福山混ぜそば ~ 売り切れ続出!大阪出身の代表が開いた福山初の混ぜそば専門店が人気のワケ

福山混ぜそば

福山混ぜそば代表・神川明昇さんにインタビュー

福山混ぜそばの代表、神川明昇(かみかわ あきのぶ)さん
福山混ぜそばの代表、神川明昇(かみかわ あきのぶ)さん

福山混ぜそば代表の神川明昇(かみかわ あきのぶ)さんに、これまでとこれからを聞きました。

ラーメン好きの少年

福山『辛』混ぜそば
福山『辛』混ぜそば

神川さんは大阪出身。小中高とスポーツに打ち込む、負けず嫌いな少年でした。焼肉店や居酒屋で働いていた母親の影響で、外食の機会が多かったといいます。

「僕がとくに好きだったのは汁なしのラーメンです。大阪では100店舗ほど食べ歩きました。大阪には美味しいラーメン店が本当にたくさんあります。ただ、尾道ラーメンや札幌味噌ラーメンのように、地域名と一緒に全国に知られている『大阪ラーメン』というご当地ラーメンはありませんでした」

家族のため福山へ移住し、飲食業へ

麺は倉敷市の松家製麺に特注
倉敷市児島の松家製麺に、福山混ぜそば専用の麺を特注

アパレル店のアルバイトやサッカーチームのコーチなどを経験した後、大阪で出会った奥さんの故郷、福山へ移住したのは、2019年のことです。子どもを育てるなら、奥さんの知り合いの多い福山が良いと思ったからでした。

環境が変わったのをきっかけに、神川さんはラーメン店で働き始めます。

「初めてラーメンを作る側に回ったら、もう楽しくて。お客さんがおいしいって言ってくれたり、常連さんになってくれたりするのが、ものすごくうれしかったんですよ。もっとおいしいものを作ろう、もっといい接客をしようと夢中になりました」

5年勤めたあと、店を移ったのはスキルアップのため。いくつかの店舗を展開しているラーメン店で、店舗運営を学びました。

「その頃、店で働きながら空いた時間には、家で自分の好きな混ぜそばの試作もしていたんです。知り合いに試食してもらって改良を重ね、旨いと思えるものができました」

神川さんが考案した混ぜそばを、勤務先の店のメニューとして出すことはしませんでした。店と交渉した結果、店休日に間借り営業をする形で提供を始めます。

「1カ月ほど前からチラシを配り、SNSで宣伝したのは、負けず嫌いだからですね」と神川さん。宣伝の甲斐あって、初めての間借り営業の日には、50人が列を作りました

SNSは大切な営業のツールとなっています
SNSは大切な営業のツールとなっています

混ぜそばは評判となりました。しかし、店休日に間借り営業をするということは、個人としての休みはなくなることでもあります。

「この時期は1日に14時間くらい働いて、1カ月に1日休みがあるかないか、って感じでした。忙しかったけど、めちゃくちゃ楽しかったです」

間借り営業から独立へ

ところが、さまざまな事情により神川さんはその店を辞めることになりました。それを機に、混ぜそばで独立することを決意します。

新涯町、神辺町、明治町で1カ月から3カ月にわたって間借り営業を続けながら、混ぜそばをさらに改良していきました。

段ボールの看板は、2階で間借り営業していたときお客さんに気づいてもらえるよう、急遽書いて置いたもの。初心を忘れないため、今も店の入り口に掲げています
段ボールの看板は、2階で間借り営業していたときお客さんに気づいてもらえるよう、
急遽書いて置いたもの。初心を忘れないため、今も店の入り口に掲げています

「まずは中央に載せる卵にこだわりたいと、ながみねファームに連絡したんです。すぐに熱いメッセージを送ってくれたながみねさんの鶏舎を見に行って、こんなにも大切に育てられているのかと感動しました。ほかの生産者さんのところにも実際に足を運び、その姿勢に共感した食材で混ぜそばを作らせていただいています」

お客さんたちからメッセージを書いてもらったのれんは、神川さんの宝物。「どれも全部ありがたいんですが、とくに『10年後に又こののれんが福山で見れるように!!』という言葉を見るたびに、力が湧いてきます」と神川さん
お客さんたちからメッセージを書いてもらったのれんは、神川さんの宝物。
「どれも全部ありがたいんですが、とくに『10年後に又こののれんが福山で見れるように!!
という言葉を見るたびに、力が湧いてきます」と神川さん

現在の店舗を見つけたのは2026年の2月。神川さんは、「ここだ!」と即決します。銀行との面談後、すぐに融資を受けることもでき、準備は順調に進みました。そして5月4日の開店を迎えたのです。

福山の新しい麺文化に

福山混ぜそば店内
福山混ぜそば店内

開店から4カ月が経った2026年9月現在も、お店の前にはお客が並び、売り切れてその日の営業を途中で終わらせることもしばしばです。

「ここまで来られたのは、応援してくださる皆さん、生産者さん、すべての人のおかげです。
今後は、お子さん向けやまた別の食材を使った混ぜそばを増やし、さらに楽しんでいただきたいと思っています」

物語のある地元の食材で、福山に新たな麺文化を作りたい
神川さんのその思いが込められた「福山混ぜそば」が、福山の人たちの心をつかんでいます。

店は入江大橋の近く、「朱華楼 手城店」の隣です
店は入江大橋の近く、「朱華楼 手城店」の隣です

福山混ぜそばのデータ

福山らしいデニムののれんがかかる、福山混ぜそば
名前福山混ぜそば
住所福山市南手城町4丁目12-6
駐車場あり
11台(午後1時30分以降は12台)
営業時間平日 午前11時~午後3時、午後5時~午後9時
土日 午前11時~午後9時
定休日
支払い方法
  • 現金
予約の可否不可
座席17席 (カウンター座席:5 4人掛けテーブル:3)
タバコ
トイレ
バリアフリー入り口に段差あり ベビーカー利用可
ホームページ福山混ぜそば

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この記事を書いた市民ライター
山口ちゆき
山口 ちゆき

Webライター。夫と息子2人の4人家族。毎日どんなごはんを食べようかと考えている食いしんぼうです。お菓子作りと読書が好き。

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