備後とことこ 福山・尾道・笠岡をもっと好きになる
サニーバーガー 〜 地元・内海で捕れた旬の瀬戸内魚介をハンバーガーで味わう!クレセントビーチにあるフィッシュバーガー専門店

サニーバーガー 〜 地元・内海で捕れた旬の瀬戸内魚介をハンバーガーで味わう!クレセントビーチにあるフィッシュバーガー専門店

食べとこ / 2023.08.05

サニーバーガーの代表・原薗 和也さんへインタビュー

サニーバーガー:代表 原薗和也さん

地元の魚介をはじめとした、地産地消の食材や無添加にこだわるサニーバーガー

代表の原薗和也(はらぞの かずや)さんに話を聞きました。

食材の大切さ、地元の生産者の思いを大事にするため帰郷して開業

サニーバーガー:店内にあるメッセージ

開業の経緯を知りたい。

原薗(敬称略)

私は、福山市で生まれ育ちました。
といっても内海町ではなく、福山郊外の住宅街です。

社会に出てからは、東京のレストランなどで働いていました。

そんなおり、2011年(平成23年)に東日本大震災が発生し、被災地を訪問して炊き出しなどのボランティアにたずさわったんです。

そこで、現地の生産者さんと交流がありました。
それがキッカケとなり、大きく考えが変わったのです。

食材の大切さや、地元の生産者の思いなどをもっと大事にしていきたいと考えはじめました。

それを機に福山へ帰郷。
福山で、地元の生産者の顔が見える食材を使った飲食店をしようと決意しました。

そして、内海町の現在地を紹介されたんです。

できれば市街地ではなく自然豊かな場所がいいと考えていたので、ピッタリでしたね。

こうして、2014年(平成26年)7月に店をオープンしたんです。

ただし最初はサニーバーガーではなく、「魚とときどき肉」をコンセプトとした炭火焼のレストランで、「zono kitchenゾノ・キッチン)」という店名でした。

内海町の海浜という立地を生かせるフィッシュバーガー専門店へ改装

タチウオバーガー(写真提供:サニーバーガー)
タチウオバーガー(写真提供:サニーバーガー)

炭火焼レストランからフィッシュバーガー専門店へ変わった経緯は?

原薗

キッカケは2018年(平成30年)、入居しているフィッシャリーナの改装です。

改装が長期になるため、そのあいだ収入が途絶えるので弱りました。

そんなときに声をかけていただいたのが、福山市霞町にある福山わいん工房の店主・古川さん。

古川さんは福山わいん工房の2階で、ワイン醸造業と並行してvinicole(ビニコル)というワインバーを営業していました。

vinicoleの店舗を使い、フィッシャリーナ改装中の期間限定で「vinicole + zono kitchen」という形で営業をさせていただけることになったのです。

すると、vinicole + zono kitchenが大変好評でして。

フィッシャリーナの改装終了後も、継続してvinicole + zono kitchenを続けることになったのです。

昼は内海町でzono kitchenを営業し、そのあと福山中心部へ移動し、夜は福山わいん工房でvinicole + zono kitchenを営業するというスタイルになりました。

福山わいん工房の外観。向かって右側の黒い扉がvinicole + zono kitchenへの入口
福山わいん工房の外観。向かって右側の黒い扉がvinicole + zono kitchenへの入口

そんななか、内海町の店舗は課題も見えてきたんです。

クレセントビーチ海浜公園という立地を考えると、レストランという形式より、もっと手軽に食べられるものがいいんじゃないかと。

そう考えているときに着目したのが、zono kitchenのサイドメニューにあったフィッシュバーガー

実はフィッシュバーガーは、隠れた人気メニューだったんです。

地元の旬の食材を使い、幅広い年齢層にも人気があり、気軽に食べられ、クレセントビーチ海浜公園という立地にも合うと思いました。

オペレーション面でも効率化ができ、私を含めたスタッフの負担も軽減できます。

フィッシュバーガー専門となっても、zono kitchenがこだわるコンセプトは何も変えずに運営できることも大きいですね。

さらに周辺にも、フィッシュバーガーの専門店はほとんどありません。
注目度も高いのではないかと思いました。

こうして2019年(令和元年)11月に、zono kitchenからフィッシュバーガー専門店・サニーバーガーに全面リニューアルしたんです。

なお、vinicole + zono kitchenの営業も並行して続けています。

フィッシュバーガー店に変わったことで客層が広がる

横島ポークバーガー(写真提供:サニーバーガー)
横島ポークバーガー(写真提供:サニーバーガー)

炭火レストランからフィッシュバーガー店にリニューアルし、お客の反応は?

原薗

以前のレストランは予約して来店するような店でしたが、フィッシュバーガー専門店は予約なしでフラリと気軽に来られる点が好評ですね。

また炭火レストランのときは大人向けの店で、ゆっくりと過ごすスタイルでした。

フィッシュバーガー店になり、お子様連れのお客様が増えましたね。

敷物の貸出をしているのですが、敷物を借りて持ち帰り注文をして、クレセントビーチ内で敷物を敷いてハンバーガーを食べるご家族もおられます。

最近はお子様が魚離れしていて、刺身や天婦羅など以外では、あまり魚を食べなくなりました。

しかしお子様が当店のフィッシュバーガーを食べて、とても喜んでくださり、リピーターになっていただくことも多いです。

これは、非常にうれしいですね。

なお炭火レストランを気に入ってくださっていたお客様は、霞町のvinicole + zono kitchenのほうへ来ていただいています。

カキフライバーガー(写真提供:サニーバーガー)
カキフライバーガー(写真提供:サニーバーガー)

家族連れのほかには、どんなお客が多い?

原薗

海水浴シーズンは、おかげさまで非常に多くのお客様にご来店いただいています。

海水浴に来られたかたが、当店を利用されるパターンがとても多いですね。

海水浴シーズン以外だと、ドライブやツーリング、サイクリングの合間の食事に訪れるかたが多いです。

しかも、遠方からいらっしゃるかたが多いんです。

内海町を目的にドライブ、ツーリング、サイクリングするかたが寄られたりします。

さらには、ありがたいことに当店を目的にドライブやツーリング、サイクリングされるかたもおられるんです。

またリニューアルの翌年から新型コロナ禍になりましたが、テイクアウト需要の増加で、持ち帰りのお客様が増えました。

こだわりは地産地消と無添加

サニーバーガー:ボラバーガーとハモバーガー(イカスミバンズ変更)

店のこだわりを知りたい。

原薗

地元・内海町を中心に、周辺地域の食材を使っていることがこだわりです。
地産地消ですね。

メインとなる魚介はもちろん、肉や野菜もです。

そのため時季によって捕れるものも変わってきますね。
どうしても、安定的に手に入らないものもあります。

ハンバーガーの中に入る野菜も、時季によって変わっていきますね。

バンズに使う小麦粉は、山口県産の「セトキララ」という品種を使っています。

ハンバーガーを通じて、時季ごとの旬の味が楽しめる点が魅力です。

焼き上がったバンズ
焼き上がったバンズ

もうひとつのこだわりが、無添加で、保存料の類も使用しないこと。

たとえばバンズは、ふっくらさせようとしたら、どうしても添加物は必要になります。

ですが無添加にこだわるので、バンズに添加物は使っていません
そのため当店のバンズは、ややモッチリとした独特の食感が特徴です。

魚の食感に負けない、力強いバンズなので、フィッシュバーガーに適しています。

季節ごとの旬の魚介を使ったフィッシュバーガーを楽しめるのが魅力

ブリてりバーガー(写真提供:サニーバーガー)
ブリてりバーガー(写真提供:サニーバーガー)

季節によって旬が変わると思うが、季節ごとのおすすめを知りたい。

原薗

まず、「ぼらバーガー」と「横島ポークバーガー」は通年で提供しています。

あと比較的長い期間で提供できるのが、「ハマチてりバーガー」や「イカゲソバーガー」ですね。
イカゲソバーガーのイカは、種類が変わることがあります。

春のおすすめは、(タイ)とサワラ
鯛バーガー」は、とても人気のあるメニューですね!

夏になるとハモスズキ、あとはシタビラメ

ハモやスズキは梅味の特製マヨネーズや大葉といっしょに、サッパリとした味わいで楽しめます。

ときどきですが、アコウを使ったものも出しますのでおすすめです。

秋はタチウオ(太刀魚)ですね。
鯛は、春と秋の2度旬があります。

タチウオは当店の名物メニューで人気だったのですが、最近は瀬戸内海での漁獲量が減少しているんです。

「タチウオバーガー」はタチウオが入荷したとき、単発の特別メニューとして出しています

来店時にタチウオバーガーがあったらラッキーですので、ぜひ食べてみてください!

あと、秋はボラもおすすめ。

通年のぼらバーガーは、ミンチにしたをパテ使っていますが、それとは別の調理法をしたボラのハンバーガーを提供することもあります。

冬になると、ブリコノシロ牡蠣がおすすめです。

とくにブリの照り焼きを使った、「ブリてりバーガー」は非常に人気がありますね。

牡蠣は、地元・内海町のマルコ水産さんの牡蠣を使っています。

カキチャウダー(写真提供:サニーバーガー)
カキチャウダー(写真提供:サニーバーガー)

カキフライバーガー」としての提供以外にも、「カキチャウダー」が冬の人気メニューのひとつになっているんです。

カキチャウダーはパンをくり抜いて、そのパンを器にして牡蠣のダシを使ったチャウダーを入れる、こだわりの一品です!

紹介したもの以外にも、地元で捕れたいろいろな魚介を使ったハンバーガーやサイドメニューを考えています。

単発の特別メニューとして登場することもあるので、ぜひお楽しみください!

サニーバーガーへ来ること自体がリフレッシュに

週末限定・数量限定のアローカナプリン(写真提供:サニーバーガー)
週末限定・数量限定のアローカナプリン(写真提供:サニーバーガー)

今後の展望、やってみたいことがあれば教えてほしい。

原薗

もっと多くのかたにサニーバーガーを知ってもらって、来店していただきたいですね。

田島という福山の南の島、しかも海辺という立地は当店のセールスポイントの一つです。

当店に来ていただくこと自体が、リフレッシュになるんじゃないでしょうか。

そして旬の魚介をはじめとした、地元のおいしい食材を使ったハンバーガーを味わって、楽しい一日を過ごしていただけたらいいなと思います。

内海町近辺にはほかにもいいスポットがあるので、あわせて訪れていただけると幸いですね。

あとは、未活用魚を使ったメニューを考えたいです。

食品ロスが問題となっている昨今、未活用魚をうまく生かせたらいいなと思います。

海を眺めながら内海町で捕れた魚介のフィッシュバーガーを味わえるサニーバーガー

サニーバーガー:ボラバーガーとハモバーガー(イカスミバンズ変更)

地元の魚介や食材を使い、無添加でやさしい味わいのフィッシュバーガーを楽しめるサニーバーガー。

クレセントビーチ海浜公園というロケーションも最高です。

クレセントビーチで海水浴やキャンプのついでにサニーバーガーに寄るも良し、サニーバーガーを目当てにドライブやツーリングするも良し。

持ち帰りして、お好きな場所でフィッシュバーガーを楽しむのもおすすめです。

ぜひ、サニーバーガーのこだわりフィッシュバーガーを味わってみてください。

魚離れの子も、きっと喜ぶでしょう。

サニーバーガー(sunny burgers)のデータ

サニーバーガー:外観(フィッシャリーナ)
名前サニーバーガー(sunny burgers)
住所広島県福山市内海町ハ340-7
電話番号050-3134-3866
駐車場あり
クレセントビーチ海浜公園の駐車場を利用
(駐車場の受付人にサニーバーガーを利用しに来たことを告げると、約2時間を限度に無料利用可能)
営業時間午前11時〜午後4時30分(ラストオーダー 午後4時)
※時季やイベント開催などにより変わる可能性あり
定休日
第3月
祝日の場合は変更する可能性あり(詳細はSNSの営業カレンダー参照)
支払い方法
  • 現金
  • PayPay
予約の可否
持ち帰りのみ予約可能(LINEか電話)
座席全39席
・カウンター:4脚
・4人がけテーブル:4卓
・6人がけテーブル:1卓
・テラスカウンター:4脚
・テラス2人がけテーブル:3卓
・テラス3人がけテーブル:1卓
タバコ
トイレ
子育て
ベビーカーの入店可能
幼児用食器あり
幼児用椅子あり
バリアフリー

車椅子の入店可能
多目的トイレあり
ホームページsunny burgers サニーバーガー | 瀬戸内で人気のフィッシュバーガー専門店
Ads by Google
アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

フリーランスの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。企業の社員インタビューや事例紹介、採用コンテンツも。地域情報サイトも運営。カメラ片手に街を散策。あなたの知らない備後地方を切り取り、備後の奥深さを伝えます!

はれとこからのお知らせ

一般社団法人はれとこは「とことこシリーズ」を中心に、地域の情報発信を担う「市民ライター」育成などの活動をおこなっています。

  • 笠岡市民レポーター教室
  • 高梁川流域ライター塾
  • FMくらしき「倉敷とことこ」
  • 寄付募集
サニーバーガー:シタビラメバーガー

この記事が気に入ったら

最新情報をお届けします。

  • ホーム
  • 食べとこ
  • サニーバーガー 〜 地元・内海で捕れた旬の瀬戸内魚介をハンバーガーで味わう!クレセントビーチにあるフィッシュバーガー専門店