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常務取締役・上迫安代(うえさこ やすよ)さんにインタビュー
常務取締役である上迫安代(うえさこ やすよ)さんにお話を聞きました。
毎月生み出される新商品の秘密
毎月新しい商品を出されているんですね。
上迫(敬称略)
竹炭豆ができた後、「ひとつだけではだめだ、これに続く商品を作ろう」と新しい企画を出し続けてきた結果、さまざまな豆菓子ができました。
今も週に1回、新作会議を開いています。会議に参加するのは、販売や営業、製造とさまざまな部署のメンバー。
いろいろな立場でお聞きしたいろいろなお客様の声を、開発に生かしています。
でも、すぐに商品ができるわけではありません。
候補としては15品ぐらいの企画を、同時に走らせています。そうして形になったものが、毎月の新作です。
これまで商品の9割ほどを落花生が占めていたのですが、落花生のアレルギーがあるかたにも食べていただけるようにと、そら豆や大豆、ナッツの商品を増やしています。
ペペロンチーノ豆のような、お食事系の豆も、今後どんどん出していきたいですね。
【グレープフルーツ大豆 70グラム入 432円(税込)】
【黒トリュフ塩ミックスナッツ 65グラム入 432円(税込)】
新企画続々!贈り物用の詰め合わせ
こちらの詰め合わせのコーナーが大好きで。
上迫
本当ですか。うれしいです。店舗のものがアイデアを出しながら作っています。
少量で、「吹き寄せ」のようにいろいろなものが入っている商品も企画中です。
お友達と2人で食べきれるくらいの量で、でも華やかで楽しくなるような。
2021年のお歳暮シーズンに出したいと思っていますので、楽しみにしていてくださいね。
期待しています!
上迫
もっと竹炭豆の豆徳、というのを打ち出していきたいとも思っています。
黒だけのセットとか、白い豆と合わせたモノトーンのセットとか、どうでしょうね?(笑)
海外展開を見据えた工場作り
工場はどちらですか?
上迫
胡町の店舗の奥がISO 22000(食品安全)の認定の工場です。
大門にももう一つ工場があって、そちらはFSSC 22000(食品安全)と、有機JAS(オーガニック)の認証を取っています。
豆菓子業界でここまで取っている会社はないんじゃないかと思いますが、海外との商談をベースに乗せるためには、それぐらいの高い認証が必要だというのがありました。
海外へも展開しておられるんですね。
上迫
これまでに12か国ぐらいの取引があります。
ちょっとアップクラス的なスーパーマーケットや、高級デパートなんかに出していました。
ただ今は、新型コロナウイルス感染症の影響で営業や展示会ができないので、全然です。
でも、準備は着々と進めておられる?
上迫
そうですね。東京の浅草に新店舗をオープンしたので、そこから海外のかたにも知っていただくチャンスがあるのではないかと考えています。
豆徳浅草店の挑戦
2020年12月に浅草店がオープンしました。
上迫
浅草店は、20代から30代の若いかたや、海外の観光客をターゲットにしています。
豆菓子だけでなく、スティックタイプの新感覚スイーツ「MAMERONBAR」や、お好みの豆をトッピングする「MAMERONジェラート」をお出ししているのも、いろいろなかたが集まる浅草だからこそのチャレンジです。
mametoku_officialで、浅草店のようすを発信しています。
老舗かつチャレンジャー
上迫さんは家業を継がれたわけですが、別の道を考えたことはなかったのですか?
上迫
将来の夢は?なんて小学校で聞かれるでしょ?
皆がお花屋さんとかケーキ屋さん、って言ってるなか、私は「豆屋です」って答えてました(笑)。
竹炭豆を作っている父に、「ちょっとこれ食べて感想を聞かせてくれ」なんて言われるから、一生懸命答えたり。
父は上手に育てましたねぇ(笑)。
父を超える商品を作りたい。それを目標に頑張っています。
偉大なお父様ですね。
上迫
夢はどんどん膨らむんですよ。
観光地に積極的に商品を納めていたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で観光地が全部ダメになって、「じゃあ、やり方を見直そう」となって。
今は「しまなみナッツファーム」というブランドを考えています。
瀬戸内って地中海の気候に似ているので、アーモンドやクルミ、ピーカンナッツなんかが育つんですね。
島にナッツを植える土地を探していて、ちょうど見つかったところです。
ナッツが収穫できるようになるまでには、5年はかかります。
一方で、大豆を育てる計画も進行中です。
長いスパンで考えると、そうやって育てるところからやっているというのは、しっかりとした軸になるのではと考えています。
コロナ禍でなければ、ここまで考えることはなかったかもしれません。
ピンチをチャンスに変えて、常にチャレンジしていける会社でありたいと思っています。
老舗の新しい挑戦から目が離せない!
竹炭豆から始まった老舗の新しい挑戦は、今もまだ続いています。
「美味しく、楽しく、体に良い」をモットーにしながら、新しい夢へと向かっていく豆徳。
竹炭豆を超える商品が生まれるのは、そう遠くない未来なのではないでしょうか。
豆徳本店(徳永製菓株式会社)のデータ
名前 | 豆徳本店(徳永製菓株式会社) |
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住所 | 福山市胡町4-21 |
電話番号 | 084-973-7222 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
定休日 | 第3日曜日 |
支払い方法 |
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ホームページ | 豆徳 |