2020年11月6日、尾道市内では初となるビール醸造所「尾道あづみ麦酒(ビール)醸造所」がオープンしました。
「障がい者サポートセンター あおぎり」の施設内にある醸造施設で、当施設利用者の就労支援の一環としてビール醸造がスタート。
ビールへの想いや地域とのつながりについて、尾道あづみ麦酒醸造所の醸造長・田上 誠(たがみ まこと)さんと施設利用者の前田 康行(まえだ やすゆき)さんに話を聞きに行ってきました。
記事内の金額はすべて税込です
記載されている内容は、2021年9月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
尾道あづみ麦酒(ビール)醸造所のデータ
名前 | 尾道あづみ麦酒(ビール)醸造所 |
---|---|
住所 | 広島県尾道市高須町4754-1 |
電話番号 | 0848-38-2221 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前9時〜午後5時 |
定休日 | 土、日、祝日 第1・第3土曜は営業 |
支払い方法 |
|
ホームページ | 尾道あづみ麦酒醸造所 |
交通機関での行き方
▼JR東尾道駅の改札を出たら東口に降ります。
▼駅前のロータリーはこんな感じ。不動産屋の青い屋根を目指して進んでください。
▼不動産屋横の細い道から、線路沿いにまっすぐ進みます。
▼「尾道あづみ麦酒醸造所」は駅から徒歩4〜5分。歩いているとすぐに建物が見えてきますよ。
▼到着です!あづみビールののぼりが目印。
障がい者サポートセンターに併設!尾道あづみ麦酒醸造所とは
「尾道あづみ麦酒醸造所」は、2020年に誕生したクラフトビール醸造所。以来、尾道産の食材にこだわりながらビール造りが続いています。
最寄り駅は、JR尾道駅から1駅隣の東尾道駅です。駅から徒歩4〜5分の場所にある「障がい者サポートセンター あおぎり」の施設内にあります。
ビールが飲めるバースペースはありませんが、施設では直接クラフトビールを買うことができますよ。
希望があれば醸造所見学も可能だそうです。
障がい者サポートセンター あおぎりでは「働くこと」「日常のこと」の支援を通して、施設利用者が自立しつつ充実した生活を送れるようにサポートを行なっています。
ビール醸造以外の就労支援としては、出張洗車や清掃など。
あおぎりではさらに、尾道の商店街でチョコレート専門店「Coco by 久遠(くおん)」を運営し、チョコレートの製造や販売、店内清掃などの就労機会を生み出しています。
これらはすべて「就労継続支援B型」という福祉サービスの一環。一般就労を目指した知識の向上を図る目的などで行なわれているのです。
そしてその就労支援事業として、あおぎりでは2020年に尾道あづみ麦酒醸造所をオープンしてクラフトビール醸造がスタート。
社会福祉法人が酒類製造免許(発泡酒)を取得したのは、広島県内では初めてのことでした。
ビール造りには作業工程が多く分担性も高いことから、全国的にまだ事例は少ないものの、就労支援の作業として少しずつ注目を集めているのだそうです。
ガラス張りで明るい醸造施設!あづみビールは開放的な空間で造られる
あづみビールの醸造施設を中からみるとこんな感じ。
印象的なのは自然光がたっぷり入ってくる開放的で大きな窓です。
ピカピカのタンクが光を反射して、室内灯を使わなくても醸造施設全体が明るい雰囲気でしたが、田上さんいわく「一面が窓なので冬の温度管理がとても大変」なのだそう……。
▼取材中、広島カープのラッピング電車がすぐそばを通るという偶然も!
醸造機器やタンクには数百もの部品が。
ビール造りは洗浄が命とも言われているため、ていねいな掃除が欠かせません。
▼施設利用者の前田さんが洗浄前、タンクから部品を取り外すところ。
「(作業には)だいぶ慣れましたよ」とのことでしたが、洗浄の工程は細かな部品の取り外しも含めてやはり苦労があるとのことでした。
ペールエールにホワイトエール、ハニーレモン。あづみビールのラインナップを紹介
尾道あづみ麦酒醸造所では、どんなクラフトビールを造っているのでしょうか。気になるラインナップを紹介します!
- 尾道ペールエール(440円)
- 尾道ホワイトエール(440円)
- 尾道ハニーレモン(440円)
- 季節限定ビール(550円)
「ペールエール」「ホワイトエール」「ハニーレモン」の定番3種類に加え、さらに月替りの季節限定ビールの計4種類があづみビールのラインナップです。
季節限定ビールはこれまでに、因島(いんのしま)で採れた八朔(はっさく)を使った「はっさくエール」や、尾道産のいちごとミックスベリーを漬け込んだ「ベリーベリーエール」、尾道産ブラッドオレンジを使った「尾道IPA」などが造られました。
・1瓶あたり330ミリリットル入り
・ペールエール:モルト(大麦)の風味やホップの香りをバランス良く感じられる、明るい色が特徴のビール
・ホワイトエール:クリーミーな色合いとやわらかい味わいが特徴で、スパイシーな料理に合う銘柄も多い
・IPA:India Pale Ale(インディアペールエール)のことで、大量のホップを使うことによる苦味が特徴
取材後に、「尾道ハニーレモン」と季節限定の「ぶどうエール」を購入したので紹介します!
レモンのさわやかな酸味と甘みがクセになる「尾道ハニーレモン」
尾道産のレモンとハチミツが使われた、レモネードのようなやさしい甘みのビール。
アルコール度数が3%と低めなので、普段あまりビールを飲まない人や甘いお酒が好きなかたにも好評なのだそうです。
よく目にするラガーの黄金色というより、レモンとハチミツのような濃いイエローが特徴的。
お好み焼きやスパイスの効いた食べ物のほか、スイーツにも合わせやすいのだそう。かなり幅広いシーンで楽しめるクラフトビールです!
季節限定!スパークリングワインのように楽しめる「ぶどうエール」
2021年9月に発売された季節限定醸造の「ぶどうエール」は、尾道産のぶどうを漬け込んで造られたさわやかなフルーツエール。
ぶどうの香りと酸味が口あたりよく、のどごしにもキレが感じられます。
ビール自体にはほのかに赤みが感じられました。先ほど紹介したハニーレモンとも異なる色合いで、注ぐことで目でも楽しめるのがクラフトビールの面白さ。
この季節だけの特別感がうれしい、プレミアムなクラフトビールでした。
あづみビールはどこで買える?醸造所での販売のほか、お土産店でも
あづみビールは、「イオンスタイル尾道」やJA直売所の「ええじゃん尾道 尾道店」、お土産店「尾道ええもんや」「新尾道駅・ええもんや」などで買うことができます。
また、尾道の商店街にある「蔵鮨(くらずし)」やイタリアンレストラン「港九番地(ハーバーナイン)」など、尾道市内を中心とした飲食店でいただくこともできますよ。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策で、アルコールの提供を休止しているお店もあります。
尾道あづみ麦酒醸造所では「オーガニックな原料を使い、多くのかたと関わりながら、多様な方法で、多様な商品を造る」ことを目指しています。
ビール造りの想いを、醸造長の田上 誠(たがみ まこと)さんと施設利用者の前田 康行(まえだ やすゆき)さんに聞きました。
尾道あづみ麦酒(ビール)醸造所のデータ
名前 | 尾道あづみ麦酒(ビール)醸造所 |
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住所 | 広島県尾道市高須町4754-1 |
電話番号 | 0848-38-2221 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前9時〜午後5時 |
定休日 | 土、日、祝日 第1・第3土曜は営業 |
支払い方法 |
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ホームページ | 尾道あづみ麦酒醸造所 |