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竹田水産 ~ 「海」と「魚」の総合商社!?笠岡諸島の高島から、水産業の未来を見据える

竹田水産 ~ 「海」と「魚」の総合商社!?笠岡諸島の高島から、水産業の未来を見据える

伝えとこ / 2022.09.01

大小7つの有人島からなる、風光明媚な岡山県笠岡市の笠岡諸島(かさおかしょとう)。

そのなかでもっとも本土に近い離島が高島(たかしま)です。

神武東征(じんむとうせい)伝説が残る歴史深い高島で、水産業(漁業)と宿泊業を展開する有限会社 竹田水産(たけだすいさん)。

代表の竹田航平(たけだ こうへい)さんに、笠岡市の「海」のリアルと未来について、その熱い想いを聞いてきました。

記載されている内容は、2022年9月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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有限会社 竹田水産(カーサ・タケダ)のデータ

名前有限会社 竹田水産(カーサ・タケダ)
所在地岡山県笠岡市高島5208
電話番号0865-67-6188
駐車場なし
営業時間午前8時~午後6時(日曜・祭日は午後5時まで)(問い合わせ業務)
定休日なし
利用料(税込)・宿泊料金(1名あたり1泊2食付き、消費税込み)
大人(中学生以上)12,000円~、小人(小学生まで)9,000円~、幼児(小学生未満)7,000円~
・食事料金(1名あたり、消費税込み)
ランチ Aコース3,300円、Bコース5,500円
海鮮バーベキュー Aコース2,200円、Bコース3,300円
・アクティビティ料金(10名合計、消費税込み)
定置網漁体験 110,000円(定員10名まで、昼食付き、お土産付き)

飲み物代は別途、宿泊に関してお盆およびゴールデンウィークはプラス2,000円、宿泊に関して幼児で食事なしの場合は施設利用料1,100円、キャンセル料発生
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • 電子マネーは不可
予約の可否
完全予約制(予約は利用の3日前まで)、2名~利用可、定置網漁体験は春季のみ(具体的な開催時期は年によって変動あり)
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページカーサ・タケダ

本土から船で最短6分!高島での生活を垣間見る

高島の玄関口
高島の玄関口

笠岡市の本土側から目と鼻の先にある高島

三洋汽船の定期船を使うと、住吉港からは26分、神島外浦(こうのしまそとうら)港からはなんと6分で到着します。

気軽に足を運べる離島ですね。

島の自慢は、古代のロマンあふれる豊かな歴史です。

神武天皇が東征の際吉凶を占ったといわれる神卜山(かみうらやま)や、同じく神武天皇が神々に供える水を汲んだとされる真名井(まない)など、各所で神武天皇ゆかりの史跡に出会えます。

人口は令和4年7月31日現在で、笠岡市発表の住民基本台帳に基づけば71人。

実際に島内で暮らしている人数は40人を割り込むなど、とてもこぢんまりとした島です。

島民のほとんどは本土側にも家を持っているそう。

竹田水産の竹田さんも、ほぼ毎日本土の自宅と島とを船で行き来しています。

朝晩の通勤ラッシュとは無縁の高島での生活。

海とともにある暮らしが、ここ高島では粛々と営まれています。

竹田水産の取り組み

のどかな漁村風景が広がる高島
のどかな漁村風景が広がる高島

若手漁師の竹田航平さんが代表を務める竹田水産。

時代の波に揉まれながらも、常に高島の海とともに歩んできました。

水産業(漁業)

竹田水産代表の竹田航平さん
竹田水産代表の竹田航平さん

漁歴8年になる竹田さんは、令和4年で30歳の節目を迎えます。

高島では2番目に若い漁師です。

大学卒業と同時に、プロとして家業の水産業に携わることとなった竹田さん。

小さなころから祖父や父親の漁に同行していたため、漁師になるのは自然な流れだったと言います。

笠岡市の水産業の顕著な特色は、「魚種が多い」こと。

寄島(よりしま)のカキや下津井(しもつい)のタコなど、全国に名の知れた特産ブランドこそありませんが、豊富な魚種はそのまま海の豊かさをあらわします。

高島近海で獲れた多種多様な魚介類は、笠岡市本土側の神島外浦地区にある笠岡市漁業協同組合の本所に出荷されるそうです。

笠岡市内には他に、笠岡地区の株式会社 笠岡魚市場や大島中(おおしまなか)地区の、大島美の浜(おおしまみのはま)漁業協同組合本所などの出荷場(魚市場)があります。

ここでもやはり、高島特有の地の利を活かしたスピーディーな出荷が可能です。

現在取り組んでいる漁法は、主に定置網漁、タコツボ漁、建網(たてあみ)漁、流せ網漁、ノリ養殖の4つ。

特にタコツボ漁は、笠岡諸島では竹田さんの祖父が最初に始めたとのことです。

まさに元祖!

また、ノリ養殖に関しては、令和3年度岡山県産ノリ共進会で最優秀の農林水産大臣賞を受賞しました。

今後の躍進に注目です。

宿泊業

海を見下ろす丘の上にたたずむカーサ・タケダ
海を見下ろす丘の上にたたずむカーサ・タケダ

水産業と並行して、竹田水産は「カーサ・タケダ」という宿も営んでいます。

完全予約制の旅館で、あわせてランチのみの営業もしているカーサ・タケダ。

もともとは竹田さんの祖父母の代に、高島島内の別の場所で営業していた小さなお宿を、現在の高台に移転させて再オープンしたのが始まりだそうです。

その際こだわったのが、立地とのこと。

島の北西端に突き出した岬の、小高い丘の上にそびえる白亜の建物は、まるで中世の洋館を彷彿(ほうふつ)とさせます。

南側から船で高島の港へ入る際、この岬と建物を眼前にぐるりと回り込むように航行する様は圧巻です。

いよいよ丘に登れば、オーシャンビューの絶景が!

宿を中心に東西に開けた風景は、同じ海でも一方は湾、一方は外海と、まったく違った表情を見せてくれます。

島の集落を照らして昇ってくる朝日と、はるか鞆の浦(とものうら)に沈む夕日とをひとところにして味わえるのも贅沢(ぜいたく)ですね。

静かな高島の湾
静かな高島の湾

そして特筆すべきは、西側の斜面を下ってたどり着く白砂のビーチです。

干潮時は岬伝いに東側の集落まで歩いて渡ることができ、反対に満潮時は回廊が遮断され、さながらカーサ・タケダのプライベートビーチと化します。

客室からも、この見晴らし
客室からも、この見晴らし

景色に負けず劣らずのウリは、高島の海の幸をふんだんに使った自慢の料理!と、胸を張る竹田さん。

料理長を中心に、竹田さんの家族や島のお姉さんたちが厨房を回します。

知人の紹介で板場を任されることとなった料理長が腕によりをかけてつくるご馳走は、素材本来の良さを引き出すシンプルな味付けです。

竹田さんの獲ってきた新鮮な魚介と、スタッフの技(愛情)との組み合わせには、余計な調味料は不要なんですね。

そんなカーサ・タケダの基本理念は、お客さんも従業員も、「関わる人ひとりひとりを大事にすること」だそうです。

島の非日常空間を演出し、ゲストにリフレッシュしてもらうため、一丸となってアットホームな接客を心がけています。

カーサ・タケダをきっかけに、高島を知ってもらえれば。

竹田さんは目を輝かせます。

竹田水産の新たな挑戦

静かなビーチを独り占め
静かなビーチを独り占め

高島の海に抱かれて、竹田水産は新しいことに挑戦し続けています。

キーワードは「外への発信」。

その革新的な試みの一部を紹介します。

鮮魚・干物・乾物の配送サービス

農林水産大臣賞を受賞した、竹田水産謹製の味付けノリ
農林水産大臣賞を受賞した、竹田水産謹製の味付けノリ

新型コロナウイルス感染症が全世界的な流行を見せ始めた令和2年4月、高島産の新鮮な海の幸を家庭でも味わってもらいたいとの想いから、魚介類の宅配サービスをスタートさせました。

定番の鮮魚や味付けノリに加え、干物や乾燥ヒジキなどもラインナップされています。

こだわりのポイントは、「お客さんの手元に届いてから口に入るまでの工程をなるべく減らす」こと。

たとえば鮮魚の場合、ストレスを抜き身の味を良くするため、漁で獲ってきた魚などをまずは水槽や生簀(いけす)で泳がせるのだそうです。

その後締めて血抜きをし、鱗(うろこ)と内臓の処理を施してから箱に詰め発送します。

干物は、普通は「開き」にしますが、竹田水産では三枚におろして乾燥させるとのこと。

なるべく食べやすいようにとの配慮からだそうです。

魚の調理は、一般家庭では「手間」「臭い」「キッチンが汚れる」と敬遠されがち。

スーパーマーケットで売っている、出来合いの刺身しか食べないという人も多いかと思います。

竹田水産の魚介宅配は、そんなお客さんの気持ちに寄り添うサービスです。

自慢の料理のレシピ付きで、全国に配送しています。

竹田さん一家の想いと人柄がにじむ、素敵な取り組みですね。

ドキドキのタコツボ水揚げLIVE中継

その眼差しは未来を見据えています
その眼差しは未来を見据えています

令和4年の新たな試みとして、「ドキドキのタコツボ水揚げLIVE中継」というオンラインツアーイベントを開催しました。

広島県福山市にあるローカル指向の旅行会社・有限会社 福山サービスセンターイトウ伊藤匡(いとう ただし)代表とタッグを組み、7月から8月にかけて計8回開かれたこのイベント。

きっかけは、伊藤さんが瀬戸内海で漁業、特にタコツボ漁を体験できるツアー商品を企画していたときにたまたまインターネット上で竹田水産の存在を知り、竹田さんにコンタクトをとったのが始まりだそうです。

伊藤さんはもともと、地域の魅力を掘り下げるミニツアーブランド「瀬戸内SamPo(せとうちさんぽ)」を自社で展開していました。

竹田さんは「見過ごしがちな地元の価値を拾い上げる」という理念に共感し、意気投合。

笠岡諸島の水産業のリアルを知る」というコンセプトのもと、このイベントの実現にこぎつけました。

具体的には、実際のタコツボ漁のようすをFacebookライヴで中継しながら、地元の漁師である竹田さんが実体験に基づいた水産業の現状を話しする、といった内容です。

参加者は事前に3つのタコツボを買い取り(オーナーとなり)、その漁果を楽しみながらも、一方では現場で起こっている実状を学べる仕組みとなっています。

引き揚げたタコツボにタコが入っていれば、竹田さんがスミ抜き処理をしたものをめでたくゲット!(追加料金で茹でダコにもしてくれます)

外れても、竹田水産謹製の味付けノリが送られてくるうれしいサービスが。

日頃はなかなか見聞きすることの少ない水産業の現場。

このイベントをきっかけに、少しでも多くの人に水産業のことを知ってもらいたいとの切なる想いが、竹田さんの口ぶりからひしひしと伝わってきます。

熱い気持ちを胸に秘める竹田さんへ、インタビューをしました。

インタビューを読む

有限会社 竹田水産(カーサ・タケダ)のデータ

名前有限会社 竹田水産(カーサ・タケダ)
所在地岡山県笠岡市高島5208
電話番号0865-67-6188
駐車場なし
営業時間午前8時~午後6時(日曜・祭日は午後5時まで)(問い合わせ業務)
定休日なし
利用料(税込)・宿泊料金(1名あたり1泊2食付き、消費税込み)
大人(中学生以上)12,000円~、小人(小学生まで)9,000円~、幼児(小学生未満)7,000円~
・食事料金(1名あたり、消費税込み)
ランチ Aコース3,300円、Bコース5,500円
海鮮バーベキュー Aコース2,200円、Bコース3,300円
・アクティビティ料金(10名合計、消費税込み)
定置網漁体験 110,000円(定員10名まで、昼食付き、お土産付き)

飲み物代は別途、宿泊に関してお盆およびゴールデンウィークはプラス2,000円、宿泊に関して幼児で食事なしの場合は施設利用料1,100円、キャンセル料発生
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • 電子マネーは不可
予約の可否
完全予約制(予約は利用の3日前まで)、2名~利用可、定置網漁体験は春季のみ(具体的な開催時期は年によって変動あり)
トイレ
子育て
バリアフリー
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武井優薫

武井優薫

笠岡諸島の真鍋島在住。地域おこし協力隊、ライター、アマチュアの文化人類学研究者として活動しています。路地裏探訪、格闘技観戦、ラーメン食べ歩きなどなど、興味関心に節操がありません。

カーサタケダ

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