岡山県笠岡市の笠岡湾干拓地には、農道離着陸場があります。
国内では数が少ないタイプの空港で、笠岡ふれあい空港と呼ばれ市民に親しまれているのです。
笠岡ふれあい空港では、毎年「大空と大地のカーニバル」という笠岡で創造されたモータースポーツの祭典を開催していました。
しかし、令和2年(2020年)は新型コロナウイルス感染症拡大防止のためイベントを絞り込み、日本屈指のエアロバティック・パイロット室屋義秀(むろや よしひで)さんのフライトパフォーマンスと講演会を実施。
新型コロナウイルス感染症の拡大が完全に終息していない令和3年(2021年)は、大空と大地のカーニバルのイベントスタイルを変え「笠岡市民に贈る、夢と希望の白線飛行 Fly Over KASAOKA(フライ・オーバー・かさおか)」として、11月13日(土)と14日(日)に、笠岡市内の上空で開催されました。
主催は、Fly Over KASAOKA実行委員会(笠岡市農政水産課内)。
備後とことこでは、11月14日(日)に2箇所からの撮影を試み、エアロバティック・パイロット室屋義秀さんが操る華麗な曲技飛行をとらえることができました。
ぜひお楽しみください!
記載されている内容は、2021年11月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
笠岡市民に贈る、夢と希望の白線飛行 Fly Over KASAOKA(フライ・オーバー・かさおか)のデータ
名前 | 笠岡市民に贈る、夢と希望の白線飛行 Fly Over KASAOKA(フライ・オーバー・かさおか) |
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期日 | 令和3年(2021年)11月8日から11月14日 |
場所 | 岡山県笠岡市 |
参加費用(税込) | 無料 |
ホームページ | Fly Over KASAOKA フライ・オーバー・かさおか |
11月13日は「夢と希望の白線飛行」で空から笠岡市民を応援
令和3年11月13日(土)のイベントは、室屋義秀さんが操縦する飛行機が白線(白いスモーク)をひきながら、笠岡市内上空を飛行する内容です。
島しょ部は午前11時ごろ、その他のエリアは正午ごろから白線飛行を見ることができました。
筆者は笠岡市北部の公民館で午前中、地域の子どもたちといっしょに、室屋義秀さんに見てもらおうと感謝のイラストを描いたポスターを準備し待機。
正午になり、待つこと5分ほど。
飛行機のエンジン音がかすかに聞こえてきたタイミングでカメラを構えてスタンバイ。
「あー!きたよー!」と「すごい!」と歓声をあげる子どもたちの横で、焦りながらもなんとか白線飛行を撮ることができました。
新型コロナウイルス感染症の早期終息を願う白線は一直線に続き、大きいけれど心地よいエンジン音を残して、飛行機は悠然と飛んでいったのです。
笠岡市吉田文化会館では赤いカラーコーンで室屋さんにメッセージを
笠岡市吉田にある吉田文化会館の駐車場では、午前中から地域のみなさんが集まって、赤いカラーコーンを並べていました。
地上から室屋さんに向けて感謝のメッセージを送ろう!と準備していたそうです。
使ったカラーコーンはなんと約300個!
室屋義秀さんの名前の「義」ですね。室屋さんもきっと気づいてくれていたことでしょう。
花傘を14本準備して、室屋さんの飛行機に感謝!
白線飛行を見送ったあとは、吉田文化会館前で記念写真を撮ったそうです。
室屋さん、本当にありがとうございました!
11月14日は「演舞躍動」で華麗であり圧倒的な迫力の曲技飛行を実演
11月14日(日)は、室屋義秀さんの曲技飛行実演のほかに、航空自衛隊のブルーインパルス機として活躍している国産ジェット練習機「航空自衛隊 JASDF Kawasaki T-4」が、午前11時ごろから10分程度、笠岡市内を飛行しました。
また、HONDAの航空機事業子会社のビジネスジェット機「HondaJet HA-420」も、正午ごろに笠岡諸島の六島付近から北側に直進飛行。
残念ながらJASDF Kawasaki T-4とHondaJet HA-420は撮影することはできなかったのですが、室屋義秀さんの曲技飛行は2箇所から撮影できました!
11月14日、曲技飛行の飛行時間は以下のとおりです。
- 午前10時05分〜10時20分
- 午後1時30分〜1時45分
笠岡市中央公民館4階から撮影した室屋義秀さんの曲技飛行
11月14日は筆者が講師を務めた、高梁川流域ライター塾の第8回講座の開催日です。ライター塾の開催時間は午後2時から。
曲技飛行の午後の部は、午後1時30分から1時45分だったので、講座開始前にライター塾の会場である笠岡市中央公民館4階集会室の窓越しに撮影しました。
ライター塾の受付も始まっていましたが、撮影に集中するあまり、受講生の皆さんが続々と会場入りしているのに気づいていなかった〜(笑)
講座開始までの時間、受講生のみなさんといっしょに華麗なショーを堪能しましたよ!
「おおー!」「すごい!」「いやあ、良いものを見せてもらった!」などとみなさん大満足のよう。
大きなエンジン音と迫力ある飛行は圧巻のパフォーマンス。
2016年、千葉市で開催されたレッドブル・エアレース第3戦で優勝した室屋さんの曲技飛行はすばらしいものでした。
このすばらしい曲技飛行を撮らなければ!とカメラを構えるものの、光学24倍ズーム搭載とはいえコンパクトデジタルカメラで機体を探し撮影するのは至難の業。
ちょっとした手の動きで、一瞬にしてファインダーから飛行機が消えるのです。
「ニシヤマさん!今がベストショットのチャンス〜!」
と横で備後とことこの岡本編集長が絶叫するなか、息を止めて(笑)撮影した画像をまとめてどうぞ!
笠岡市古城山公園展望台から撮影した室屋義秀さんの曲技飛行
曲技飛行は午前と午後の2回行なわれました。
中央公民館からの撮影は午後の部。
午前の部は、午前10時5分から10時20分で開催されています。
午前中のパフォーマンスは、高梁川流域ライター塾で記事内写真の撮り方についての講座を担当した佐々木さんに撮影をお願いしました。
撮影場所は、笠岡市の古城山公園展望台です。
白煙と空との対比、機体の細部をお楽しみください!
関連イベントの「季節外れの七夕イベント 空に願いを/Wish in the Sky」
夢と希望の白線飛行の関連イベントとして、季節外れの七夕イベント「空に願いを/Wish in the Sky」が令和3年11月8日(月)から11月12日(金)のあいだ行なわれていました。
11月なので季節外れではありますが、短冊に願いごとを書き、笠岡市内の5箇所にある短冊設置場所に短冊を結ぶと、Fly Over KASAOKA実行委員会が願いを空に届けるお手伝いをするというものです。
短冊設置場所は以下のところでした。
- 道の駅 笠岡ベイファーム「情報コーナー」
- 笠岡諸島交流センター
- 笠岡ふれあい青空市「しおかぜ」
- JR笠岡駅
- 笠岡市役所1階ロビー
11月12日の最終日、3箇所の設置場所を訪れてみました。
道の駅 笠岡ベイファーム「情報コーナー」の短冊
春は菜の花とポピー、夏は100万本のひまわり、秋は一面のコスモスが出迎えてくれる道の駅 笠岡ベイファーム。
笠岡ベイファームの「情報コーナー」に短冊がありました。
笠岡諸島交流センターの短冊
笠岡諸島へ渡る旅客船のターミナルである笠岡諸島交流センターの短冊です。
短冊を結ぶための笹は1階から2階にあがる階段下にありました。
笠岡ふれあい青空市「しおかぜ」の短冊
地元産の野菜や果物などを販売しているJA晴れの国岡山の直売所、笠岡ふれあい青空市「しおかぜ」の短冊です。
短冊が結ばれた笹は入り口左手にありました。
13日、14日のイベントが成功に終わり、願いは空に無事届いたのではないでしょうか。
今できることを最大限に活かしたイベント「Fly Over KASAOKA」
新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年からイベント規模を縮小しながらも実施してきた大空と大地のカーニバル。
令和3年は、スタイルを変えたFly Over KASAOKA(フライ・オーバー・かさおか)として新しいスタートを切りました。
日本でも数少ない農道離着陸場を使ったイベントは開催できませんでしたが、白線飛行と曲技飛行は目をみはるものがあり、すごいの一言です。
もっと間近で室屋さんの曲技飛行を見たくなりました。
令和4年度は新型コロナウイルス感染症が終息し、ふれあい空港で陸と空の大規模イベントが開催されることを願っています。
笠岡市民に贈る、夢と希望の白線飛行 Fly Over KASAOKA(フライ・オーバー・かさおか)のデータ
名前 | 笠岡市民に贈る、夢と希望の白線飛行 Fly Over KASAOKA(フライ・オーバー・かさおか) |
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期日 | 令和3年(2021年)11月8日から11月14日 |
場所 | 岡山県笠岡市 |
参加費用(税込) | 無料 |
ホームページ | Fly Over KASAOKA フライ・オーバー・かさおか |