福山と聞いたらどんなイメージが浮かぶでしょうか。
実は福山は古くから「ものづくり」が盛んな地域です。
そしていろいろな食材があり、さらに周辺の地域からも集まってきます。
そんな福山の魅力を詰め込んだバーが「ANCHOR BAR with あき乃 (アンカーバー・ウィズ・あきの、以下 アンカーバー)」。
アンカーバーは「ANCHOR HOTEL FUKUYAMA (アンカーホテル フクヤマ、以下:アンカーホテル」というホテルの1階にあります。
アンカー(ANCHOR)は船のイカリ(錨)のことです。
イカリのように、人と人、人と街を繋ぎ止めるのがコンセプト。
アンカーバーを拠点に福山を楽しめるし、もちろん地元の食材を使ったドリンクやフードにも注目です。
福山の魅力を味わえるアンカーバーについて紹介します。
記載されている内容は、2020年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
ANCHOR BAR with あき乃のデータ
名前 | ANCHOR BAR with あき乃 |
---|---|
住所 | 広島県福山市城見町1丁目1-10 (アンカーホテル1階) |
電話番号 | 084-921-4025 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午後5時〜午前0時 (午後11時30分オーダーストップ) |
定休日 | 日 連休の場合は営業し、代わりに連休最終日に休業 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 予約は以下の方法にて ・電話 ・あき乃グループのLINE@ ・あき乃グループ 公式インスタグラムのダイレクトメッセージ ・あき乃グループ 公式フェイスブックのメッセージ |
座席 | 全24席 ・カウンター:10脚 ・4人がけテーブル席:3卓 ・2人がけテーブル席:1卓 |
タバコ | 喫煙可能 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーでの入店可能 |
バリアフリー | ・車椅子での入店可能 ・トイレは車椅子非対応 |
ホームページ | あき乃グループ 公式インスタグラム |
公共交通機関で行く場合
アンカーバーのあるアンカーホテルは福山市街地、JR福山駅のすぐ北側にあります。
福山駅からアンカーホテルまでは約250メートル、徒歩約3分。
そのため、鉄道やバスなどで向かうのが便利です。
▼鉄道で来た場合、JR福山駅の北口(福山城口)から出ましょう。
バスできた場合は福山駅の南口(ばら公園口)側にあるバスロータリーで下車する場合が多いと思います。
ロータリーから福山駅南口を入り、そのまま直進して駅構内を通過して北口から出てください。
▼北口から出たら、すぐ進行方向右側(東側)へ進み、そのまま駅舎沿いに進みましょう。
進行方向左手には北口ロータリーがあります。
▼突き当たりの建物を道なりに進行方向左(北)に曲がりましょう。
なお、曲がるあたりから北を見るとアンカーホテルの建物が見えます。
▼茶色い高いビルがアンカーホテルです。
▼突き当たりを曲がって進むと、ファミリーマートのある交差点「城見町南」に出ます。
城見町南交差点からアンカーホテルが見えます。
▼城見町南交差点を北側(ファミリマート側)へ渡ってください。
渡ったら、そのまま北方向へ道を直進。
▼約100メートルで進行方向右側(東側)にアンカーホテルが見えてきます。
▼ホテルの1階、通りに面したところに入口があるので、入りましょう。
入ったら、そこがアンカーバーです。
マイカーで行く場合
マイカーでアンカーホテルに向かう場合、専用駐車場がありません。
近隣にコインパーキングがたくさんあるので、利用しましょう。
アンカーホテルに向かう場合の目印は、JR福山駅の北口です。
福山城公園の東側に位置しています。
アンカーバーはアンカーホテルの1階にあるクラフトジンにこだわったバー
アンカーバーは、「アンカーホテル」というホテルの1階にあります。
ホテル内にありますが、宿泊客以外も利用可能です。
場所はJR福山駅から北側に徒歩3分ほどの場所で、福山城公園の東側。
アンカーバーを運営しているのは、福山市の人気バー「あき乃」です。
あき乃グループの4店舗目として、2018年(平成30年)12月にオープンしました。
店内外の雰囲気やコンセプトなどは、アンカーホテルと同じものになっています。
アンカーバーは、ジンにこだわったバーです。
しかも国内外のクラフトジンを中心に取りそろえています。
クラフトジンとは小規模生産で、生産者がこだわりを持ってつくったジンのことです。
ほかにも各種カクテル、ウイスキー、ビール、ソフトドリンクなどを豊富に取りそろえています。
またフードメニューもあり、人気です。
▼なお、訪問するとウェルカム・ドリンクが出てきます。
取材時は、スパークリングワインでした。
福山らしさがあふれる店内
店内は、古くから「ものづくり」が盛んだった福山らしさを感じるものがたくさんあります。
▼カウンター上部にあるレトロ感のある電球。
実はこれ、イカ釣り漁船で使われている電球なのです。
▼カウンターのイスは、福山の船具や金具を製作する企業「三暁 (さんぎょう)」の特注品。
ソファー席のテーブルも三暁によるものを使っています。
▼ソファー席のソファーも特別です。
このソファーは、福山の革張りソファー専門店「心石工芸 (こころいし こうげい)」のものです。
▼ポイントは、肘置きの先端が丸くくぼんでいる点。
このくぼみがあるので、座って足を組みやすくなっているのです。
▼店内に入ってすぐ右手にある大きなミラーの看板。
この看板の縁の部分にもこだわりが。
縁には市内の木材販売企業「池上産業」のレクイエムウッドを使っています。
レクイエムウッドは、かつて別の用途で使われていた木材(古材)を再加工して利用したものです。
▼アンカーバーの看板の縁は、かつて貨物の荷台として使われていた木材だそう。
そのため、味わい深くてビンテージ感があります。
ドアや窓の建具は、福山市の企業「千年 (ちとせ)」によるもの。
重厚感がある堂々としたたたずまいのドアです。
▼コースターも福山で製造がさかんなデニム地。
アンカーバーの店内は、福山の魅力が詰まった空間といえるのではないでしょうか。
アンカーバーのドリンク
アンカーバーはバーですので、アルコール類からノンアルコールまでたくさんのドリンクがあります。
でもたくさんの種類があると、どれがいいかわからなかったり、迷ったりするのが困りものですよね。
そこで、アンカーバー店長・川越さんのおすすめのドリンクを厳選して紹介します。
「アンカー・ジントニック」は広島廿日市産クラフトジン「桜尾」を使用
アンカーバーはクラフトジンをたくさんそろえています。
ですので、ジンを使ったカクテルがおすすめです。
ジンを使ったカクテルの代表格といえば、ジントニック。
▼店名を冠した「アンカー・ジントニック」は、アンカーバーを代表する看板メニューです。
▼アンカー・ジントニックで使っているジンは、広島県廿日市市(はつかいちし)桜尾(さくらお)に拠点を置く中国醸造のクラフトジン「桜尾」。
なんと桜尾は、イギリスの酒類品評会「International Wine & Spirit Competition (インターナショナル・ワイン・アンド・スピリット・コンペティション)」にて金賞を受賞しました。
▼地元のものにこだわる、アンカーバーらしいジントニックです。
▼見た目も透明感があって美しいのも印象的。
▼ジントニックの中には、ライムが入っています。
アンカー・ジントニックを飲むと炭酸のキリリとした味わいと、ライムの爽やかな風味と酸味がし、とても爽快で飲みやすく思いました。
アンカーバーを初めて訪れたら、ぜひ最初に味わって欲しいドリンクです。
「シトラス・ジントニック」は尾道生口島産の柑橘を使用
もうひとつ、アンカーバーのおすすめのジントニックがあります。
▼それが「シトラス・ジントニック」です。
シトラス・ジントニックは、ジントニックの中に尾道市瀬戸田町の生口島(いくちじま)産の柑橘を入れています。
生口島はミカンやレモンなどの柑橘栽培が盛んな地域。
シトラス・ジントニックは、店長イチオシの商品です。
アンカーバーのシトラス・ジントニックは、地元のものを使っているのがポイントです!
種類は時季によって変わり、その時季に収穫されるものが使われます。
ミカン・青ミカン・レモンなど、いろいろなものがありますよ!
▼取材した時季(8月)は、青ミカンでした。
▼生口島にある「たではら農園」で栽培された青ミカンを、アンカーバーが漬け込こんでいます。
▼漬け込んだ柑橘は、ジントニックの中に入ります。
ジントニックといえば、グラスの中にライムを入れる印象がありませんか。
そのためシトラス・ジントニックは、オリジナリティーがあります。
さらに、シトラス・ジントニックで使うジンは、柑橘を漬け込んだもの。
そのため、柑橘の黄色っぽい色に染まっていました。
ミカンを使ったアンカーバーのシトラス・ジントニックは、ミカンのやさしくさわやかな甘みが感じられて、ライムを使ったジントニックよりも甘めでフルーティーな味わいです。
シトラス・ジントニックの価格は、以下のとおり。
サイズ | 価格(消費税別) |
---|---|
ショート | 750円 |
トール | 900円 |
グランデ | 1,300円 |
なお、アンカーバーではアンカー・ジントニックやシトラス・ジントニックのほかにも以下の種類のジントニックがあります。
- オーセンティック・ジントニック
- 今月のプレミアム・クラフト・ジントニック
「アンカー・モスコミュール」は自家製のショウガ漬け込みウォッカがポイント
モスコミュールは、ウォッカとジンジャーエールを使ったカクテルです。
▼アンカーバーの「アンカー・モスコミュール」は、自家製のショウガ漬け込みウォッカを使っているのが特徴。
福山産のショウガが出回る時期は、福山産ショウガを使っています!
アンカー・モスコミュールには、ショウガの辛みを味わえる辛口と、ショウガの甘みを楽しめる甘口があります。
▼取材時は、甘口のアンカー・モスコミュールを注文。
キリッとした炭酸とさわやかな風味です。
そして、一般的なモスコミュールよりもショウガの風味を強く感じます。
しかもショウガのほのかなやさしい甘みも感じられ、鼻から抜けていきました。
ライムのさわやかな酸味と香りも気持ちがいいです。
アンカー・モスコミュールの価格は、以下のとおり。
サイズ | 価格(消費税別) |
---|---|
ショート | 750円 |
トール | 900円 |
グランデ | 1,300円 |
「アンカー・ブラッディーメアリー」は自家製のスパイス・ハーブ漬け込みウォッカを使用
ブラッディーメアリー(ブラッディーマリー)は、ウォッカとトマトジュース、さらにスパイスやハーブを使ったカクテルです。
深紅という言葉がふさわしい真っ赤な色でインパクトがあります。
▼アンカーバーの「アンカー・ブラッディーメアリー」は、自家製のスパイス&ハーブ漬け込みウォッカを使っているのがポイント。
アンカー・ブラッディーメアリーを飲むとトロッとした口あたりで、トマトのコクのある風味と甘酸っぱさが特徴的です。
そして、さまざまなスパイスやハーブの風味がアクセントになっています。
また、ほのかに感じるタバスコ(ペッパーソース)の味わいもポイントではないでしょうか。
グラスのふちの塩をなめながら、アンカー・ブラッディーメアリーを飲むと、味わいがすこしまろやかになりました。
アンカー・ブラッディーメアリーは、味も見た目も個性的なインパクトあるドリンクです。
アンカー・ブラッディーメアリーの価格は、以下のとおり。
サイズ | 価格(消費税別) |
---|---|
ショート | 750円 |
トール | 900円 |
グランデ | 1,300円 |
「フレッシュフルーツカクテル」は季節の果実を使った見た目も美しいカクテル
「フレッシュフルーツカクテル」は、名前のとおり新鮮な果実を使ったカクテルです。
果実は季節ごとに旬のものを使うので、時季によってカクテルの内容が変わります。
使う果実は、基本的に福山や周辺地域で栽培されたものが中心です。
地域の魅力が詰まったフルーティーなカクテルではないでしょうか。
取材時(2020年8月)は、広島県世羅町産の幸水(こうすい)ナシを使ったカクテルでした。
またフレッシュフルーツカクテルは、見た目もとても美しいのが特徴。
カクテルをつくるときのバーテンダーの技にも注目です。
▼カクテルに粉砂糖を振りかけているところ
フレッシュフルーツカクテルの価格は、以下のとおり。
種類 | 価格(消費税別) |
---|---|
アルコール | 1,000円 |
ノンアルコール | 1,000円 |
パフェスタイル | 1,100円 |
「戸河内」は広島・廿日市のウイスキー
アンカーバーにはウイスキーもあります。
おすすめの銘柄は「戸河内(とごうち)」。
広島県廿日市市の中国醸造のウイスキーです。
戸河内は、名前のとおり旧 戸河内町(現 安芸太田町)で貯蔵・熟成された御当地ウイスキー。
町内にある元JR西日本のトンネル内で貯蔵・熟成されています。
「アンカーポーター」はアメリカの黒ビール
アンカーバーはビールも扱っています。
▼奇遇にも店名と同じ名前の「アンカーポーター」。
アンカーポーターは、アメリカの黒ビールです。
コクがあり、クリーミーでマイルドな口あたりのビールでした。
アンカーバーのフード
アンカーバーはドリンクだけでなく、フードもあります。
アンカーバー自慢のこだわりフードを紹介しましょう。
「アンカー・ホットドッグ」は地元で人気の精肉店・パン屋とのコラボレーション
「アンカー・ホットドッグ」(690円)はアンカーバーの名物フードで、一番人気の商品です。
アンカー・ホットドッグは地元の人気店とコラボレーションした、こだわりの一品!
▼使っているパンは、福山市山手町(やまてちょう)の人気パン店「ザ・スタンダード・ベーカリー」のコッペパンです。
地元産の全粒粉を使っています。
▼またホットドッグに入っているソーセージは、福山市新涯町(しんがいちょう)に本店を置く人気精肉店「池口精肉店」の自家製ソーセージ。
ホットドッグは、希望すればカッティングして出してもらえます。
取材時はカッティングしてもらいました。
ホットドッグにかぶりつくと、まずパンの表面のパリッとした食感と香ばしさを感じます。
そしてパンの生地のフンワリとした、弾力のある食感。
ソーセージは「パキッ!」とはじけて軽快な食感があり、中身のジューシーさと肉のうまみ、コショウなどの風味が広がります。
さらには、ホットドッグの上に載せられた刻みピクルス、フライドオニオン、ケチャップ、カラシなど、さまざまな風味・刺激・食感が複雑に絡み合い、パンやソーセージの味わいと口の中で一体となっていきました。
ちなみにアンカーホテルに宿泊すると、朝食にアンカー・ホットドッグが食べられます。
「焼きカレー」は味わい深いカレーとチーズの風味と香ばしさが魅力
「焼きカレー」(900円)は、アンカーバーの二番人気のフードです。
▼一面をトロッとしたチーズが覆い、中央には玉子の黄身。
▼端からチーズに隠れたカレーが少し見えます。
熱々で、食べる前からカレーのよい香りがしておなかが減ってきました。
▼チーズは焼かれて香ばしく、トローリと伸びやかです。
▼黄身にスプーンの先を当てると、トロッとこぼれ落ちる見事な半熟具合。
そして、チーズと黄身とカレーとごはんを同時にすくい取り、口に含みます。
焼かれているので熱々でとても香ばしいです。
そしてチーズのまろやかな風味、黄身の濃厚な味わい、カレーの甘辛くコクのある味のハーモニーがたまりません。
▼カレーの具材には牛肉も入っていました。
アンカーバーの焼きカレーは、ドリンクにも負けない名物だと思います。
「タイカレー」はピリ辛さとココナッツミルクの甘さがポイント
アンカーバーには、焼きカレーのほかにも「タイカレー」(900円)もあります。
▼アンカーバーのタイカレーは、いわゆるグリーンカレーに近いカレーです。
▼カレーはとろみが控えめで、サラッとしています。
食べると、ココナッツミルクの甘い味わいが広がりました。
そしてさまざまなスパイスの複雑な風味を感じます。
そのあと、なかなか刺激的なピリ辛さがやってきました。
焼きカレーに比べると、かなり辛い味わいです。
▼またタイカレーは、とても具だくさん。
▼鶏肉、タマネギ、シメジ、パプリカ、ナス、ナッツ、ハーブなどが入っていました。
それらの具材とカレーの風味が一体となった味わいは、ライスが進みます。
アンカーバーのタイカレーは、辛いもの好きやエスニック料理好きに一度食べてみてほしいカレーです。
福山周辺の食材などを使い、福山の魅力を味わえるアンカーバー。
そんなアンカーバーの店長を務める川越 和昭(かわごえ かずあき)さんにインタビューをしました。
ANCHOR BAR with あき乃のデータ
名前 | ANCHOR BAR with あき乃 |
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住所 | 広島県福山市城見町1丁目1-10 (アンカーホテル1階) |
電話番号 | 084-921-4025 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午後5時〜午前0時 (午後11時30分オーダーストップ) |
定休日 | 日 連休の場合は営業し、代わりに連休最終日に休業 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 予約は以下の方法にて ・電話 ・あき乃グループのLINE@ ・あき乃グループ 公式インスタグラムのダイレクトメッセージ ・あき乃グループ 公式フェイスブックのメッセージ |
座席 | 全24席 ・カウンター:10脚 ・4人がけテーブル席:3卓 ・2人がけテーブル席:1卓 |
タバコ | 喫煙可能 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーでの入店可能 |
バリアフリー | ・車椅子での入店可能 ・トイレは車椅子非対応 |
ホームページ | あき乃グループ 公式インスタグラム |