笠岡市内外に、笠岡のよさを伝えたいという想いから、かさおかブランド協議会が中心となって、2021年2月11日から14日の間で開催することになった石の島かさおかプロジェクト「シマヲカナデル」KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL 2021(以下:シマヲカナデル)。
2020年11月14日(土)から参加アーティストによるプレイベントが開始されています。
北木島の豊浦港近くの倉庫の壁面に、アート作品を描きあげる第3弾プレイベント【奏でる鳥を描こう】が、12月3日(木)に完了しました。
その完成した作品のお披露目が、2020年12月3日(木)に北木島で行われたので、お披露目会のようすをお伝えします。
記載されている内容は、2020年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
石の島かさおかプロジェクト「シマヲカナデル」KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL 2021のデータ
名前 | 石の島かさおかプロジェクト「シマヲカナデル」KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL 2021 |
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期日 | シマヲカナデル プレイベント 2020年11月14日(土)から12月14日(月)の間で実施。 (※12月12日~14日:矢野きよ実さんのプレイベントは、新型コロナウイルス感染症拡大により中止) シマヲカナデル 本イベント「島を奏でるツアー」 2021年2月11日(木)から2月14日(日) |
場所 | 岡山県笠岡市 笠岡諸島(高島・白石島・真鍋島・飛島・六島・北木島) |
参加費用(税込) | 各イベントの参加料金については、公式サイトで要確認 |
ホームページ | シマヲカナデル KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL2021 |
石の島かさおかプロジェクト「シマヲカナデル」KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL 2021とは
シマヲカナデルは芸術と音楽の祭典。
2021年2月11日から14日にかけて、笠岡諸島をフェリーで巡りながら音楽と芸術を楽しみ、笠岡のよさを感じてもらい、笠岡をもっと好きになってもらおうというツアーイベントです。
イベントでは、矢野きよ実さんとMAYA MAXX(マヤマックス)さんによるコラボパフォーマンスやyanokazukiさんの作品公開、地元アマチュアバンドライブと中西圭三さん・中村耕一さん・三宅伸治さんのスペシャルバンドライブが予定されています。
シマヲカナデルの芸術祭の目的は、笠岡の魅力を笠岡市内外に知らせ、新しい観光スタイルを実現することです。
MAYA MAXXさんの第3弾プレイベント【奏でる鳥を描こう】とは
2021年2月のシマヲカナデルメインイベント会場は、笠岡市の北木島。
画家・イラストレーター・絵本作家のMAYA MAXXさんが、北木島を訪れた人を迎え入れるアート制作を、地元のボランティアの人たちといっしょに行うのが【奏でる鳥を描こう】です。
完成した壁面に大きく描かれたアート作品は、第0回シマヲカナデル記念ということだけではなく、「笠岡が好き!」という人を増やすために第1回、2回、3回とシマヲカナデルが続いていくようにという願いを込めて制作されました。
奏でる鳥が描かれた期間と場所は?
奏でる鳥を描こうは、2020年11月28日(土)から12月3日(木)の期間で制作されました。
12月2日には描きあがったそうなので、実質5日間で完成させた作品です。
▼フェリーで北木島の豊浦港に近づくと、大きな鳥が目に入ってきます。
▼豊浦港に近づくとわかるアート作品の大きさ!
▼12月3日午後11時、船内から撮影。作品が完成し足場が外されています。
▼大きな鳥は、北木島の豊浦港にある複合施設K’s LABOの隣にある倉庫に描かれました。
▼アート作品が描かれた場所は、浅野石油の倉庫壁面!
作品は、幅26メートルで高さが最大で10メートルの大きさなので、豊浦港から遠くはなれた海上からでも、赤い丸は目立ちます。
あそこが豊浦港だ!ということが一目瞭然なので、インパクトはありますね。
【奏でる鳥を描こう】お披露目が始まる
MAYA MAXXさんとボランティアのみなさんが描いた奏でる鳥のお披露目が、12月3日(木)の午後3時から行われました。
お披露目会には、アート作品を手掛けたMAYA MAXXさんと、豊浦港近くの倉庫で作品を制作しているyanokazukiさんが参加。
北木島の住民のかたも参加して、和気あいあいとした雰囲気のお披露目会が始まります。
奏でる鳥への想い
お披露目会は、シマヲカナデル 藤井和平実行委員長のあいさつから始まりました。
「このシマヲカナデルのイベントを、アーティストのみなさんの協力を得て1回で終わるものにはしたくないんです。
笠岡市民がいっしょになってシマヲカナデルのイベントを作り上げ、笠岡を盛り上げる足がかりにしたいんです。
奏でる鳥の制作では、北木島のみなさんにも協力をしていただいたので、その足がかりのスタートは切れたのではないかと思います」
このようにシマヲカナデルへの想いを、藤井委員長は語りました。
MAYA MAXXさんと奏でる鳥
MAYA MAXXさんが第3弾プレイベント【奏でる鳥を描こう】について話しをしました。
奏でる鳥を倉庫の壁面に描くことは、非常に困難だったということです。
壁が平らなものではなく波型のスレートだったので、平面に描くときと違ってとても難しかったとのこと。
赤い丸と鳥の意味
鳥の下に描かれている赤い丸は、石を表しているそうです。
北木島は北木石の産地で石の島として知られていることから、MAYA MAXXさんは石を描こうと決めて制作をスタートしました。
北木島を含めた笠岡諸島は、2019年7月に「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島~海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~」として日本遺産に認定されました。
北木島を散策すると、あちこちに大きな石が数多く置かれていて、石の島ということがよくわかります。
描かれた石が赤いのは、エネルギーを表現するため。
港の遠くからでも丸くて赤い石はよく見えますよ。
▼赤い石の上の鳥は、天からフワ〜ッと降りてきたみんなを守る大きな鳥をイメージしているとのこと。
赤い石の部分は、ボランティアのみなさんと北木島のみなさんといっしょに仕上げたものです。
石を描く場所も波型スレートだったので描きにくく、みんな苦労したので、その苦労も作品を見るときに思い出してもらえるとありがたいですと、MAYA MAXXさんは話していました。
笠岡市や笠岡諸島の現在の状況の大変さを、出身地の今治(いまばり)の状況と同じようだと思うとしながらも、話しの最後に言われたことが印象に残っています。
「笠岡もたいへんやけど、島もたいへん。
でもね、入ってきたら、ぱーっと明るくなるようにしといたから」
アート作品の下にある倉庫の扉に手形を
お披露目会に参加する前に、消毒と検温と連絡先の記載をしたあとに、なぜか右手にはめるゴム手袋が配られます。
「右手にはめておいてくださいね」とスタッフの人に言われたものの、いったいこの手袋は何のためにしているのだろうと思っていました。
それも右手だけ。
その答えは奏でる鳥を描く場所を提供した浅野石油株式会社 浅野竜社長のあいさつのあとに判明します。
かさおかブランド協議会 若田昌紀会長から手袋の意味を明かされました。
「作品は90%完成しています。
あとはシマヲカナデルがみんなで参加するイベントですよという意味で、ここに来られているみなさんに手形をつけていただこうと思います!」
この手袋は、アート作品下の倉庫のとびらに、ペンキで手形をつけるためだったんですね。
▼最初はMAYA MAXXさんから。
▼そのあと参加者のみなさんで手形を残します。
▼参加アーティストのyanokazukiさんも笑顔で手形をつけました。
▼多くの参加者の手形がならびます。
▼参加者のみなさんは、ここに来るたび自分の手形を探すはず。
みんなでイベントをこれからやっていくんだ!という想いをこめた手形です。
お披露目会の最後は風船を大空へ
無事に手形もつけ終わり、いよいよお披露目会も終わりに近づきます。
最後に、笠岡商工会議所会頭 鳴本哲矢さんのあいさつのあと、参加者のみなさんでシマヲカナデルのイベントが成功することを願い、風船を大空に飛ばしました。
▼風船が手渡されます。
▼北木島の島民のみなさんも多数参加していました。
▼シマヲカナデルのイベントの成功を願い風船を大空へ!
本会場北木島での第3弾プレイベントはぬくもりの中で終了
約1時間の第3弾プレイベント【奏でる鳥を描こう】お披露目会で、多くのかたの協力により完成した奏でる鳥が舞い降りました。
▼12月3日のお披露目会の日、私たち備後とことこ取材班は、豊浦港午前11時着のフェリーで北木島に来ました。
▼立ち寄ったK’s LABOやかさおか島づくり海社のみなさんといろいろ話しをしたあと、海岸線沿いを中心に歩きながら初めての風景を撮影。
日中は気温も上がり、歩いていると汗ばむくらいでしたが、お披露目会が近づく時間になると気温が下がり始めます。
お披露目会が始まる午後3時には、風が冷たくなってきました。
しかし、お披露目会の会場は、実行委員会のみなさんの熱気に包まれていたのです。
シマヲカナデルのイベントをこの1回だけで終わらせたくないという想い、MAYA MAXXさんが作品に込めた願い、そして、それを支える笠岡市民や島民のみなさんの温かいまなざしが感じられるお披露目会でした。
私たちが船に乗って帰る間際に、MAYA MAXXさんが
「たいへんやけどがんばろうな!いろいろと気をつけてな!」
と大きく手を振りながらかけてくれた言葉には、温かさと力強さを感じました。
本イベント島を奏でるツアーは、2021年2月11日から14日で行われます。
新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、12月12日から14日で予定されていた笠岡島しょ部でのプレイベント第4弾、矢野きよ実さんの【無敵プロジェクト】は残念なことに中止になりました。
プレイベント第1弾、矢野さんの【無敵プロジェクト】は、笠岡市内にて11月14日から16日で無事行われ、第4弾の【無敵プロジェクト】は、笠岡島しょ部での開催を予定していました。
2月の本イベントのときには、関わるすべての人々の想いが届き、島を奏でるツアーが開催されることを願いたいと思います。
石の島かさおかプロジェクト「シマヲカナデル」KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL 2021のデータ
名前 | 石の島かさおかプロジェクト「シマヲカナデル」KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL 2021 |
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期日 | シマヲカナデル プレイベント 2020年11月14日(土)から12月14日(月)の間で実施。 (※12月12日~14日:矢野きよ実さんのプレイベントは、新型コロナウイルス感染症拡大により中止) シマヲカナデル 本イベント「島を奏でるツアー」 2021年2月11日(木)から2月14日(日) |
場所 | 岡山県笠岡市 笠岡諸島(高島・白石島・真鍋島・飛島・六島・北木島) |
参加費用(税込) | 各イベントの参加料金については、公式サイトで要確認 |
ホームページ | シマヲカナデル KASAOKA ART&MUSIC FESTIVAL2021 |