く」だけでなく、演奏会運営を手伝うサポーターを募集することで、地域住民がつながり、音楽祭をともに「創る」喜びを分かち合える仕組みを築いています。

公演を聴いた人が「感動した!来年は私もチラシを配るからたくさん持ってきて」と、強力なサポーターになってくれた例もあるそうです。

いろいろな形で参加して盛り上げよう!

とはいえ、サポーターへの応募は少なく、奏者が会場設営もおこなっているのが実情です。奏者の大切な手を守るという意味でも、手伝ってくれるサポーターを募集しています。

また、本公演はしまなみ海道20周年を記念して作曲された『しまなみ賛歌』の歌から始まり、その合唱に参加する人も募集しています。

演奏会を聴く、奏でる、歌う、公開リハーサルで学ぶ、サポーターとして手伝うなど、いろいろな形で参加できるのが『し・ま・の・音楽祭』の魅力です。
「私も会場にイスを並べるくらいなら手伝えるかも」と、参加意欲が湧いてきました。

サポーターについての詳しい内容はこちらから
合唱についての詳しい内容はこちらから

『し・ま・の・音楽祭』を始めた経緯や島の変化、今後の展望などについて、実行委員長の豊嶋博満(としま ひろみつ)さんとオーケストラの指揮者である豊嶋和史(としま かずふみ)さんをはじめ、「し・ま・の・室内楽」の皆さんにインタビューしました。

瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』2025のデータ

2025音楽祭チラシおもて
名前瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』2025
期日※時刻は開演時間
『し・ま・の・オーケストラ』2025演奏会
9月14日(日)
午後5時~ 吉海学習交流館 大ホール

『し・ま・の・室内楽』弦楽四重奏
【伯方島公演】
9月11日(木)
午後2時~ 伯方農村環境改善センター
【今治公演】
9月20日(土)
午後7時~ 今治市中央公民館
【生口島公演】
9月21日(日)
午後2時~ ベル・カントホール
【向島公演】
9月22日(月)
午後7時~ むかいしま文化ホール
【因島公演】
9月23日(火)
午後2時~ 因島図書館(芸予文化情報センター)

『し・ま・の・室内楽』ピアノ三重奏
【大崎下島公演】
9月17日(水)
午後2時~ 安芸灘交流館
【朝倉公演】
9月20日(土)
午後2時~ 朝倉ふるさと美術古墳館

特別公演についてはパンフレットをご覧ください。
場所広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田535-1
参加費用(税込)前売券2,000円(学生500円)
当日券2,500円(学生700円)
※『し・ま・の・室内楽』特別公演は無料(9月15日の大島を除く)

チケットはこちらのサイトから購入できます。
https://setouchi-fest.com/tickets/

店舗で購入する場合のお支払いは現金です。
ホームページ瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』

情報提供者:いっしー

身近な人の活動を応援できる、イベントの告知記事・レポート記事を、備後とことこで書いてみませんか?

全3回の無料講座「倉敷市民レポーター教室」を受講することで、記事の寄稿資格が得られます(薄謝あり)。

備後のイベント情報を探すなら
「とことこおでかけマップ」

備後で開催されるイベント情報を、マップ上から確認できる「とことこ おでかけマップ」を是非ご利用ください。

Ads by Google

キーワード検索

よく読まれてます!

今注目の記事

アバター画像
いっしー
福山育ちですが、結婚後は転勤族となり他県を転々とした後、福山へUターンしました。 やっぱり備後弁は最高!穏やかな海や気候も大好きです! 再認識した備後の魅力をお伝えできればと思っています。

地域を知る

  • 福山市
  • 尾道市
  • 笠岡市

はれとこからのお知らせ

一般社団法人はれとこは「とことこシリーズ」を中心に、地域の情報発信を担う「市民ライター」育成などの活動をおこなっています。

FMくらしき「倉敷とことこ」