3月下旬ごろになると、かわいらしいピンク色のあんずの花に彩られる福山市田尻町(たじりちょう)。
穏やかな瀬戸内海を背景にあんずの花が見渡す限り咲きほこる田尻町は、あんずの里としても知られています。
2023年3月19日(日)には3年ぶりとなる「田尻あんず祭り」も開催されました。
しかし、近年では高齢化が進み、あんずの木を管理するのがだんだんと難しくなってきているようです。
美しい田尻のあんずを守るために活動をしている、田尻杏屋 代表の小林章宏(こばやし あきひろ)さん。
小林さんの活動内容や、福山の特産品として田尻産のあんずで作るこだわりのアプリコットジャムについて紹介します。
記載されている内容は、2023年5月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
田尻杏屋のデータ
名前 | 田尻杏屋 |
---|---|
住所 | 広島県福山市田尻町3476 |
電話番号 | 090-3745-4942 |
駐車場 | あり 2~3台駐車可能 |
営業時間 | |
定休日 | 土・日はマルシェにて販売(Instagramやお電話にて確認してください) |
支払い方法 |
|
予約の可否 | |
座席 | |
タバコ | |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | 田尻杏屋 |
田尻町のあんず
田尻町のあんずの歴史は、340年以上前の1681年に円明寺というお寺に植えられたことに始まるといわれています。
山裾(やますそ)に広がる家々に植えられたあんずの木は、毎年3月には一斉に花を咲かせるのです。
田尻一帯をピンク色に染める景色に魅了されてしまいます。
高島小学校から十三仏までの山側の小道、約2kmに咲いているあんずの花を見ながら散策。
あんず広場から鞆の浦までの片道5kmは、家族で無理なく走ることができるサイクリングコース。
田尻八幡宮がスタート地点の王ヶ峰遊歩道で手軽にトレッキングなど、あんずの花と瀬戸内の風景を楽しめる町が田尻町です。
海や山に恵まれた風土で瀬戸内の穏やかな気候の田尻町は、あんずの生育に適しています。
- 山側に沿って植えられており斜面なので水がけが良い。
- 目の前には海が広がるので潮風が当たる。
- 南東向きで西日が当たらない。
通常、長野県のような寒冷地があんずを生産するには望ましいといわれていますが、この条件が田尻あんずらしいおいしさになる秘密なのかもしれません。
特別なジャム
田尻のあんずの魅力を広めるために田尻杏屋では、アプリコットジャムを作っています。
アプリコットジャムについて
田尻杏屋では、田尻のあんずを使用した「アプリコットジャム」を開発・販売しています。
おもに使用する品種は「広島大杏(ひろしまおおあんず)」。
広島原産種のもので、通常よりも大きく酸味が強いのが特徴です。
色が黒く変色するのを防ぐため、収穫後はすぐに冷凍保存する必要があります。
可能な限り農薬を使用せず、余計なものをなるべく入れずに作られている田尻杏屋のアプリコットジャム。
あんずの他に使用している原料は北海道産のビートグラニュー糖のみです。
このこだわりが、クリアなオレンジ色に輝くジャムになるカギとなります。
ほんの一さじ口にするだけで、強烈に感じるまるごとあんずのおいしさ!
なんと幸せな味でしょう。
保管する期間によって、見た目も味にも変化があるようです。
- できたてのジャムは、スッキリとした甘みだが程よい酸味が絶妙。
- 超熟のジャムは、さらに甘みが増すが、しつこさはなくまろやかでやみつきに。
できてから約半年以上経つものが「超熟」といわれるジャムで、味が複雑に絡み合い奥深いおいしさに育っています。
超熟のジャムはいつもあるわけではないそうですが、確認をして好きなほうを購入してみてくださいね。
おいしい食べ方
小林さんにおススメの食べ方を聞いてみました。
- まずはそのままで
- 相性抜群のクリームチーズと
- 紅茶に入れてアプリコットティーに
筆者も味見しましたが、ジャムをそのまま食べるのがあんずを丸ごと感じられる最高のぜいたくだと思いました。
田尻杏屋さんのアプリコットジャムを、料理に使っているお店もあるのだそうです。
「備後ピザ」では、ゴルゴンゾーラチーズやマシュマロとリコッタチーズを組み合わせたピザを販売しています。
「アルジェント」では、サーモンとクリームチーズを組み合わせたパンケーキが結婚式の料理で出されています。
クリームチーズはスーパーマーケットでも手軽に購入できるので、家庭でも簡単に再現できそうな食べ方ですよね!
甘じょっぱさがクセになる味。
「紅茶に入れても美味しいですよ」と小林さん。
ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。
地元企業×アプリコットジャム
田尻杏屋の「アプリコットジャム」は、すでにさまざまな地元企業とコラボレーションをしています。
- 結婚式場でお祝いの品や料理に
- 飲食店で料理の素材として
- 雑貨屋などで販売 など
飲食店で使用するときは、オーダーに合わせて特別に作られています。
たとえば、ピザ用には食べたときに食感が楽しめるようゴロゴロ感を残して作る。
ティー用には、お茶に馴染むようにきめ細かく作る。
このように、おいしさが引き出されるベストな形で料理に合わせて作られています。
マルシェや雑貨屋などでも販売してるので、見たことがある、食べたことがある、というかたもいるかもしれません。
Instagramでもマルシェの出店や、ジャムを販売している店舗情報などを発信しているので チェックしてみてくださいね。
あんず畑を再生し、アプリコットジャムが誕生するまでの秘話を田尻杏屋の代表 小林章宏さんにインタビューしました。
田尻杏屋のデータ
名前 | 田尻杏屋 |
---|---|
住所 | 広島県福山市田尻町3476 |
電話番号 | 090-3745-4942 |
駐車場 | あり 2~3台駐車可能 |
営業時間 | |
定休日 | 土・日はマルシェにて販売(Instagramやお電話にて確認してください) |
支払い方法 |
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予約の可否 | |
座席 | |
タバコ | |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | 田尻杏屋 |