笠岡ラーメンといえば、岡山県笠岡市のご当地ラーメンです。
カシワ肉(廃鶏の肉)の味わいがたまらない、地元でおなじみのラーメン。
そんな笠岡ラーメンが自宅で食べられたらうれしいですよね。
実は、2021年(令和3年)5月に笠岡ラーメンのカップ麺「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」が全国発売されたのです!
ラーメン通や笠岡ラーメン好きにはうれしい情報ではないでしょうか。
全国麺めぐり 笠岡ラーメンは、笠岡商工会議所と愛知県の寿がきや食品(すがきや しょくひん)株式会社とがタッグチームを組んでつくられました。
そこで全国麺めぐり 笠岡ラーメンの特徴などについて紹介します。
また、笠岡商工会議所や寿がきや食品の担当者にインタビューもおこないました。
記載されている内容は、2021年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
カップ麺「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」について
カップ麺「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」は、愛知県豊明市(とよあけし)に本社のある寿がきや食品 株式会社が製造・販売しています。
また開発にあたって、笠岡ラーメンの地元・笠岡市の笠岡商工会議所が全面協力しました。
発売日は2021年5月17日(月)で、価格は1個 257円(消費税込)。
全国(沖縄県を除く)で販売。
販売期間は2021年7月30日まででした(2021年7月取材時の情報)。
パッケージには、笠岡商工会議所の「ラーメンのまち笠岡全国展開プロジェクト推進委員会」のマークも入っています!
なお「全国麺めぐり」は、寿がきや食品が手掛けているカップ麺シリーズです。
笠岡ラーメンのほかにも、全国各地のご当地ラーメンをカップ麺として販売してきました。
ご当地ラーメンを自宅で手軽に楽しめると好評です!
笠岡ラーメンとは?カシワを使ったシンプルな味わい
笠岡ラーメンは笠岡市のご当地ラーメンです。
笠岡商工会議所の髙橋 宏文(たかはし ひろふみ)さんによると、笠岡ラーメンの特徴は以下のとおり。
- スープのダシに鶏を使っている
- 具材としてカシワ(廃鶏)の煮鶏が載っている
- 具材は煮鶏、ネギ、メンマなどシンプルな傾向がある
- スープの味は醤油が多い傾向がある
笠岡ラーメンの起源は昔の資料がないため、ハッキリとしたことはわかりません。
髙橋さんによれば、戦前からすでに存在していたという地元住民の話もあるそうです。
笠岡市周辺は、古くから養鶏業が盛んな地域です。
また製麺業も盛んで、麺類も身近だったので、自然発生的にカシワ肉を使ったラーメンが生まれたといわれています。
2000年前後にラーメン通のあいだで、笠岡市に独自のラーメン文化があると注目されました。
やがて「笠岡ラーメン」と呼ばれるようになります。
2003年になると、笠岡商工会議所の青年部が中心になって笠岡ラーメンで笠岡を盛り上げる活動が始まりました。
その後「ラーメンのまち笠岡全国展開プロジェクト推進委員会」が発足し、活動を続けています。
「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」のつくり方
フタをめくると、中には袋が2つ入っていました。
ひとつは液体スープ、もうひとつは加薬(かやく)です。
加薬はネギと鶏そぼろ。
つくり方は、とても簡単。
加薬を入れて、熱湯を内側の線まで注ぎます。
そしてフタをし、4分待てば完成です。
フタをしたときにフタの上に液体スープを載せて、スープを温めてください。
4分後に液体スープを入れ、よくかき混ぜて食べましょう。
「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」を実際に食べてみた
さっそく、カップ麺「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」を食べてみましょう。
スープは醤油風味です。
透明感のある茶色いスープは、表面に脂が浮いていて、とても美しい印象です。
飲んでみると、醤油の風味と甘味のある甘辛味が広がります。
そして、鶏のうま味がじんわりと感じられてきました。
まるで店の笠岡ラーメンを食べているかのような、とてもおいしいスープです。
スープはもっとも力を入れたポイントです!
「坂本系」の味わいを再現してみました。
シンプルだけど奥深い、鶏を使った笠岡ラーメンの味わいを楽しんでください。
具材のネギは、斜め切り。
斜め切りのネギは、坂本など「坂本系」と呼ばれる笠岡ラーメンの店に見られます。
また笠岡ラーメンといえばカシワの煮鶏が入っている印象がありますが、カップ麺では入っていませんでした。
代わりに、鶏そぼろが入っています。
鶏そぼろ入りの笠岡ラーメンは初めて食べましたが、なかなかおいしかったです。
また、麺は縮れ麺を使っています。
スープがよく絡んで、麺とスープの相性もバッチリだと思いました。
自宅で気軽に笠岡ラーメンが味わえる「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」。
開発に協力した笠岡商工会議所の髙橋宏文(たかはし ひろふみ)さん、製造・販売する寿がきや食品 株式会社の石黒圭祐(いしぐろ けいすけ)さんに話を聞きました。