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シェアアトリエ 海の校舎 ~ 瀬戸内海をのぞむ廃校がクリエイターたちのアトリエに

シェアアトリエ 海の校舎 ~ 瀬戸内海をのぞむ廃校がクリエイターたちのアトリエに

知っとこ / 2021.10.07

海が見える職場。憧れませんか?

そこがノスタルジーな雰囲気が残る木造校舎で、近くの教室に仲間たちがいるとしたら? (草を食むヤギもいます)

2018年3月に廃校となった笠岡市立大島東小学校

その学び舎が2021年夏、クリエイターたちが集う「シェアアトリエ 海の校舎(以下、海の校舎)」になりました。

海の校舎 SIRUHA

2022年4月現在10組のクリエイターが入居しています。

かつて小学生が机を並べた教室で、彼らはどんなふうにものづくりに励んでいるのでしょう。

あなたも備後とことこで
ライターデビューしませんか?

記載されている内容は、2021年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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シェアアトリエ 海の校舎のデータ

海の校舎
名前シェアアトリエ 海の校舎
所在地岡山県笠岡市大島中2553
電話番号
駐車場あり
営業時間
定休日不定休
利用料(税込)
支払い方法
    予約の可否
    訪れたい日は要予約
    Wi-Fiあり
    電源あり
    利用可能備品
    タバコ
    トイレ
    子育て
    バリアフリー
    ホームページシェアアトリエ 海の校舎 公式サイト

    道順を確認

    旧大島東小学校

    笠岡市の南東、瀬戸内海に面したまち大島には「大島美の浜(みのはま)漁協」があり、朝早くから新鮮な魚介類が並びます。

    海の校舎 RC屋上より

    海辺をひた走る県道47号は、休日にはサイクリストやライダーで賑わう風光明媚な道。

    その道から少し坂を上ったところにあるのが、旧大島東小学校です。

    海の校舎

    幼稚園舎を含め、4棟で構成されています。

    校舎階数出来事
    木造1舎2階建て昭和31年(1956年)に完成
    木造2舎2階建て昭和37年(1962年)に移築
    幼稚園舎平屋昭和39年(1964年)に完成
    RC造3舎3階建て昭和55年(1980年)に完成

    広い敷地に築年数の異なる4つの建物。多い年で355名の児童が通っていたそう。

    2018年3月の閉校式のときの児童数は11名でした。

    海の校舎

    海の校舎は、旧大島東小学校の建物4棟を活用する、クリエイターのためのシェアアトリエです。

    ものづくりを生業とする人や、アーティストがメインの入居者となっています。

    海の校舎 SIRUHA

    部屋ごとに定められた月額料金を支払って入居。

    学校の教室なので、一般的なシェアオフィスと比べると広い空間となっている点が特徴です。

    クリエイターはものづくりのための機械を置く場所や、材料をストックする場所が必要なことが多いでしょう。

    間取り 提供
    提供:NPO法人 海の校舎大島東小

    各種サービスも充実しています。

    • Wi-Fi
    • 電源
    • 水道
    • 無料駐車場
    • 法人登記
    • 住所表記
    • 大会議室
    • プロジェクター
    • 共有冷蔵庫
    • 24時間利用可(夜間早朝は近隣の迷惑にならない範囲で)

    入居をせずとも、ギャラリーや勉強会、ワークショップなど、短期間のレンタルスペースとしても利用することができます。

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    海の校舎 運営の仕組み

    海の校舎は、入居者有志と地域住民(大島まちづくり協議会のメンバー)が所属する「NPO法人 海の校舎大島東小」が運営しています。

    海の校舎

    校舎は笠岡市より賃貸。施設・設備の管理や掃除、入居に関する規約づくりや情報発信など、運営業務全般を行なうのが、NPO法人 海の校舎大島東小です。

    海辺の校舎という懐しかさと開放感ある空間に身を置きながら、クリエイターは豊かな気持ちでものづくりに励むことができます。

    地域としては、思い出が残る校舎が活用されながら維持され、再び人が行き来する場となるのがうれしいポイントでしょう。

    利益を上げることではなく、地域の賑わいづくりを目的とした運営方針となっています。

    海の校舎の住人たち

    2021年9月17日現在の入居者は7組。

    入居予定のかたや、入居を検討中のかたもいるので、今後どんどん入居者は増えていきそうです。

    それぞれの教室にクリエイターがいる時には、見学や商品の購入が可能ですが、いないこともあるので事前に問い合わせてから訪ねましょう

    サザンツリー

    家具製作、修理、リフォームなどを行なうサザンツリー

    ネジや金具を使うことなく、伝統的な組み木の技法などを使って家具を仕上げます。

    オーダーメイドのテーブル・棚といった家具のほか、おもちゃ、置時計などインテリア雑貨もつくっているそう。

    海の校舎 サザンツリー

    幼稚園舎の遊戯室と保育室に入居しています。

    海が見える教室の中には、大きな機械がずらり!

    海の校舎 サザンツリー

    木を切ったり、磨いたり、板に穴をあけたりする機械です。

    サザンツリー代表の南 智之(みなみ ともゆき)さんは、NPO法人 海の校舎大島東小の代表理事でもあります。

    海の校舎 南 智之さん

    海の校舎に移転する前は、笠岡市内の別の場所に工房がありました。

    機械はすべて、クレーンやトラックを使って自力で運んだのだそう!

    保育室の東半分は、今後、一般のかたに日曜大工ができるスペースとして開放していきたいと思っています。ワークショップなども開催したい!

    SIRUHA

    かばん、手帳、財布など、布・革製品をつくるSIRUHA(シルハ)。

    目の前のやりたいことに集中できる使いやすさや、気になったところへ歩みだせる身軽さを追求しています。

    手のひらに収まるのに収納力が優れたミニ財布(写真左)は、私も愛用中です。ほかの作家とのコラボレーションの展開もあり、選ぶ楽しさがあります。

    SIRUHA

    木造2舎1階の保健室をものづくりスペース、更衣室の一部を展示スペースとして利用。

    保健室では取材時もミシンで縫ったり、布を切ったりといった作業が行なわれており、賑やかなようすでした。

    海の校舎 SIRUHA

    SIRUHA代表の藤本 進司(ふじもと しんじ)さんは、サザンツリーの南さんとともに旧大島東小学校の利活用のプロジェクトを進めてきた仲間。

    海の校舎 SIRUHA

    海の校舎に移転する前は、笠岡市内に平屋の一軒家を借りて工房にしていました。

    一軒家といっても、居住用の空間は部屋の仕切りがあり、作業スペースは今よりも小さかったそう。

    移転することで作業スペースが広くなり、商品を展示しお客さんに見に来てもらいやすい場づくりもできるようになりました。

    海の校舎 SIRUHA

    商品をどこで撮影しても絵になる、木造校舎のノスタルジックな雰囲気がとても気に入っています!

    タイラーデザイン

    グラフィックデザイン、WEBサイトデザイン、内装設計などを行なうタイラーデザイン

    商品のパッケージやフライヤーなど、見かけたことがありませんか?

    海の校舎 タイラーデザイン
    海の校舎 タイラーデザイン

    木造2舎2階のなかよし室に入居しています。

    教室の窓辺に、パソコン作業を行なうデスクがあり、手掛けたパッケージなどを展示するスペースも設けられていました。

    海の校舎 タイラーデザイン

    タイラーデザイン代表の杉本 和歳(すぎもと かずとし)さんは、事務所と住居を東京と笠岡に置き、2拠点で活動を行なっています。

    海の校舎 タイラーデザイン

    笠岡市街地のビルの一室を事務所にしていましたが、海の校舎の構想を聞き「ぜひ入居し、運営に関わりたい!」と手を挙げました。

    学生時代に廃校の利活用を行なう他県のプロジェクトに参加した経験があり、関心が高かったのです。

    一級建築士事務所 ぐるり舎」として活動する妻、布留川 真紀(ふるかわ まき)さんも同じ教室に入居しています。

    東京の自宅兼事務所と、海の校舎。こちらは広くて静かで、海が見えて、気分ががらりと変わります。
    別のクリエイターのかたが、ほどよい距離感で同じ空間にいるというのも心地よいです!

    株式会社石田製帽

    明治30年(1897年)創業の帽子メーカー、株式会社石田制帽

    麦わら帽子を中心に、シンプルで美しいフォルムの帽子を追求してつくっています。

    海の校舎 石田制帽

    麦わらを材料にして編んだひも、「麦稈真田(ばっかんさなだ)」づくりは、岡山県南西部を中心に農家の副業として定着。明治後期から昭和初期にかけて盛んに生産され、欧米に輸出されていました。

    農作業用の麦わら帽子の製造に長年携わってきた、歴史ある帽子メーカーです。

    海の校舎 石田制帽

    笠岡市小平井に本社工場があります。

    海の校舎で入居している場所は木造2舎1階の図工室。

    帽子がおしゃれにディスプレイされていました。

    海の校舎 石田制帽

    帽子用のミシンもあります。

    帽子職人の安藤 裕也(あんどう ゆうや)さんがミシンを動かすと、ひもの状態から丸い帽子が仕上がっていきました。

    海の校舎 石田制帽

    木型にはめて形をつくっていく帽子もあります。

    海の校舎 石田制帽

    こういった木型は購入する場合がほとんどですが、海の校舎への入居を機に、家具職人の南さんに教えてもらいながらオリジナルの木型づくりに挑戦した安藤さん。

    ほかのクリエイターから好奇心を刺激されながら、職人として成長できるのも、シェアアトリエに入居する大きな魅力だと感じています!

    そのほか、データ分析・マーケティングを行なう「Pairdata LLC.」、糸や布で作品をつくる「イトモノカラフル」が入居しています。

    誰も入居していない3階建てのRC造3舎も含めると、まだまだ空き教室があり、今後どんなクリエイターが入居するのか楽しみになりました。

    海の校舎はどういった経緯で生まれ、どのような想いで運営されているのでしょう。

    NPO法人 海の校舎大島東小の代表理事 南 智之(みなみ ともゆき)さんにお話を聞きました。

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    シェアアトリエ 海の校舎のデータ

    海の校舎
    名前シェアアトリエ 海の校舎
    所在地岡山県笠岡市大島中2553
    電話番号
    駐車場あり
    営業時間
    定休日不定休
    利用料(税込)
    支払い方法
      予約の可否
      訪れたい日は要予約
      Wi-Fiあり
      電源あり
      利用可能備品
      タバコ
      トイレ
      子育て
      バリアフリー
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      こばん

      こばん

      カブで旅するフォトライター。2017年に岡山県浅口市へ移住。大阪府出身。フットワーク軽く走り回り、訪れたくなる備後の情報を紹介します。しまなみ海道が大好きです。

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