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横島ファーム 〜 銀行員からの転身!同級生の親の事業を引き継いだ守りたい味「うつみ潮風豚」

横島ファーム 〜 銀行員からの転身!同級生の親の事業を引き継いだ守りたい味「うつみ潮風豚」

買っとこ / 2024.12.14

4年前に決意したその想い

ホームページを見ると、代々引き継いだ会社ではないことが分かります。どのような経緯で新田さんが代表取締役に就任されたのか教えてください。

新田(敬称略)

はい。引き継ぐまでは約16年銀行員をしていました。横島ファームは、高校のときの同級生の父親が経営をしていたんですね。クラスのなかでもかなり仲が良かった同級生とは、卒業後も連絡を取り合って飲みに行っていました。今でもお盆や正月になると、必ず飲みに行くんですよ。

あるとき「父が高齢になり、継続して管理するのが難しくなった。養豚場を閉鎖するが、興味はあるか」と話がありました。
そこで「どんな環境で豚を飼育しているのだろう」と気になって、ひとまず養豚場へ行ってようすを見てみることにしたんです。

内海町にある養豚場
内海町にある養豚場

視察した後に、土産に豚肉をもらったので食べてみることに。

「ん!?うまい!うまいぞ!」

そのとき、あまりのおいしさに体に衝撃が走ったんです。今までスーパーマーケットなどで購入していた国産の豚肉とは、まるで比べものにならなかった。このおいしい豚肉がなくなってしまうのはダメだと思いました。その後、養豚場を引き継ぐにあたって同級生のいる東京まで相談しに行きました。「大変だから、やめとけ」と言われましたけど(笑)。それでも、諦めきれなかったんですよね。

「横島ファームの豚肉を食べてもらいたい」

「育て方やエサでおいしさが全然違うんだよ」

「おいしく食べてもらう仕組みを後世に残していきたい」

僕は強くそう想い、前オーナー渡壁(わたかべ)さんの事業を引き継ぐ決意をしました。

写真提供:横島ファーム
写真提供:横島ファーム

それが2020年の出来事になりますね。

過去には一時生産をストップしたこともあった

まったく違う職から一転、会社を引き継がれたのですね。相当な苦労があったのではないでしょうか。

新田

そうですね。会社を引き継いだころが、ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行り始めた時期だったんです。その影響でエサ代が高騰し、一度エサの配合を変えたことがありました。その結果、理想とかけ離れた味に仕上がってしまったんです。

「これでは販売できない」

それから、配合は今までどおりに戻して自分たちが合格とする味になるまで生産にストップをかけました。毎月試食を繰り返し、販売を再開できるようになるまでに約10か月もの時間を費やしました。

今は、いかにおいしい味に仕上げるか工場長と研究しています。

おいしさを直接届けるために対面販売を徹底

SNSを見ているとよくイベントに出店している印象があります。販売方法にもこだわりがあるのですか?

新田

わたしたちは、生産者の顔が見えるような販売をしようと常に心掛けています。

新田さんの娘さんが描いた豚のイラストが企業ロゴになっている
新田さんの娘さんが描いた豚のイラストが企業ロゴになっている

国産と書いてある商品だとしても、環境、エサ、生産者のことはあまり知られていません。だからこそ、安心、安全だということを身をもって証明したい。その想いから、販売は対面にこだわっています。イベントに出店したときには、自らお店に立って販売します。

過去のイベントで販売しているようす
過去のイベントで販売しているようす

もっとわたしたちのことを知ってもらうために、最近ホームページもリニューアルしました。豚舎のようすを載せて、なかが見えるように工夫しています。

素材の良さが伝わる瞬間

お店に立つと、お客さんの反応を直接感じられますね。

新田

「おいしいからまた買いに来たよ!」

「味が忘れられない」

と、リピートしてくれるお客さんが多くいます。食べてもらった人へ、素材の良さが伝わることが何よりうれしいですね。

うつみ潮風豚

うつみ潮風豚をメニューに取り入れているお店からは、「お肉がおいしいですね!」とお客さんが反応してくれたとの声をいただいています。

新店舗オープンに向けて

今後の展望を教えてください。

新田

福山市大黒町に新店舗を12月中旬ごろオープン予定です。

オープン予定の新店舗 写真提供:横島ファーム
オープン予定の新店舗 写真提供:横島ファーム

新店舗では精肉販売に加え、商品を調理したものが店内で飲食できるようにしようと考えています。移動販売も拡大する予定です。また、クラウドファンディングの準備が進行中で、その応援メッセージも募集しています。みなさんの応援が励みになりますので、よろしくお願いします。

今まで直売所は内海町にしかなかったので、まだうつみ潮風豚を食べたことがない人はぜひお越しください!これからも、さらに質の良いものをみなさんに提供できるように目指します。

おわりに

うつみ潮風豚を初めて食べたときには、驚いてひと口ずつ味を噛みしめた記憶があります。

「こんなに豚肉っておいしかったっけ!?」

一瞬で大ファンになりました。

しかし、おいしい豚を育てるには大変なコストや手間ひまが必要です。その労力は計り知れません。それでも新田さんは、自宅から約40分かけて365日休みなく豚舎へ豚のようすを見に行きます。そこにあるのは、食の安全を届けたい、おいしい豚肉を食べてほしい、という想いです。

新田さんの愛情がたっぷり注がれたうつみ潮風豚。ぜひ、一度味わってみてください。

株式会社横島ファームのデータ

福山市内海町にある横島ファーム直売所
団体名株式会社横島ファーム
業種養豚・卸・小売り
代表者名新田龍二
設立年2020年
住所広島県福山市内海町393-4(直売所)
電話番号084-986-3660
営業時間平日 午前9時~午後4時30分、土・日 午前9時~午後3時(不定期の場合もあるので最新情報はInstagramから確認してください)
休業日水、日
ただし第1、第3日曜日は営業
ホームページ株式会社横島ファーム
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メグ

メグ

広島県福山市在住。小学生2人と中学生ひとり、3人の子育て奮闘中のママです。日々、WEBライターの勉強をがんばっています。初めてのジャンルや分からないことも、細かくリサーチし分かりやすくまとめることが得意。子どもが遊べるスポットやイベントに詳しいので、子育てに関する耳よりでお得な情報をご紹介します。

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横島ファー 代表取締役 新田龍二さん 画像提供:横島ファーム

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