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だるまの店主・松田吉恵さんへインタビュー
まさに穴場のような店で、独自のこだわりがあるお好み焼店・だるま。
だるまの店主・松田吉恵(まつだ よしえ)さんに話を聞きました。
前身は母の運営していた老舗大衆食堂
店の歴史を知りたい。
松田(敬称略)
もともと当店がある場所には、私の母が運営していた「白梅食堂(しらうめ しょくどう)」という大衆食堂がありました。
白梅食堂は1977年(昭和52年)12月、福山市西町でお好み焼店として開業したんです。
開店の数年後に現在地へ店舗を移転し、お好み焼など鉄板焼料理に加え、セルフサービスのおかずなども提供し、お好み焼店と大衆食堂を合わせたような形態になりました。
現在は住宅地ですが、当時は近くに業者もあったんです。
しかし母が高齢となり、2010年(平成22年)5月に営業を終えました。
母の店舗を継承、新たにお好み焼店をオープン
だるまを開業した経緯は?
松田
私は仕事を辞め、母の介護をするようになりました。
その生活のなかで、夫から「お好み焼店をやってみたらどうだ」とすすめられたんです。
介護ばかりだと気が滅入るので、介護と両立できるような仕事をしたほうがいいのではないかという夫の考えからの提案でした。
母がやっていた白梅食堂だった建物があり、調理用鉄板もあります。
また店舗兼住宅の自営業なので融通が利き、介護との両立がしやすいという理由もありました。
考えた結果、店を始めようと決めたんです。
お好み焼の修業は?
松田
お好み焼のつくり方は、独学です。
開業するまでひたすらお好み焼をつくり、知人を招いて食べてもらい、アドバイスをもらうということを繰り返しました。
あとは開業後に店を運営しながら、お客様の声を反映するなどして試行錯誤していった感じですね。
店内の清掃やリフォーム、調理用鉄板の手入れなども私や家族でおこないました。
現在、鉄板のまわりに天板を取り付けてカウンター席にしていますが、もともとは天板は付いていなかったんです。
天板の取付も自分たちでやりました。
こうして2017年12月に、お好み焼店「だるま」を開業したんです。
開店から3年ほど経ったころから、安定してお客様が来るようになりましたね。
店名の由来は?
松田
母が運営したときの「白梅」という名前は少し固いかなと思ったのと、あくまでも継承したのは建物や鉄板で、味は継承していないので、別の店名にしようと思いました。
そこで何となく頭に振ってきた言葉が「だるま」。
平仮名3文字で老若男女にわかりやすいし、縁起がいい印象だったので「だるま」に決めました。
他店にない麺にこだわって差別化を
店の特徴やこだわりを教えてほしい。
松田
一番の特徴は、お好み焼や焼そば・焼うどんの麺ですね!
お好み焼店は多いので、店をはじめるなら何かしらの他店と差別化できる特徴が必要だと感じたことが麺にこだわったキッカケです。
当店の中華麺は、尾道ラーメンで知られる尾道市のはせべ製麺の麺を使っています。
紹介ではせべ製麺の社長と知り合ったことで、尾道ラーメンの麺を使ったらおもしろいんじゃないかと思いつきました。
それではせべ製麺さんの麺をいろいろ試したんですが、一番相性が良かったのが意外にも冷やし中華用の麺だったので、店で冷やし中華用の麺を使うことにしたんです。
うどんは、浅口市鴨方町にあるかも川手延素麺の手延うどんを使っています。
もともとかも川手延索麵の手延うどんが好きで、よく買って食べていたから。
お好み焼店で手延うどんを使っていなかったので、うどんで差別化するならこれだと決めていました。
はせべ製麺にかも川手延素麺という、地域に根付いた麺を使っているのが当店最大のポイントですね。
冷やし中華用の中華麺は生麺、手延うどんは乾麺で仕入れます。
それを前日に翌日分だけ茹で上げ、脂でほぐして1日寝かしてから使っているんです。
実は、手間暇かけています!
全国各地からお客が来店
どんなお客が多い?
松田
持ち帰りは地元のかたが多いですが、来店は地元から遠方のかたまで幅広いですね。
持ち帰るかたは、持ち帰りだけということも多いです。
少し冷めたお好み焼が好きだというかたや、少し時間が経って蒸されたような味わいのお好み焼が好きだというかたもいて、持ち帰りにこだわるようですね。
来店のかたは、本当に全国各地から来られます。
店内に日本地図を貼っていて、遠方のかたにはどこから来たかシールを貼ってもらっています。
それを見ると、本当に全国から来店されているのがわかります。
岡山県や京阪神周辺などの関西、東京など南関東からの来店がとくに多いですね。
福山の住宅地にひっそりとある店なのに、本当にうれしい限りです。
開店してしばらく経ったころ、常連のお客様からのおすすめでInstagramを始めました。
その効果なのかなと感じています。
今後の展望
今後の展望や目標があれば、教えてほしい。
松田
私の母のように、私もできる限り長く店を続けていきたいと思っています。
ひとつの目標が、80歳。
もちろん、できればもっと長くやっていきたいです。
目指すは、生涯現役ですかね(笑)。
住宅地にある穴場だが全国からお客が集まるお好み焼店・だるま
住宅地の中という少しわかりにくい場所にある小さなお好み焼店でありながら、全国からお客がやってくる店・だるま。
尾道・はせべ製麺の中華麺や、鴨方の手延うどんなどこだわりもあります。
さらにキャベツなどの具材がタップリで、ボリュームが満点。
まさに「穴場」といえるお好み焼店ではないでしょうか。
席数が多くなく、店主の松田さん一人で切り盛りしているので、来店や持ち帰りをする際はなるべく事前予約してください。
お好み焼き だるまのデータ
名前 | お好み焼き だるま |
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住所 | 広島県福山市本庄町中二丁目13-3 |
電話番号 | 084-921-2763 |
駐車場 | あり 3台 |
営業時間 | 午前11時〜午後2時、午後5時〜午後10時(ラストオーダー 午後9時) |
定休日 | 日 夏季 年末年始 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 店内飲食・持ち帰りとも、予約を強く推奨 (席数の関係や注文集中などにより、予約なしの場合は対応できない場合あり) |
座席 | 全10席 ・カウンター:4脚 ・2人がけテーブル席:1卓 ・4人がけテーブル席:1卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーの入店可能 取り皿あり |
バリアフリー | 車椅子の入店可能(入口に段差あるため要介助者) |
ホームページ | お好み焼き だるま 公式Instagram |