Lame et Closet LAB(ラーム エ クローゼット ラボ)は、二人の女性が営む大人のためのお店です。
店名のLame et Closet LABは「Lame naturelles(ラームナテュレル)」と「Closet LAB(クローゼットラボ)」の2つを並べたもの。
ラームナテュレルの茂野佳子(しげの よしこ)さんは人を内側から、クローゼットラボの田中順子(たなか じゅんこ)さんは外側から、輝かせています。
「来る人がだんだん元気になって笑顔になっていくのを見るのが、本当に楽しいんです!」という二人に話を聞きました。
記載されている内容は、2025年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
Lame et Closet LABのデータ

名前 | Lame et Closet LAB |
---|---|
住所 | 福山市新涯町2-3-16 |
電話番号 | 084-982-9347 |
ホームページ | Lame et Closet LAB |
Lame et Closet LABとは?

2024年1月にオープンしたLame et Closet LAB(ラーム エ クローゼット ラボ)は、福山市新涯町にあります。アンティーク家具と雑貨の販売のほか、さまざまなイベントを実施しているお店です。


店内には、アロマテラピーやクレイテラピー関連の商品が並びます。


バッグやポーチ、洋服など女性向けの商品を期間限定で販売もしています。

2025年4月に展開中のポップアップは、シンプルで美しい石田製帽の麦わら帽子です。
また、これまでに次のようなイベントを開催しています。
- クレイ体験会
- 顔タイプ診断グループレッスン
- フラワーアレンジメントレッスン
- アロマテラピー講座
- ピラティスレッスン
- 心と外見を磨くご褒美レッスン など

「ここは、女性が笑顔になれる場所、素直になれる場所、ですね」
と茂野さんが言えば、
「自分のご機嫌を自分で取れる大人の女性の場所、でもあります。自分がやりたいことに気づくきっかけになる場所だと良いなと思っています」
と田中さんも言葉を続けます。
二人の出会いから開店まで

田中さんと茂野さんの最初の出会いは30年前。学生時代に同じ本屋でアルバイトをしていて知り合いました。
卒業してからは別々の道を歩み、接点のないまま過ぎましたが、10年ほど前にあるイベント会場で茂野さんが田中さんに気づいて声をかけます。主催者のひとりとして参加していた茂野さんと、知人を訪ねていった田中さん。偶然の再会でした。
それから年に1回くらい、会って話をするようになりました。
お互い開業して間もなかった二人は、20年のときを経て友人としての時間を取り戻します。

そして、2023年。
田中さんが仕事のため一部を借りていたお店が閉店することになりました。
そのまま田中さんに使ってもらえないかと打診されたものの、ひとりで使うには広すぎるため、誰か入る人はいないだろうかと、茂野さんに相談したのです。
春日町で開いていたサロンが手狭で、より自由に使える場所を探していた茂野さんは、さっそくお店を見にいきました。
ここなら思い描いていたことができる……!

こうして、セラピストとして内側を整える茂野さんと、イメージコンサルタントとして外側を輝かせる田中さんの二人がタッグを組んだのです。
女性を内と外の両方からバックアップするお店、Lame et Closet LAB(ラーム エ クローゼット ラボ)が生まれました。
Lame naturelles 茂野佳子さん

春日町のサロンも引き続き運営しながら新涯町の店にも立つLame naturelles(ラームナテュレル)の茂野さんは、アロマテラピーやクレイテラピー、ハーブを取り入れた自然療法の専門家です。
「自然療法では、薬に頼らない生活を提案しています。たとえば、風邪の症状を緩和するためにエルダーフラワーというハーブを取り入れたり、快適な睡眠のためにアロマを用いたりといったことですね。家でできるケアを知っていただくお手伝いをしています」
と言いながら茂野さんは、筆者にエルダーフラワーのティーをすすめてくれました。
フルーティーな香りの温かいハーブティーは、クセがなく飲みやすいというより、お茶として非常においしい。そして、ゆっくりと緊張もほぐしてくれます。自然療法とはこのようなものなのですね。

会社員として16年間勤めていた茂野さんは、子どもが小学校に上がるタイミングを逆算し、開業に向けて準備を始めたそうです。
「学校が終わって帰ってくる子どもを家で迎えたかったので、家でできる仕事をしようと資格を取ることにしたんです。カラーセラピーや音楽療法なども学びましたが、一番ハマったのがアロマテラピーでした。
保育園の子どもに精油を使うようにしたら風邪をひかなくなったので、なるほどこれは本当に良いと思って」
暮らしのなかで効果を実感したアロマテラピーを軸に、クレイテラピーやハーブも組み合わせて現在のスタイルになりました。
「好きな香りを選んでもらうと、その人のその日の体調や気分がわかります。イライラしているときに好む香りがあったり、傷ついているときに惹かれる香りがあったりするんです。
香りは人の体の必要なところに寄り添うんですよ」

クレイテラピーは、クレイ(泥)を使ってリラクセーションやヒーリングをおこなう自然療法です。
「クレイパックは、体に溜まった老廃物を取り除いてくれます。科学的には、プラスイオンである老廃物にクレイのマイナスイオンが働いて、中性にするのだと説明されています。
クレイで老廃物を抜いた後に、アロマを入れると理に叶うんです」

茂野さんはサロンでトリートメントを実施するほか、自宅で自然療法を取り入れたい人やプロのセラピストを目指す人などに向けたレッスンもおこなっています。
「目標は家庭のなかに1人、セラピストのような役割のできる人がいるようになることですね。多くの家庭では、その役割を担うのはお母さんです。
クレイで要らないものを取り除き、アロマの香りでお母さんを元気にしたい。お母さんが元気だと、家族が元気になりますから」
茂野さん自身の輝きが、自然療法を何よりも雄弁に語っていると感じました。
▼こちらの記事に登場する「もとのき」さんは、茂野さんの元で学んだひとりです。
Closet LAB 田中順子さん

Closet LAB(クローゼットラボ)の田中さんは、パーソナルカラー診断や骨格診断、顔タイプ診断などから、その人に本当に似合う洋服を提案しています。
「パーソナルカラーとは、生まれ持った肌や眼の色に調和する色のことです。好みではなく、科学的に相性の良い色を見つけていく、色彩学ですね」

同じピンクでも、青みがかったピンクやサーモンピンクなど、さまざまなピンクがあります。色味の異なるピンクの布を1枚ずつ当てていくと、ハッとするほどその人に似合う色と、そうではない色があることに気がつきます。

「骨格診断は、目の錯覚を使ったスタイルアップ術です。体型を3つのタイプに分けて、その人をきれいに見せる方法を説明します。
たとえば、洋梨体型の人は下半身にボリュームがでやすい。だから、上半身に飾りのついたデザインで目線を高くし、ハイウエストにするとバランス良く見えるんです。
顔タイプ診断®では、その人の顔のタイプから似合う服のイメージを分析します。大人っぽい顔タイプの人にはカジュアルでかわいいイメージの服よりも、シンプルでエレガントなテイストが似合います」
つまり、ファッションとはセンスではなく理論なのだと田中さんは言いました。田中さんの場合、似合うのは黒や濃いめの色。たしかに、黒を着た田中さんは輝いて見えます。
ショッピングに同行し、本当に似合う洋服を探すサービスもおこなっています。この日の茂野さんの洋服は、田中さんに同行ショッピングで選んでもらったものでした。

「田中さんに見てもらうと、流行に左右されることなく、本当に似合う服がわかります。自分の好みも聞いてもらえるから、ハズレがなくなるんです。
選んでもらった服を着ると本当に自分らしくいられるので、今まで持っていた服を着られなくなってしまうのが、ちょっとしたデメリットですけどね」
と茂野さんは笑って言いました。
「自分に似合うものがわかると、無駄のないクローゼットが出来上がります。
似合う服を着ると、雰囲気が変わります。服が主役ではなく、その人の持っている良さが引き立って、本人が輝くんです」
と田中さん。
クローゼットラボでは、パーソナルカラーアナリストや骨格診断コンサルタントの養成もおこなっています。

田中さんに転機が訪れたのは、40代なかばの頃でした。
「仕事をやめて専業主婦として子育てに追われていて、社会から遠いところにいる閉塞感や、自分はダメな人間だという気持ちを抱えていました。ちょっと出かけるときに、何を着て良いのかもわからない。
そんなときに、たまたまパーソナルカラー診断を受けて、目からウロコが落ちました。
それまでは、自分が年を取ったから、太ったから、ダメなんだと思っていたんです。そうじゃなかった。似合う色がわかっていなかっただけだったんです。
似合う色を着ると、褒められるようになりました。自己肯定感が上がりましたね」

その頃流行していたのは、リネンのベージュのチュニックに細身のデニムといったファッションでした。
「自分に似合わなかったベージュのチュニックをやめたら、新しい世界が待っていました。そして、こっちの世界を知りたい人も多いのではないかと思ったんです。そこから本気で勉強を始めました。
外見には、その人の内面が現れます。みんなが着るから、流行しているからではなく、自分に似合うものを着て輝いてほしいんです」
大人の学びは新しい世界への扉を開く

学生の頃からの友達であり、今は違う目線で話ができるパートナーでもある二人は、参加する人を笑顔にするためのワークショップやレッスンの企画を話し合っていました。
二人の講座を受講するのはどのような人たちなのかを聞いてみました。
「いろいろな人が来られますよ。年齢層も幅広くて、20代から60代までいらっしゃいます。看護師さんや薬剤師さんといった医療従事者の人や主婦など、お仕事もいろいろですね」と茂野さん。
「販売員さんやネイリストさんも多いですが、50代くらいで子育てが終わって自分のために勉強を始めた人もいます」と田中さん。
大人になってからの勉強はとても楽しかった、と茂野さんと田中さんは声をそろえます。そのときの自分のアンテナに反応したことを学んできて、今につなげた二人が眩しく見えました。
いつからでも、学び始めるのに遅すぎることはありません。
自分が選んだ学びから得た知識は、仕事の幅を広げたり生活を豊かにしたりしてくれるでしょう。
気になったときがタイミング。新しい世界をそっとのぞいてみませんか。
Lame et Closet LABのデータ

名前 | Lame et Closet LAB |
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住所 | 福山市新涯町2-3-16 |
電話番号 | 084-982-9347 |
ホームページ | Lame et Closet LAB |