福山のお土産に、ちょっとしたプレゼントに、お世話になったあのかたに、というとき真っ先に思い浮かぶのが、豆徳本店の豆菓子です。
創業明治2年の老舗豆菓子店は、毎月新しい商品を生み出したり、福山以外にも店舗を広げたりと挑戦を続けています。
豆徳の豆菓子はなぜこんなにも美味しいのか?その秘密を知りたくて、おじゃましてきました。
記載されている内容は、2021年7月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
豆徳本店(徳永製菓株式会社)のデータ
名前 | 豆徳本店(徳永製菓株式会社) |
---|---|
住所 | 福山市胡町4-21 |
電話番号 | 084-973-7222 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
定休日 | 第3日曜日 |
支払い方法 |
|
ホームページ | 豆徳 |
福山駅から徒歩の場合
福山駅の南口を出たら、線路に沿って北東に進みます。
東4番ガード(南)の交差点を左折して線路をくぐり、東4番ガード(北)交差点を右折してください。
次に、東5番ガード(北)の交差点で左折して、赤レンガの大黒通りを300メートルほど進みます。
左手に豆徳本店が見えてきます。
種類豊富な豆徳本店の豆菓子
豆徳本店には、多くの種類の豆菓子が並んでいます。
店頭に並ぶのは60種類以上
定番の豆菓子に加え季節限定の商品や、その月の新商品も入れると、取材に行ったときには60種類以上が店頭に並んでいました。
冬にはチョコレートを使った甘い豆が、夏には爽やかさやしょっぱさを感じる豆が登場します。
贈り物に喜ばれる詰め合わせ
大切なひとへの贈り物には、「いつまでもまめにすごせますように」との思いをこめて、さまざまな味を詰め合わせたセットが人気です。
お礼やご挨拶の気持ちを伝えるちょっとしたプレゼントにぴったりな、小袋に入った豆の詰め合わせも素敵です。
「福山ブランド」認定品の「五福のたま」は、福山らしさいっぱいの豆菓子が5種類、詰め合わされています。
【五福のたま 35~45グラム各1袋 5袋入 1,080円(税込)】
10種類の豆菓子が巾着の中に入った「まめあそび」。
甘い豆としょっぱい豆の組み合わせのバランスも絶妙です。
【まめあそび 10種類の豆菓子テトラ10袋入 864円(税込)】
野菜・果物チップスとは?
野菜や果物を「減圧フライ製法」という、低温で旨味と栄養を凝縮させて作ったチップスは、軽くてサクサクの食感が特徴です。
野菜嫌いなお子さんもこれなら食べられる!と喜ばれることが多いのだとか。
油っぽさや余分な味付けはほとんどなく、にんじんはにんじんの甘み、さつまいもはさつまいもの旨味が、しっかりと感じられます。
いつまでも食べていたくなるチップスです。
【野菜アラカルト 32グラム入 237円(税込)】
大ブームのナッツに注目!
近年、アンチエイジングやダイエットなどの面から、注目度が高まっているのがナッツ類です。
健康のためにナッツは食べたいけれど、いつもシンプルな素焼きのナッツだけでは飽きてしまう、そんなときにおいしく味がついたナッツがあれば、続けられます。
豆徳のナッツには、健康を願う気持ちが、たっぷりと込められているのです。
お得な直売コーナーもおすすめ
2020年12月にオープンした「直売コーナー」には、大袋入りのお買い得品が並びます。
たっぷり300グラム入りの竹炭豆が540円(税込)!工場直売コーナーならではの破格値です。
市場のような気軽で楽しい雰囲気ですね。
始まりは竹炭豆
豆徳と聞いてまず思い浮かぶのが、真っ黒な「竹炭豆」(324円:税込)です。
旨味をたっぷりと引き出して煎られた落花生に、コクのある醤油味。不動の人気を誇る、豆徳の看板商品です。
今の豆徳は、この竹炭豆から始まりました。
竹炭豆を開発したのは、先代社長。
創業以来、ずっと豆を商っていましたが、いわゆるビールのおつまみ的な安いイメージのものでしかありませんでした。
先代社長は「本当にいいものを扱っているんだ。もっと豆に力を入れよう。そうだ!大好きなイカスミスパゲティーの味の豆を作ろう」と思い立ちます。
コツコツと開発を続けて1年ぐらい経った頃。
いくらやってもなかなかイカスミの色がでないので、半ばヤケクソになり「イカスミがだめなら炭だ!」
舌触りがよくなるようにと、炭屋さんと協力して炭を細かい粒子にしたり、細かすぎる粒子で全身が真っ黒になったり。
さらなる試行錯誤を繰り返し、ようやく竹炭豆が誕生しました!
しかし、その当時はまだ炭を食品とすること自体が認められていませんでした。
国にかけ合い、申請して認可が下り、できあがった竹炭豆。
今、世の中には多くの炭入りの食品がありますが、日本で初めて炭を食品に入れたのが、豆徳です。
職人の手でていねいに作られる豆菓子
豆徳の豆菓子は、11人のベテラン製造職人の手によって、ていねいに作られています。
まず、豆の周りに下地となる生地を巻きつけていき、ていねいに煎ったあとに、素材の元となる粉末などを何重にもかけて仕上げていくのです。
煎りだけに40~50分、味をつけるのにも40~50分。
強い火で煎ってしまえば早く作れますが、豆を一番おいしい状態にするために、とろ火でじっくり煎り上げます。
温度や湿度によっても、煎る時間や火加減が変わってくるため、どうしても、職人のギリギリの見極めが必要です。
夏限定の「三色ラムネ豆」
子供たちが大好きなラムネと落花生が合わさった、上品で爽やかな豆菓子です。
三色の豆を別々に作って混ぜるという手間をかけているのは、豆徳のモットーである「美味しく、楽しく、体に良い」を表すため。
見た目の楽しさにもこだわっています。
温度と湿気の影響を受けやすいので、朝一番に作っているそうです。
【三色ラムネ豆 90グラム入 324円(税込)】
職人技が光る「牡蠣豆」
もっとも職人の技と腕を必要とするのが「牡蠣豆」です。
広島の味覚の代表である牡蠣をイメージした豆にするため、一層目には竹炭を使った黒い生地を、二層目には牡蠣殻のように真っ白な生地をまとわせ、煎ってからつぶしてまた煎る、という工程で作られます。
普通に煎ると茶色くなってしまう豆を、白い牡蠣殻を表現するために白さを保って煎り上げたい。けれども、中のピーナッツにはちゃんと火を入れたい。
茶色くならない零コンマ何秒というところを見極めて煎り上げる、職人技が光ります。
【牡蠣豆 70グラム入 378円(税込)】
新製法の「ペペロンチーノ豆」
豆徳の豆菓子は、袋を開けた途端にいい香りがふわっと立ち上ります。
なかでもペペロンチーノ豆の香りは秀逸!
少し強めの塩味、ぴりりとくる刺激、そしてにんにくと豆の旨味。
この豆の作り方は、他とは少し違います。にんにくや唐辛子などを煮出してできた味付きの油を、豆にかけて仕上げるのです。
【ペペロンチーノ豆 70グラム入 324円(税込)】
そのほかおすすめの豆菓子
どれもこれも全部おいしいのですが、今回特におすすめしたいのはこの3つ!
- ふくマヨネーズ豆…マヨネーズ好きにはたまらない逸品。サクッと軽い食感に仕上げた生地と、やわらかなフグの旨味に、ついつい手が伸びます。70グラム入 351円(税込)
- いわし豆…いわしを丸ごとすりつぶした粉末入りで、カルシウム豊富。いわしの風味がギュッと詰まった、節分の時期の隠れた人気商品です。 80グラム入 324円(税込)
- みるく珈琲豆…カフェオレではなく、「みるく珈琲」という名前に納得。優しい甘さに癒されます。
90グラム入 378円(税込)
続いて、常務取締役である上迫安代(うえさこ やすよ)さんにインタビューをしました。
豆徳本店(徳永製菓株式会社)のデータ
名前 | 豆徳本店(徳永製菓株式会社) |
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住所 | 福山市胡町4-21 |
電話番号 | 084-973-7222 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
定休日 | 第3日曜日 |
支払い方法 |
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