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せとうちビジネスコンテスト 〜 起業家を支える都市「福山」で社会・地域をより良くするビジネスプランの募集開始!

せとうちビジネスコンテスト 〜 起業家を支える都市「福山」で社会・地域をより良くするビジネスプランの募集開始!

知っとこ / 2022.07.24

ソーシャルビジネスプランを持っている、40歳以下の社会人・学生を応援するためのビジネスプランコンテスト、「せとうちビジネスコンテスト」の募集が開始しました。

募集は2022年8月22日(月)午後6時までです。

社会・地域をより良くするビジネスプラン」を持っている人の支えになりたい、仲間としていっしょにがんばりたいという思いがある経営者や起業家が伴走する「せとうちビジネスコンテスト」。

プランを実現するためにともに走る経営者・起業家の先輩がいること、そして、プランを実際に形にすることを重要視している点が「せとうちビジネスコンテスト」の特徴です。

募集を開始した「せとうちビジネスコンテスト」の概要と、コンテストを通して何を目指しているのか、「せとうちビジネスコンテスト実行委員会」実行委員長の貝原大和(かいはら やまと)さんに話を聞きました。

記載されている内容は、2022年7月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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せとうちビジネスコンテストとは

せとうちビジネスコンテスト

「せとうちビジネスコンテスト」とは、どのようなコンテストなのか?

ソーシャルビジネスプラン、地域を良くするビジネスアイディアやプランを持っている40歳以下の社会人・学生が応募できるコンテストです。

コンテストの特徴、応募期間などについてまとめました。

せとうちビジネスコンテストの特徴

実行委員長である貝原大和さんは、公式サイトで以下のように語っています。

せとうちには多種多様な企業があり、そこには魅力的な経営者やプレイヤーが多数存在します。せとうちビジネスコンテストを通じ、せとうちでチャレンジしたい仲間を発掘し、経営者やプレイヤーがそのチャレンジを支えていきます。
ビジネスコンテスト当日のみならず、その前後の伴走型のサポートをさせていただく等、”チャレンジの実現”に重きを置いたビジネスコンテストにしてまいります。

SETOUCHI BISICON

地域にある課題を解決し、地域を良くするために取り組むチャレンジの実現が重要と考え、書類選考をパスした10チームにはメンター(プランの相談者)をつけて実現可能性を高めていきます。

メンターといっしょに、ビジネスプランをさらにブラッシュアップする期間は23日間。

この期間は、ビジネスプランを実現したいと考える起業家にとって、宝物といえる時間になるはずです。

現役経営者・起業家のサポートを受けながらプランを練ることが可能。
そして、受賞後もビジネスパートナーとして関われる可能性があること、これが最大の特徴でしょう。

せとうちビジネスコンテストの応募期間と応募条件

せとうちビジネスコンテストは、2022年9月25日(日)午前11時から午後2時での開催です。

開催にあたり、9月25日のコンテストで発表ができる10チームを事前選考します。

以下、応募期間と応募条件などについてです。

【せとうちビジネスコンテスト開催日時】2022年9月25日(日) 午前11時から午後2時
【開催場所】エストパルク (広島県民文化センターふくやま)
広島県福山市東桜町1-21
【募集条件】ソーシャルビジネスプランを持った40歳以下の社会人・学生×(個人・団体)
※チームの中に上記条件に該当するメンバーがいれば応募可能
【募集方法】専用のエントリーシートを作成
【募集期間】2022年8月22日(月) 午後6時 締め切り
【コンテスト発表者結果発表】2022年9月2日(金)
※メンターとの企画ブラッシュアップ期間は9月2日(金)から9月24日(土)まで

書類選考を経て、9月2日にせとうちビジネスコンテストで発表する10チームが決定します。

10チームはメンターとタッグを組んで、ビジネスアイディアの完成度を高めていき、9月25日の本番を迎えるスケジュールです。

ソーシャルビジネスプランとは?

ソーシャルビジネスの事業プランを募集する「せとうちビジネスコンテスト」。

コンテストの核となるソーシャルビジネスとは何でしょうか?

政府広報によると、ソーシャルビジネスは以下のようなものを指します。

子育てや介護・福祉、まちづくり・地域活性化、環境保護などの社会的課題の解決に向けて、地域住民や特定非営利活動法人、企業などがビジネスの手法を使い取り組む事業のこと

ソーシャルビジネスの定義は以下とおりです。

ソーシャルビジネスの定義
(1)社会性
現在解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること

(2)事業性
(1)のようなミッションにビジネスの手法で取り組み、継続的に事業活動を進めていくこと

(3)革新性
新しい社会的商品・サービスやそれを提供するための仕組みを開発したり、活用したりすること

政府広報オンライン

「せとうちビジネスコンテスト」は、ソーシャルビジネスの事業プランなので、社会的課題を解決し社会や地域を今以上により良くするプランが求められます。

せとうちビジネスコンテストはふたつの団体と福山市の共催

ふくやま社中

「せとうちビジネスコンテスト」は、一般社団法人福山青年会議所一般社団法人ふくやま社中福山市の3団体の共催です。

一般社団法人福山青年会議所は、セミナーや勉強会などを企画し、地域を牽引(けんいん)する事業を行なっています。

一般社団法人ふくやま社中は、15歳以上24歳以下の学生を対象とした創業体験イベントSta-sh(スタッシュ)や、地域の店舗や会議室など施設の一部を、学生の自習室として提供してもらい学生の居場所を作るSTUily(スタイリィ)を運営しています。

両者はさまざまな取組みを行い、地域産業の成長と福山市の発展のために活動している団体です。

そして、「せとうちビジネスコンテスト」には福山市も参加。

福山全体を盛り上げるビッグなビジネスコンテストを目指しています。

せとうちビジネスコンテストのポイント

「せとうちビジネスコンテスト」実行委員会 実行委員長の貝原大和さん
「せとうちビジネスコンテスト」実行委員会 実行委員長の貝原大和さん

「せとうちビジネスコンテスト」が求めるソーシャルビジネスプラン、コンテストの目指す先は何か?などについて、実行委員会 実行委員長の貝原大和(かいはら やまと)さんに聞いてみました。

コンテストのソーシャルビジネスプランに求めること

ソーシャルビジネスなので、福山を今以上に住みやすい街にして発展させるプランが必要条件です。

ただし、このコンテストは「ふくやまビジネスコンテスト」ではなく「せとうちビジネスコンテスト」と「瀬戸内」のワードが入っていることからわかるように、福山だけを良くする、発展させるのではなく、瀬戸内全体としての課題を解決し瀬戸内全体の住みよい環境を整えるプランであれば理想的だそうです。

基本的に瀬戸内エリアに郷土愛を持っていて、その街の課題解決を含んだプランであれば、内容についてのしばりはないので、ビジネスプランをどんどんと出してほしいと貝原さんは話します。

たとえ瀬戸内エリアに直接関係ない場所でプランを実施したとしても、その場所に瀬戸内エリアに関するビジネスプランが立ち上がったことが重要と考えています。
すぐに福山・瀬戸内エリアの課題が解決するというものではなく、解決までに時間がかかってもOKです。
(貝原大和実行委員長)

実現可能性を重視

せとうちビジネスコンテスト評価基準表

貝原さんの話を聞いているなかで、何度も出てきたワードが「実現可能性」。

コンテストを突破するためには、実現可能性がとても重要だと事務局は考えているそうです。

審査基準としての「評価基準表」を見ると、ソーシャルビジネスプランの基本ともいえる「社会・地域への貢献度」が100点中の30点。

そして、「実現可能性」も30点の配点。

この2つを合わせると60点になり、かなりのウエイトをしめているのがわかります。

福山を含む瀬戸内地域の課題を解決することで社会や地域に貢献するプランを練り、実際にそのプランが実現可能なものであるのか、この一連の流れが重要です。

課題を解決し社会貢献ができることも重要視していますが、同時にビジネスプラン自体の実現可能性の高さも重視しています。

実現できるソーシャルビジネスプランで、瀬戸内エリアをより良くすることが目標だからです。

これは、最優秀賞・優秀賞・審査員特別賞受賞チームに与えられる賞金の支給方法にも表れています。

入賞者はビジネスアイデア実現に利用可能な支援金・人的サポートの情報提供を受けることができる。(総額30万円)
※1グループ最大10万円まで申請可能

SETOUCHI BISICON

コンテストで入賞したその日に賞金が与えられるのではありません。

賞金は、実際にビジネスプランの実現に向けて動き出してから支援金の形で支給されるのです。

賞金が打ち上げ費用で消えていくのは避けたいので(笑)
ビジネスプラン実現の資金の一部として使ってほしいんです。

審査員・メンターはビジネスの達人

経営者が多い街「福山」。

「せとうちビジネスコンテスト」の審査員・メンターは、応募者にとって偉大な先輩がそろっています。

「せとうちビジネスコンテスト」の審査員

せとうちビジネスコンテスト審査員一覧

審査員の投票で、コンテストの受賞ビジネスプランが決定します。
審査員は以下のとおりです。(敬称略)

  • 小林史明 (一般社団法人ふくやま社中 代表理事)
  • 島田宗輔 (福山電業株式会社 代表取締役社長/一般社団法人福山青年会議所理事長)
  • 山本孝昭 (株式会社ドリーム・アーツ 代表取締役社長/CEO) 
  • 吉村公孝 (ベイシス株式会社 代表取締役/EO Setouchi)
  • 仁木勝雅 (株式会社ディープコア 代表取締役社長)
  • 池田圭次 (福山市経済環境局長兼建設局福山駅周辺再生推進部長)
  • 今井恭子 (イノベーション・ハブ・ひろしまCamps コミュニティマネージャー)
  • 安部敏樹 (株式会社Ridilover/一般社団法人リディラバ 代表)

「この人に審査してもらえるなら応募したい」と思ってもらえるプレイヤーにお願いしました、と貝原さん。

コンテストのプレゼンテーションで、ビジネスプランにかける熱意を審査員にぶつけてください!

「せとうちビジネスコンテスト」のメンター

せとうちビジネスコンテストメンター一覧

書類審査を通過し、コンテストでプレゼンテーションができる10チームに伴走するメンターは以下のとおりです。(敬称略)

  • 川本真督 (株式会社BPL 代表取締役/地域力創造アドバイザー<総務省>)
  • 藤井伸成 (care design 代表取締役)
  • 中尾朋宏 (F&Sデザイン株式会社 代表取締役)
  • 德永明彦 (アイデアル株式会社 代表取締役)
  • 福原健太郎 (株式会社グランシップ 代表取締役)
  • 岡田秀一 (広島県ドローン協会顧問/国交省HP掲載管理団体DIAインストラクター・トレーナー)
  • 漆川治樹 (福山観光旅行株式会社 代表取締役)
  • 中島基晴 (株式会社中島商店/有限会社ぬまくま夢工房 代表取締役/びんご6次産業化アドバイザー)
  • 藤井加永子 (模様建築設計室 代表)
  • 高村亨 (福山ビジネスサポートセンターFuku-Biz センター長)
  • 池内精彦 (福山ビジネスサポートセンターFuku-Biz プロジェクトマネージャー)
  • 梶原亜紀 (チアーズイングリッシュ 代表/BINGO Visionary Leaders 会長)
  • ヤスムラ ミチヨシ (KAZARI 代表/株式会社TOWN DESIGN LABO 代表取締役/RAINBOW SOKO HIROSHIMA 運営責任者/株式会社nicopoia 代表者)

2022年7月23日現在の情報です。
今後もメンターは増えていく予定です。

選ばれたメンターは創業から10年程度の経験のかたが多く、これから起業をしたいという人にとって有益なアドバイスを与えてくれることでしょう。

失敗や成功、実践を踏まえて出た言葉は、大きなヒントを含んでいるものです。

コンテストでプレゼンテーションする10チームとメンターのマッチングは、ビジネスプランの内容を考慮し、チームにとって最良だろうと考えたメンターを事務局が選びます。メンターとどうブラッシュアップするかは、チームにおまかせ。
メンターの経験をどんどん吸収してください!

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チャレンジしやすい街「福山」にしたい

福山市福山城400年博

「せとうちビジネスコンテスト」を開催する福山市は、企業数が多くビジネスの第一線を進んでいるトップが多い街です。

ソーシャルビジネスプランを実現する舞台として、福山市は適しているといえるのではないでしょうか。

ビジネスプレイヤーが多い福山市

福山城

広島県福山市は、全国市町村のなかで企業数が多い自治体です。

中小企業庁の統計データ(2016年6月時点の調査結果)によると、福山市の小・中・大企業数合計が全国市町村1896中20位

大企業の数は上位の市町村と比べると少ないものの、中小企業の数が多いのが福山市の特徴です。

中小企業のなかでも、小規模な事業所が約85パーセントを占めているのも注目する点。

中小企業が多いということは、ビジネスのプレイヤー(経営者)が多いということ。

これから新しくビジネスを始めようという人にとって、福山市はチャレンジしやすい街といえるでしょう。

企業数はとても多いのですが、起業家はまだまだ少ない印象があります。
経営者の先輩が多い福山市で、新しい発想で起業する仲間が増えるとうれしいです!

「せとうちビジネスコンテスト」のふたつの目的

「瀬戸内エリアは、今評価が上がっていると思うんです」と貝原さんは瀬戸内、そして福山の話を始めました。

チャレンジを応援し支える地域=福山

福山駅さんすて

「それでは福山はどうかというと、悪くはないと思うし、平均以上だと感じています。

でも、飛び抜けてこれというものをリストアップすることができず、自分のなかではそのことにけっこう苦労しているところがあるんです。

せとうちビジネスコンテストのビジョンを考えているときに気づいたのは、社長が多い点です。

福山には社長が多い、事業をしている人が多い、これは福山の力になると思いました。

事業を現在進行形で進めている経営者が、新しいビジネスプランを実現しようと思っている人々を応援するようになれば、福山は事業をしやすい街になると。

人口46万人の福山なので、規模感もちょうど良い。

チャレンジを応援し支える地域=福山、これが福山のメリットであり特色になれば良いですよね

と貝原さんは語りました。

ビジネスの分野で挑戦したい人をサポートする仕組みを作るのも、「せとうちビジネスコンテスト」の目的のひとつ。

これが実現することに期待を寄せています。

起業家の応援団を可視化したい

「もうひとつは可視化です」と応援してくれる人の話になりました。

「若い世代の経営者・起業家が経験豊かな経営者とつながっていないと感じています。

誰にどう頼ればよいかがわからない。

そこで、多くの人がビジネスプランの実現を応援してくれていることがわかれば、チャレンジをためらっている若い世代の背中を押すことになるだろうと。

せとうちビジネスコンテストを開催することで、新しい起業家を応援したいと思っているプレイヤーを可視化させたいというのも大きな目的です

と貝原さんは話しました。

福山市の経営者と起業家をつなぎ事業を起こしやすい街にすることが、今後の福山のメリットとなります。

それが福山市にとどまらず周辺地域に広がれば、瀬戸内エリアの特色になるのではないかと考え、貝原さん自身もそのビジョン実現のために若い起業家のチャレンジに伴走します。

おわりに

2022年の2月から準備を進めてきた一般社団法人福山青年会議所・一般社団法人ふくやま社中・福山市。

第1回となる「せとうちビジネスコンテスト」は、起業家を応援するとともに福山市のメリットを打ち出そうとする大きなプロジェクトです。

ビジネスの向こうに見えるユーザーにとって、本当に利便性の高いサービスなのかを考え、そこにこうなってほしい地域像をイメージしてほしいですね。

でも基本的に、プランはフリーダムなので、事務局と審査員の心に刺さるプランでありプレゼンであればOKです!」
と貝原さんは最後に話してくれました。

「せとうちビジネスコンテスト」の募集期間は、2022年8月22日(月)午後6時まで

福山市、そして瀬戸内がより良く住みやすくなるエリアになるよう、自由な発想で構築されたソーシャルビジネスプランを持っている若き起業家は、チャレンジしてほしいと思います。

コンテストで発表できる10チームは、9月2日(金)に決定し、本番のコンテストは9月25日(日)午前11時からです。

どのような新しいソーシャルビジネスプランが登場するのか、わくわくしながら9月2日(金)を待ちたいと思います。

せとうちビジネスコンテストのデータ

名前せとうちビジネスコンテスト
期日募集期間:2022年8月22日(月) 午後6時まで
コンテスト発表者結果発表:2022年9月2日(金)
せとうちビジネスコンテスト開催日時:2022年9月25日(日) 午前11時から午後2時
場所エストパルク (広島県民文化センターふくやま) 広島県福山市東桜町1-21
参加費用(税込)無料
ホームページせとうちビジネスコンテスト
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ニシヤマ

ニシヤマ

岡山県笠岡市在住。
教育支援事業、Webライター、シニア向けIT活用セミナー講師など複業実践中のフリーランス。お米も作っています。

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