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北木島 ~ 石とともに生きる人々がつくった独特の景観が魅力!笠岡諸島最大の島

北木島 ~ 石とともに生きる人々がつくった独特の景観が魅力!笠岡諸島最大の島

知っとこ / 2021.02.25

笠岡諸島最大の島、北木島。

かつて採石で栄え、明治神宮の橋や靖国神社の大鳥居にも北木島の石が使われました。

展望台から見る迫力のある石切り場は、北木島でしか見られない絶景です。

石切跡のある山肌が荒々しくも、島自体はのどかな雰囲気。独特の景色を眺めながら、のんびりと島時間を味わえます。

2020年12月には、大きな壁画も登場!

北木島の概要、代表的な見どころを紹介します。

記載されている内容は、2021年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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笠岡諸島とは

笠岡諸島

笠岡諸島は、岡山県の南西端の笠岡市沖にある、大小31の島々です。そのうち有人島は、以下の7島。

  • 高島(たかしま)
  • 白石島(しらいしじま)
  • 北木島(きたぎしま)
  • 真鍋島(まなべしま)
  • 大飛島(おおびしま)
  • 小飛島(こびしま)
  • 六島(むしま)

大飛島・小飛島をあわせて飛島(ひしま)と呼ばれている

島々への橋はなく、笠岡市の港から船で行き来します。

のどかで落ち着いた雰囲気の島々です。

香川県の丸亀市・小豆島町・土庄町の島々とともに、「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島 ~海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~」として日本遺産にも認定されています

北木島とは

北木島マップ
K’s LABOにて撮影

北木島(きたぎしま)は、笠岡諸島最大の島です。

お笑い芸人「千鳥」の大悟さんの出身地としても知られています。

人口(令和2年10月1日時点)約700人
面積7.48平方キロメートル
周囲19.1キロメートル
特色採石・石材加工
流し雛
島内の交通手段徒歩/レンタサイクル/自家用車

笠岡諸島のなかでは、もっとも人口の多い島です。

品質の良い石が採れるため、「石の島」として知られています。

高低差のある採石跡が迫力のある景観を作り出しているのです。

北木島

北木島の石については、のちほど詳しく紹介しますね。

北木島へのアクセス

北木島

北木島へのアクセスは、以下の4つのルートがあります。

ルート出発港到着港
フェリー(金風呂丸/大福丸)伏越港豊浦港・金風呂港
高速船住吉港北木島港(大浦港)
普通船住吉港・神島外浦港楠港・北木島港(大浦港)
海上タクシー海上タクシーによる海上タクシーによる

▼詳しくは、以下の記事を見てください。

北木島の石

北木島

北木島は、花崗岩(かこうがん)の産出と加工で栄えました

北木島で採れる石は日本有数の銘石と評されており、江戸時代から現代に至るまで、日本の歴史的建築・建造物に多く使われています。

北木島の石が使われているのは、たとえば以下の場所です。

  • 徳川幕府が再築した大坂城の石垣
  • 旧日本銀行本店
  • 明治神宮
  • 靖国神社

昭和40年代には石材加工場が約100か所もあり、かつては日本最大の石材産地でした。

一時は海外にも名を知られていたそうです。

北木島

2021年現在、島内の採石場は2か所に減少していますが、良質な花崗岩の「北木石(きたぎいし)」を産出しています。

採石場である「石切の渓谷(たに)」では、運が良ければ石工職人たちが働くようすを見られますよ。

島のいたるところに石があり、生活に根付いているようすが感じられます。

北木島 旧豊浦幼稚園

北木島の流し雛

流し雛(ながしびな)は、雛祭りのもとになったといわれる行事です。

「雛流し」ともいわれ、古くは『源氏物語』にも登場します。

家族の健康や安全を願い、木の葉などを人の形にした「形代(かたしろ)」に災厄を託して、川や海に流すのです。

北木島の流し雛は、江戸中期から続くとされ、笠岡市重要無形民俗文化財に登録されました。

旧暦3月3日の満潮時、帆を立てた小舟(うつろ舟)に紙雛を乗せて、海に流します。

行くときの注意点

北木島

北木島には港が4つあり、船によって到着港が異なります

島内の港と港を結ぶ公共交通機関はないので、行き先と到着する港を事前に確認しておきましょう。

北木島 K's LABO

観光の起点として便利なのが、複合施設「K’s LABO」です。

カフェで食事ができ、レンタサイクル・マリンレジャー用品の貸し出しも行なっています。

営業日は火・木・土・日・祝日に限られるので、利用したい場合は営業日に合わせましょう

石切の渓谷展望台の見学は、毎日正午~午後1時の1時間のみ

見学を希望する場合は、この時間に合わせて全体のスケジュールを組んでください。

レンタサイクルは、「K’s LABO」または金風呂丸フェリー内で借りることができます。

台数に限りがあるので、予約がおすすめです。

代表的なスポット・北木島でできること

北木島の代表的なスポットを紹介します。

K’s LABO

北木島 K's LABO

豊浦港そばの「K’s LABO」は、観光に便利な複合施設です。

「K’s LABO」には、以下のものがあります。

  • 石の歴史や文化を紹介するストーンミュージアム
  • おみやげが買えるミュージアムショップ
  • 海を眺められるカフェ
  • レンタサイクル
  • 各種マリンレジャーレンタル
北木島 K's LABO

休んで、食べて、買って、遊んで。観光の起点になる場所といえるでしょう。

MAYA MAXXさんの倉庫壁画

北木島 MAYA MAXXさんの壁画

2021年2月11日から14日、笠岡諸島を舞台とした芸術音楽祭、石の島かさおかプロジェクト 第0回「シマヲカナデル」の開催が予定されていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中継イベントに切り替えられることに。

本イベントは、2月13日午後1時からOHK岡山放送『なんしょん?』の特別版で、OHKスタジオと北木島会場を結ぶ中継イベントとして開催されました。

「シマヲカナデル」のプレイベントとして、画家・イラストレーター・絵本作家のMAYA MAXXさんが、倉庫壁画を制作

MAYA MAXXさんは、絵画・絵本・デザインなど、ジャンルを超えた多彩な活動で知られます。

毎年開催している個展の他、小説家 吉本ばななさんの書籍装丁画や、映画『ハチミツとクローバー』絵画指導などでも活躍しているかたです。

船からも見える、大きな青い鳥。

赤い円は、北木島の特産品である石を表現しています。

キラキラした優しい目をした大きな鳥が訪問者を出迎えてくれて、明るい気持ちになれるスポットです。

合わせて読みたい

石切の渓谷(たに)

北木島 石切りの渓谷展望台

石切の渓谷(たに)は、日本屈指の歴史を誇る採石場です。

高低差の大きい採石場で、最大高低差は約180メートルだそう。

展望台では、高さ約60メートルの場所から渓谷を眺められます。

石切の渓谷展望台の見学は、毎日正午~午後1時の1時間のみ

迫力のある景色を楽しめます。

▼入場料は、以下のとおりです。

大人(中学生以上)1,000円
小学生500円
小学生未満無料

北木島でできること

季節によって、以下のようなことが楽しめます。

  • サイクリング
  • 海水浴
  • 山登り
  • シーカヤック
  • SUP(サップ)
  • 釣り
  • 牡蠣工場見学

のんびり歩くだけでも心地よい島です。

実際に北木島に行って歩いてみました

2020年の冬の日、北木島を歩きました。

写真多めでレポートします。

北木島 フェリー 大福丸

筆者は大福丸フェリーで向かいました。片道45分の船旅です。

フェリーの中には大漁旗。

北木島 フェリー 大福丸

近づいてきた北木島は、採石跡がしっかりと見え、石の島であることが感じられました。

荒々しくも、美しい山肌です。

北木島
北木島

港が近づくにつれ、MAYA MAXXさんの絵画が目に飛び込んできました。

遠くからランドマークを見つけたときって、わくわくしませんか?

船から厳島神社の鳥居が見えたときや、飛行機からエッフェル塔が見えたときのような、「来たんだな」という喜びを感じました。

到着後は、まず海を見ながらK’s LABOで一息。

北木島 K's LABO

石でできた恐竜のオブジェが出迎えてくれます。

北木島 K's LABO

コーヒーを飲んで、お土産をチェックしました。

北木島 K's LABO
北木島 K's LABO

そして、島を散策!

早速出会った青い壁の建物がレトロです。

ここは豊浦公会堂。夏目雅子さん主演 映画『瀬戸内少年野球団』のロケにも使われた歴史ある建物です。

北木島

旧豊浦幼稚園跡には、かわいい絵がいくつも残っていました。

現在は、NPO法人かさおか島づくり海社の事務局として利用されています。

北木島  旧豊浦幼稚園
北木島 旧豊浦幼稚園
北木島 かさおか島づくり海社

彫刻家・牛尾啓三(うしお けいぞう)さんの作品『メビウスの輪』。

北木島 メビウスの輪

どうやって作っているのだろう?と不思議に感じる作品です。

島にくらす猫とも出会いました。

北木島 島ねこ
北木島 島ねこ

透き通る海と、石。

瀬戸内海の景色を見ながら、のんびり歩きます。

海風が心地よくて、視界が広く開放的。

北木島
北木島

ところどころに石のオブジェがあったり、石が積んであったりしました。

北木島
北木島

北木のベニス」と呼ばれる船着き場では、石塀とボートがよい雰囲気。

イタリアのベニスもこんな雰囲気なのでしょうか。

北木島 北木のベニス

車道から少し内側に入った位置にあるので、見逃さないように気をつけてくださいね。

北木島 北木のベニス

石切の渓谷展望台へ。

筆者は営業時間外に訪れたので、展望台には登れませんでした。

北木島 石切りの渓谷展望台

しかし、下からショベルカー越しに一部を見るだけでも迫力!

高いところから見る景色はきっと美しいことでしょう。

訪問者の感想を見ると、「絶景に感動した」「足場が揺れるので怖い」という意見がありました。

「次回はぜったい営業時間(正午~午後1時)に訪れよう!」と決心。

北木島

島の各所に柑橘や木の実がなっていて、のどかな自然の恵みを感じられます。

北木島

どんぐりを拾ったり、植物の色にみとれたり。

北木島
北木島

道を教えてくれた島のかたは、自宅の木から小さな実をちぎってパクっと食べていて、自然が近くにあるのだなあと感じました。

のんびりと歩きながら、K’s LABOに戻ります。

島のかたにおすすめしていただいた「鯛骨ラーメン」をいただきました。

歩き疲れた身体にラーメンが沁みます。

北木島 K'S LABO 鯛骨ラーメン

帰りの船から見る夕空も、乙なものでした。

広い空、近くに感じる海、刻々と変わる風景。

移動時間も島旅の醍醐味で、好きな時間です。

北木島
北木島 船からの景色

北木島には、笠岡諸島全体の自立的発展、島民の生活安定と福祉向上を目的にサービスを提供している、NPO法人があります。

NPO法人かさおか島づくり海社 理事長の鳴本浩二(なるもと こうじ)さんに、話を聞きました。

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吉野なこ

吉野なこ

写真と旅とデザインが好きで、最近は瀬戸内の美しさに心奪われています。
ときめくもの、素敵なところをお届けします!

北木島 北木のベニス

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