アモンは2023年2月より休業中です。営業再開については、公式Xを見てください
目次
アモンの店主・津田 晃伸さんにインタビュー
とても個性的なカレー店、スパイス&カレー アモン。
アモンの店主・津田 晃伸(つだ あきのぶ)さんに、店を開業した経緯、カレーの魅力やこだわっていること、今後の抱負などの話を聞きました。
もともと尾道に惹かれ、尾道で何かの商売をしてみたかった
津田(敬称略)
実は、カレーが好きだったとか、カレー屋を目指していたということではないんですよ。
私は広島県の安芸津(現 東広島市)で生まれ育ち、就職で福山に来ました。
仕事もカレーとは無縁の製造業です。
ただ、尾道という土地が好きでして。
福山の隣ですぐ行けますしね。
雰囲気とか街並とかがいいなぁと思っていて、将来はぼんやりと何かしらの商売を尾道でやりたいなという思いは持っていました。
それで、何をするかを決めていないのに、物件とか見て回ったりしていたんですよ(笑)
カレー屋に興味を持ったのは友人がカレー屋を開業したことがきっかけ
津田
2017年(平成29年)の5月くらいだったと思いますが、旅行先の名古屋でバーに立ち寄り、そこで知り合った男性と友人になったんです。
彼とは旅行後も交流がありました。
ある日、友人が兵庫県でスパイスカレーの店を開業するとの連絡がありました。
その店は川西の「ケプリ」という店です。
さらに2号店として、宝塚に「ミルズ」という店も出しました。
さっそく行ってみたんですが、とてもおいしかったんですね。
そして、彼からカレーの話を聞いているうちに、カレーに興味がわいてきました。
それで彼の店を手伝うことになったんですよ。
店の手伝いをしながら、カレーの作り方やスパイスなどに詳しくなっていきました。
その後、休みの日などに友人たちにカレーをふるまったりして楽しんでいたんです。
やがて、もともと尾道で何か商売をしたいと思っていたのだから、尾道でカレー屋をしようという気持ちが芽生えてきました。
カレー屋の開業を決心したら、すぐに今の物件を紹介されて、出店場所が決定。
何をするか決まっていないのに物件探しをしていたことが、功を奏しました(笑)
津田
はい。とてもお世話になっています。
アモンで使っているスパイスも、彼の店から仕入れているんですよ。
本当にお世話になっているので、私は「姉妹店」と名乗らせていただいています。
私の店の店頭でミルズのスパイスを販売しているのは、そんな理由もあって。
ご家庭でのカレーづくりの際に、ぜひご利用ください。
新型コロナウイルス感染症真っ最中の開業となり、先が読めず不安だった
津田
2020年(令和2年)の4月2日です。
新型コロナウイルス感染症の影響まっただ中でした。
3月終わりごろにザ・ドリフターズの志村けんが、新型コロナウイルス感染症による肺炎で亡くなりました。
新型コロナウイルス感染症の恐怖が全国規模で広まっていました。
だから、本当に先が読めないので不安で仕方なかったですね。
今(2020年6月下旬)でも不安は続いていますが……。
ただ、当店ではカレーの持ち帰りをしていました。
持ち帰りの需要がとても多かったので、これはいい意味で予想外でしたね。
津田
私は永井豪の『デビルマン』という漫画が好きなんです。
アモンは、その漫画の登場キャラクターの名前。
好きなことをするのですから、店の名前も好きな名前にしようと思いました。
結果として、覚えやすくてよかったですね。
津田
まわりに民家が多く、少し離れたところに団地もあるので、地元のかたが多いです。
家族で来られるかたもいます。
ただ予想以上に客層が広かったですね。
近隣のサラリーマンのかたが来るほか、作業服のかたや、営業マンのかた、女性のかたなど、予想以上にいろいろなお客さんが来られます。
意外にも、ご年配のかたも多いんですよ。
たぶん、小麦粉を使わず辛くしていないから、食べやすいのではないかと思います。
男女比では、男:女=6:4くらいで男性がやや多めかな。
最近は、観光客のかたも少しずつ増えてきました。
逆に少ないのは、十代の学生さんですね。
カレーづくりの魅力はスパイスの調合のおもしろさ
津田
そうですね…… やっぱりカレーづくりは楽しいことですね。
特にスパイスの調合とか、やってておもしろいですよ。
ちょっと理科の実験的な要素もあったりして(笑)
やり始めてカレーのおもしろさに目覚め、深い沼にはまりました。
カレーの起源であるインドとかには「アーユルヴェーダ」という考えがあって、カレーにもその考え方が流れてたりするんですよ。
アーユルヴェーダというのは、日本でいえば「医食同源」のような考え方なんですが、そういった側面もおもしろいです。
あとカレーの商売上の強みなんかも魅力です。
カレーってテイクアウトに強いんですよ。
さきほど話したように、このコロナ禍でもカレーのテイクアウトでの強さで乗り切れてます(笑)
あとカレーじゃ調理上の手間があまりかからない点もいいことだと思います。
もちろん食材を切ったりする準備時間は必要ですが、それさえ終わればあとは煮ることがメインです。
煮る時間はかかりますが、その間は定期的にようすを見ながら、別のこともできたりするのは効率がいいので助かっています。
アモンのこだわりはくつろぎの空間と長時間煮込んだカレー
津田
せっかく民家のような店なので、この特徴を生かし「家のようにくつろげる空間」を意識しています。
もともとこの物件は、民家を改装したもので、以前は事務所として使用されていたようです。
民家の雰囲気が残っているので、落ち着けるのがいい点だと思います。
だから、この雰囲気を壊さないように金属部品は使わないようにしたり、見えないようにしたりして工夫していますね。
あとカレーでのこだわりでは、長時間コトコトと煮込むことです。
これは日本の小麦粉を使った煮込みカレーと同じ。
しっかりと煮込むことで、野菜や肉などの食材のうまみが生かせるんですよ。
だいたい2時間くらい煮込んでいます。
今後は営業日の拡大とイベント出店を視野に
津田
ひとつは、なるべくたくさん店を開けること。
無理のない範囲で、一年350日くらいを目標に営業ができたらいいなと思います。
やっぱり、いちいち営業日を確認して来るのって面倒じゃないですか。
だからいつ来ても開いている店が目標です。
もうひとつは、イベント出店です。
さきほど、カレーの強みにテイクアウトに強いと言いました。
だからカレーはイベント出店に向いているんですよ。
私は、まだイベント出店は未経験ですので、勉強しなければならないことばかりです。
まずは試験的に一回くらいイベント出店をしてみたいですね。
さいごに
昔ながらの尾道の町の一角にあるアモン。
建物も昔の民家の雰囲気が濃厚です。
友達の家のような空間で食すこだわりのスパイスカレーは、香辛料の風味がしっかりと楽しめます。
辛さもないので、年配のかたや子供など、家族みんなで楽しめるのも魅力です。
ぜひ一度こだわりのスパイスカレーを堪能してみてください。
アモンは2023年(令和6年)より無期限休業中です
スパイス&カレー アモンのデータ
名前 | スパイス&カレー アモン |
---|---|
住所 | 広島県尾道市日比崎町 6-1 |
電話番号 | 080-8745-7209 |
駐車場 | あり 2台 (店舗から約50メートル) |
営業時間 | 午前11時〜午後7時 ※ ラストオーダーは閉店30分前 ※ 売り切れしだい閉店 |
定休日 | 月、木 (詳細はカレンダーで確認) |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 持ち帰りの予約も可能 |
座席 | 全15席 ・カウンター:3脚 ・4人がけテーブル:1卓 ・8人がけ座敷(2階):1卓 |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | 子供用食器あり |
バリアフリー | |
ホームページ | スパイス&カレーアモン(AMON) |