尾道市街地から渡船(フェリー)で4分〜6分で渡れる島・向島に、アットホームで何度も訪れたくなるようなあたたかい宿があります。
それが、向島の小高い丘の建つ「尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)」。
市街地側からよく見える建物ですが、宿からもまた“THE・尾道”の景色が一望できるのです。
「尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)」の魅力について、宿主(あるじ)の森田 剣さんに取材。
そして実際に宿泊してきました!
記載されている内容は、2021年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)のデータ
名前 | 尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo) |
---|---|
所在地 | 広島県尾道市向島町84-2 |
電話番号 | 0848-51-7968 |
チェックイン | 午後4時(最終チェックインは午後9時) |
チェックアウト | 午前10時 |
支払い方法 |
|
施設情報 | 【部屋】 全7室(6・8・12畳の和室と洋室) 風呂共用 館内禁煙(喫煙場所あり) |
お風呂 | あり(共用) |
Wi-Fi | あり |
駐車場 | あり |
ホームページ | 尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo) |
JR尾道駅・南口の改札を出ます。
向かいに尾道水道が通っているので、水道沿いを左の方向(東方面)へ歩きます。
大体10分ほど歩くと、「尾道渡船」乗り場が見えてきます。
この渡船に乗りましょう。向かって前方、丘の上に見えるのが目的地「尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)」です!
尾道市街からサクッと行けちゃう島・向島
JR尾道駅に降り立ち、尾道水道を挟んで向かいに見える“向島”(むかいしま)。
向島は、尾道と今治(いまばり)をつなぐしまなみ海道を走るときに、尾道を出発してまず渡ることになる島です。
筆者は海のない埼玉生まれなので、「島へ渡る」ってどうしても「難易度が高そう!」「時間がかかりそう!」「船の本数が少なそう!」なんて大冒険のように感じてしまうのですが、向島へは尾道側から出航している3つの渡船から4分〜6分ほどで気軽に渡ることができます。
切符不要で、運賃(60円〜100円)は船の上での支払い方式。自転車、原付、バイクなど乗り物に乗ったままの乗船も可能です。
別途車両代が必要です。ちなみに自転車は10円。
駅前渡船以外は、自家用車やタクシーごと乗船することもできますよ。
頻繁に往復しているので、もし乗り遅れてしまってもおよそ10分程度待てば次の渡船に乗船できます。電車よりも本数は多いかも。
- 駅前渡船
- 福本渡船
- 尾道渡船
このうち「尾道渡船」に乗船すると、「尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)」がある丘のふもとに到着です。
向島の丘の上にある「尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)」
「あの丘にある建物は、何?」
尾道に友人がやってくると、必ずといっていいほど尋ねられます。
それもそのはず。「尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)」(以下、しーそーと表記)は向島の丘の上にあり、尾道水道沿いを散歩していると自然と目に入ってくる場所に位置しているのです。
コンセプトは、“ペンションみたいにアットホームな宿”。
2017年12月に宿主(あるじ)の森田 剣(もりた けん)さんがオープン。以来、女将の優子さんとスタッフのかたと一緒に切り盛りされています。
ていねいなクラフトワークがあたたかい。宿主ハンドメイドの小物たち
宿主の森田さんは手先が器用で、館内にあるさまざまな小物や看板を手作りされています。
ロビーで特に目を引くのが、壁一面を使ったしまなみ海道の地図。
コンビニの場所や、ほかのお店の情報までわかるのがすごい。
自転車好きの宿主のこだわりがいたるところに
後述のインタビューでもエピソードを聞きましたが、宿主は小さいころから大の自転車好き。
館内には自転車や自転車グッズ(部品)が飾られているので、サイクリストにはうれしい設備ではないでしょうか。
サイクリング中のアクシデントについても相談に乗ってもらえます。
レンタサイクルのサービスも
「しーそー」では2020年からレンタサイクルのサービスもスタートしました。
▼レンタサイクルはイタリア・GIOS(ジオス)社製のもので、種類は以下のとおりです。(計11台)
- ロードバイク:2台
- クロスバイク:5台
- ミニベロ:1台
- 子ども用:3台
その他、電動アシスト自転車が1台あります。なおグローブ、ヘルメットは無料で貸し出し可能です。
レンタサイクルは事前予約が必要。
「しーそー」から臨む尾道の景色は必見
「しーそー」を語るうえで外せないのは、この丘から見える尾道水道と尾道市街地の景色です。
▼右にある建物は尾道市役所。渡船が尾道水道を行ったり来たりするようすはずっと眺めていられます。
▼こちらは朝の景色。朝日の映える尾道水道もきれいです。
「生口島」「大三島」…島の名前が付けられた7つの客室
客室は7部屋で、それぞれ瀬戸内海に浮かぶ島の名前が。
これもしまなみ海道を何度も走ったサイクリストである森田さんのこだわりです。
客室は山側と海側の大きく2種類
「しーそー」の客室は山側と海側にあり、予約の際に洋室か和室かを選ぶことができます。
山側は静かで落ち着いた雰囲気。鳥の声に耳を澄ませ、穏やかに過ごすことができます。
海側は尾道の街並みが一望できる眺めが最大の魅力。
もし部屋が山側だったとしても、卓球台や食堂、共用風呂が海側にあるので、どちらにせよこの景色は堪能できます。
そういう意味で山側の部屋はいいトコ取りかもしれませんね。
海側・和室8畳の客室「伯方島」
取材で筆者が泊まったのは“伯方の塩”で有名な「伯方島(はかたじま)」でした。
伯方島は愛媛県今治市に位置し、尾道からしまなみ海道を走ったときに5番目の島にあたります。
このように、まだ行ったことのない島や次の日にサイクリングで訪れる島に思いを馳せられるのも魅力ですね。
夜景がすばらしすぎる卓球場
館内の西端にあるこの卓球場は宿主曰く「(たぶん)日本で一番夜景の美しい卓球場」。
卓球をしてもよし、窓際でゆっくりお酒を飲んでもよし。
宿泊者は自由に出入りできるので、ぜひここからの夜景も堪能してください。
尾道の街並みや渡船を眺めながらの夕食&朝食
食堂は館内の東端。2面の窓から尾道水道と市街地をぜいたくに眺めることができます。
夕食は海鮮料理や地元食材がメイン
取材した日の夕食です。
- お刺身(太刀魚、スズキ、コブダイ)
- オニオンドレッシングのサーモンサラダ
- 温玉
- やずの煮魚
- メンチカツ
- せいろ蒸し(白菜、カボチャ、里芋、ワケギの豚バラ巻)
- 水菓子(みかん、柿)
「やず」はブリの若魚。
しーそーの食堂でランチ営業をしている「Cafe Rondine(ロンディネ)」のシェフが、宿泊客のために腕によりをかけて調理。
しーそーで提供される夕食には、同じく向島にある地魚専門居酒屋「せいちゃんち」から仕入れた魚が使われています。
「Cafe Rondine(ロンディネ)」のメインはランチ営業ですが、2021年からは月1回限定でディナーも始まりました。
海鮮だけでなく肉料理があるのもうれしいポイント。こんもり大根おろしがかわいい。
ワケギの豚バラ巻はせいろ蒸しでほくほくです。
向島のワケギは日本でもトップクラスの生産量で、2020年には「尾道ブランド農産物」にも認定されているほど。
甘みや旨味の強い2月〜3月になると、近隣のレストランや居酒屋で「わけぎ祭り」が開催されています。
飲み物は別料金です。
朝食は焼き魚を中心に和食でほっこり
朝食は焼き魚を中心とした和食でした。
鮭は皮までおいしかったです。
ごはんのおいしさの秘訣はこだわりのおひつ
お米がおいしい!と思ったら、立派なおひつが使われていました。
こちらは長崎県・五島列島の職人が作る「桶光」のおひつ。
江戸時代から家庭で使われている道具のひとつで、炊いたお米の水分を木が吸ったり戻したりするため、べちゃっとせずにおいしい状態で保存できるのだそうです。
粒がしっかりふかふかで、お米の甘みがとてもおいしい。
筆者宅、炊飯器が壊れて以来ずっと無水鍋でごはんを炊いていて保存方法に悩んでいたので、我が家にもほしい!と思いました。
きつい坂を登った先に見える景色をお楽しみに
「しーそー」は兼好の丘の上にあります。
急な坂を登るのは結構きついのですが、途中途中には宿主からのメッセージやベンチが。
▼「ちぃと後ろを振り返ってみんさいや」
▼坂の途中にもこんな景色が見えますよ。
坂はしんどいのですが、途中の景色を楽しみながらがんばりましょう!
「尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)」宿主の森田 剣(もりた けん)さんにお話を聞きました。
尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo)のデータ
名前 | 尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo) |
---|---|
所在地 | 広島県尾道市向島町84-2 |
電話番号 | 0848-51-7968 |
チェックイン | 午後4時(最終チェックインは午後9時) |
チェックアウト | 午前10時 |
支払い方法 |
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施設情報 | 【部屋】 全7室(6・8・12畳の和室と洋室) 風呂共用 館内禁煙(喫煙場所あり) |
お風呂 | あり(共用) |
Wi-Fi | あり |
駐車場 | あり |
ホームページ | 尾道やすらぎの宿 しーそー(SeeSo) |