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元町フルーツ 〜 市場直送の選りすぐりの果物を使ったフルーツサンド!彩り豊かで芸術的な断面も魅力

元町フルーツ 〜 市場直送の選りすぐりの果物を使ったフルーツサンド!彩り豊かで芸術的な断面も魅力

買っとこ / 2022.05.14

元町フルーツの代表・丹下 工さんにインタビュー

元町フルーツ:外観

食べるのがもったいなく思うほど、色鮮やかで美しい元町フルーツのフルーツサンド。

そんな元町フルーツを運営する福山うみしま観光 株式会社の代表・丹下工(たんげ たくみ)さんに開業の経緯や商品のこだわり、今後の展望などの話を聞きました。

テレビでインスピレーションを感じ、フルーツサンド販売を決意

スタッフの皆様
スタッフの皆様

開業の経緯を教えてほしい。

丹下(敬称略)

いろいろ仕事をしていましたが、長く実家の1階に開いた居酒屋を運営していました。

その後、2012年より牡蠣料理店の「かき小屋」も始めました。

しかし2020年になり、新型コロナウイルス感染症が流行し始めます。

かき小屋はシーズンオフになりましたが、実家でやっていた居酒屋は大きな影響を受けました。

そこで居酒屋を休業にして、牡蠣の弁当を製造し、スーパーマーケットや道の駅・サービスエリアなどで販売をしていたんです。

そんなとき、知人を介して私のところに天満屋 福山店から「カレーライスの店を出してほしい」と出店要請があったんです。

正直カレー店は難しいだろうと思い、「カレーといっしょに別の商品の販売をさせてもらえるなら」という条件を出したうえで、その話はいったん保留にしました。

そして6月のある日、テレビ番組でフルーツサンドの特集を見たときに「これだ!」とインスピレーションを感じたんです。

弁当はやめて、フルーツサンドを売るぞ!」と。

なぜインスピレーションを感じた?

丹下

フルーツサンドが売れるという具体的なイメージができたからです。

そしてスピードが大切ですから、翌日からフルーツサンド製造に向けて動き出しました

最初によい果物を買うために、青果店へ連絡を取ったことは今でも覚えていますね。

そして天満屋のほうへ「カレーといっしょにフルーツサンド店を出店させてもらえるなら」ということで出店OKの返事をしました。

弁当の製造はやめ、それまで弁当を製造していた居酒屋をフルーツサンドをつくる製造場に変更。

スタッフたちは独学でつくりかたや見せかたを研究し、試行錯誤を重ねました。

私たちの先生は、インターネットです(笑)。

弁当を売っていたスーパーマーケットなどで、フルーツサンドの試作品の販売などもしました。

こうして2020年8月に、天満屋 福山店の地下に「神石カレー&元町フルーツ」を開業したんです。

「神石カレー」という店名は、神石牛を使っているから。
「元町フルーツ」は、天満屋の住所が「元町」だからですね。

元町フルーツ:店頭

移転をしたのは?

丹下

2022年3月に、神辺町のショッピングモールへ移転しました。

それまで神辺の居酒屋だったスペースでフルーツサンドを製造、天満屋の店舗まで商品を運んでいましたが、距離があって能率が悪いです。

製造場所と販売場所を同じにしたいと考えました。

そんなとき、知人から神辺のショッピングモールの物件の話を聞いたんです。

郊外で人の集まりやすいショッピングセンター内で、しかも駐車場はたくさんあります。

さらに、店内に製造するスペースも確保できる場所でした。

これはもう最高の物件だと思い、移転を決意したんです。

移転と同時に、主力となるフルーツサンドに特化しました。

まずは目立つことが重要!テーマカラーをタイガースカラーに

元町フルーツ:紙袋

黄色い外観や紙袋のアイデアは?

丹下

黄色のテーマカラーを考えたのは、私です。

生まれたのは、出張販売を始めるとき。

最初は白ベースのオシャレな感じにして、Instagramの撮影スポットとかつくったりしていました。

しかし商品がおいしくて自信があっても、商品を買ってもらえなければ意味がありません
買ってもらうためには、店に来てもらう必要があります

そのためには、とにかく認識してもらうことが重要だと考えました。
つまり、目立つことですね。

とくに出張販売は期間限定ですから、とにかくドンドンと見てもらわないといけません。

いろいろ検証した結果、今の黄色時に黒文字という阪神タイガースカラーに行き着いたわけです。

また当店では「見るだけ、写真を撮るだけでもどうぞ」をセールストークにしています。

これもとにかく店に足を運んでもらい、商品を見てもらわないと商品を売れないという考えから生まれました。

出張販売のようす (提供:元町フルーツ)
出張販売のようす (提供:元町フルーツ)

おもに西日本の広いエリアで出張販売をしているが、キッカケは?

丹下

出張販売のキッカケは、当店のInstagramでした。

スタッフの発案で、手の空いた時間を使って店のInstagramの運営を始めたんです。

そのInstagramで投稿されている当店のフルーツサンドを、イオングループのかたが見て興味をもち、要請がありました。

スタッフがInstagramのアイデアを出したとき、条件として「最低毎日1度は投稿する」という約束をしたのですが、これが功を奏したと思いますね。

現在の出張販売先は、西日本が多いです。
遠方では、奈良県や沖縄県にも行っています。

さらにイオン以外の店からも、出張販売の依頼が来るようになりました。

客層はおもにどんな人が多い?

丹下

単価は高めなので、学生は少ないです。
男性より女性が多いですね。

もともと当店のターゲットは、私が花をプレゼントしたいような人を考えていました。

花の代わりに、フルーツサンドを渡すような感じですね。

実際のメインの客層は、だいたい想定ターゲットと同じ客層になりましたね。

メインの食材はケチってはダメ!高級で新鮮な果物にこだわる

元町フルーツ:フルーツサンド各種

元町フルーツのフルーツサンドのポイントやこだわりは?

丹下

当店のフルーツサンドのポイントは「高級なフルーツ」「地元の老舗店のパン」「主張しないホイップクリーム」の3点です。

かき小屋での経験から「メインとなる食材は絶対にケチってはいけない」「メイン食材はいいものを使うこと」と学びました。

ですからフルーツサンドの主役である果物は、信頼できる取引業者が毎朝市内の青果市場で仕入れた高級なものを使っています。

またカットの断面は、キレイになるようにいろいろと考えています。

フルーツサンドは断面のインパクトや、キレイさが大事。

「見るだけ、写真を撮るだけでもどうぞ」を売り文句にしている以上、見てみたいような、写真を撮りたいような断面になるようにこだわっています。

あと、改良も加えていっていますね。

たとえば当初は断面部分だけに果物を入れていたのですが、お客様からの「奥のクリームの中にも果物を入れてほしい」「もっと果物を食べたい」という要望があったんです。

そんなお客様の声にこたえ、原価を上げて、フルーツサンドの中の方にも果物を入れました。

元町フルーツのフルーツサンドの主役は果物!

製造風景
製造風景

パンやホイップクリームについては。

丹下

パンは、大手パンメーカーの高級なものを使っていました。

その後、地元・神辺の老舗おきな堂」というパン屋が、楽天市場にパンを出店しているのを知ったんです。

そこでおきな堂を訪ねてみたんですが、なんと代表のかたは、かつて私の居酒屋の常連客だった人でした。

お客さんのバックグラウンドの詳細は知らなかったので、不思議な縁を感じましたね。

それで、おきな堂のパンを使うことになりました。

あとホイップクリームは、甘さが控えめな点がポイントです。

フルーツサンドの主役は果物。
だから果物にこだわり、高級で新鮮な果物を使っています。

そのため主役の果物を邪魔しないよう、主張しないクリームを使うのが当店のフルーツサンドの特徴です。

通年商品以外に季節商品があるが、それぞれの時季の旬の果物の例を知りたい。

丹下

春はイチゴですね。
イチゴは温室栽培のイチゴを使って、通年商品としても出しています。

春になると露地ものが登場するのが特徴です。
あまおう」など露地ものしかない品種も出てきます。

ほかにゴールドキウイも春のおすすめです。
春から夏にかけて、マンゴーも出てきます。

夏から初秋は、ブドウです。
ピオーネマスカットなど、品種もいろいろ使います。

秋になると柿やナシ、イチジクなど。

冬はリンゴのほか、ミカンなどの柑橘(かんきつ)ですね。

ミカンはハウス栽培を使って通年で使っていますが、冬になると路地ものに変わります。

課題として感じているのは、モモ。
モモはコンポートのものを使っているんですが、生のモモは変色したりして難しいんです。

生のモモをどうにか使ってみたいと、いろいろ考えています。

トップになれば流行関係なく売れる

ミニサンド、スマイルパン、ぶどうとベリーたち (提供:元町フルーツ)
ミニサンド、スマイルパン、ぶどうとベリーたち (提供:元町フルーツ)

今後の展望ややってみたいことを教えてほしい。

丹下

フルーツサンドは流行商品と考えていて、流行が終息したあとのために果物を使った新商品を考えようと思っていました。

店名を「元町フルーツ」として「元町フルーツサンド」としていないのはそのため。

でも、考えが変わりつつあります。

流行商品であっても、トップになれば流行が終わっても定着し、流行関係なく売れるんです。

元町フルーツは、西日本でトップクラスの売上があるフルーツサンド店という自負があります。

当店のフルーツサンドは、月で20,000個を売り上げているんですよ!

ですから、これからも西日本トップを維持し、さらに上を目指していきたいですね。

ほかの課題は、雇用の面です。

もともと、かき小屋のスタッフは冬季限定の期間雇用でした。

元町フルーツができて、スタッフの通年雇用ができるようになったのは貢献できたかなと思います。

ただ冬になると、かき小屋が忙しくなりますので元町フルーツのスタッフが手薄になるのが悩みどころ。

元町フルーツのスタッフを増員できるよう、新商品を開発するなどして元町フルーツを盛り上げていきたいなと思います。

彩り豊かな元町フルーツのフルーツサンド

元町フルーツ:フルーツサンド4種

食べるのがもったいなく思うほど、カラフルでキレイな元町フルーツのフルーツサンド。

旬の果物を楽しめるのも魅力です。

お客さんへの手土産や子供へのごほうびなどに、元町フルーツのフルーツサンドはいかがでしょうか。

出張販売もしているので、元町フルーツの公式Instagramを要チェック!

あなたの住んでいる町の近くで、元町フルーツがフルーツサンドを売りに来ているかもしれませんよ!

元町フルーツのデータ

元町フルーツ:外観
名前元町フルーツ
住所広島県福山市神辺町川北1533 フレスポ神辺モール (啓文社コア神辺店1階)
電話番号070-9000-9596
駐車場あり
フレスポモール共用駐車場
営業時間午前10時〜午後6時
※売り切れ次第終了
定休日12月31日
翌1月1日
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • Suicaなど交通系ICカード・iD・QUICPay・PayPay・LINE Pay・d払い
予約の可否
座席
タバコ
トイレ
子育てベビーカーの入店可能
バリアフリー車椅子での入店可能
トイレは車椅子対応
ホームページ元町フルーツ 公式Instagram
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アサノ

フリーランスで活動するプロの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。カメラ片手に街を散策、あなたの知らない備後地方を切り取り、備後の奥深さを伝えます!

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元町フルーツ:フルーツサンド4種

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