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農と暮らしの市(令和5年5月13日開催)~ 生産者と消費者をつなげたい。農業から始まる暮らしを伝える笠岡市北部で初のマルシェ

農と暮らしの市(令和5年5月13日開催)~ 生産者と消費者をつなげたい。農業から始まる暮らしを伝える笠岡市北部で初のマルシェ

伝えとこ / 2023.06.04

岡山県笠岡市北部には、サッカーやグラウンドゴルフができるグラウンドや野球場、子ども広場にキャンプ場などのレクリエーション施設を備えた公園があります。

その公園は、豊かな自然と古代ロマンをテーマとした古代の丘スポーツ公園(岡山県笠岡市走出3478-4)。

シニアのかたがたがグラウンドゴルフを楽しんだり、中学校の野球部の大会がおこなわれたりと地域の人が気軽に利用する公園です。

自然の中に身を置いてリフレッシュする場所としてちょうどよい古代の丘スポーツ公園で、笠岡市や笠岡近郊の野菜・果物農家同士、そして消費者との関係性作りを目的とした「農と暮らしの市」が開かれました。

古代の丘スポーツ公園では初となる大型マルシェ。

農と暮らしの楽しさを伝えるマルシェとはどのようなものなのか。

あいにくの雨のなかでしたが、多くのお客さんが訪れていた「農と暮らしの市」のようすを紹介しましょう。

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記載されている内容は、2023年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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農と暮らしの市とは

農と暮らしの市チラシ

農と暮らしの市のキーワードは関係性です。

農家さんから直接、旬やこだわり、おすすめの野菜や果物の情報や魅力、おいしい食べ方などを教えていただいて、消費者のみなさんから生産者が長く愛され、お互いに良い関係性を作ることができる販売の場を目指していきます。

農と暮らしの市 Instagramより

nanairoファーム伊木大介(いぎ だいすけ)さんとpasion(パシオン)山脇節史(やまわき よしふみ)さんが中心となり、コンセプトに賛同した農家や交流のある人々の協力を得て開催されたマルシェ。

井笠地区(笠岡市・井原市・浅口市・里庄町・矢掛町)で生産をしている農家や、農家とつながりのあるクリエイターの思いをお客さんに直に伝え、生産者と消費者との長いつきあい、関係性を作りあげることが目的です。

農にまつわる28のこだわりの出店者

農と暮らしの市チラシ

農と暮らしの市は初の開催でしたが、28もの出店者が集まりました。

農と暮らしの市のコンセプトに賛同した出店者が集まり、マルシェを盛り上げます。

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マルシェのブースは2か所

会場の古代の丘スポーツ公園は、遊具や噴水があり地域の人にとってはいこいの場所となっています。

公園の木々が生い茂る空間で農と暮らしの市は開かれました。

出店者ブースは2か所。

駐車場から会場に入ってすぐの場所と、緩やかな斜面をのぼった場所にそれぞれお店が並んでいます。

古代の丘スポーツ公園の木立

5月13日はマルシェ開始の午前10時ごろから、ポツポツと雨が落ち始めました。

天候が良ければ、2か所のブースを結ぶ斜面にシートを敷いたり椅子を置いたりしながら、お店で買ったものをゆったりと味わえるエリアになったのですが、雨の中では実現できなかったのが残念。

しかし、雨にもかかわらず多くの人が来場し、終了の午後2時までお客さんが途切れることはありませんでしたよ。

駐車場から奥に続くブース

駐車場として使ったグラウンド
駐車場として使ったグラウンド

古代の丘スポーツ公園には専用の駐車場があります。

しかし、農と暮らしの市は専用駐車場を使わず、グラウンドを300台収容できる駐車場として用意していました。

駐車場の奥が入り口です。

入り口を抜けると多くのお店が立ち並んでいました。

農と暮らしの市の入り口付近のお店

▼一際目立つのぼり旗はサザンツリーのインドカレー。

インドカレーののぼり旗

サザンツリー代表の南智之(みなみ ともゆき)さんは、NPO法人 海の校舎大島東小の代表理事です。

農と暮らしの市には、サザンツリーのほかにも海の校舎に入居しているクリエイターが出店していました。

パシオンのスコーンとパウンドケーキ

pasion(パシオン)のスコーンとパウンドケーキは、早い時間帯で売り切れるものもあるほどの人気です。

農と暮らしの市の奥側のようす

農と暮らしの市は、採れたての野菜や野菜を使った加工品を店主の話を聞きながら購入できるので、生産者と消費者の距離が近くなります。

野菜のおいしい食べ方などを育てている生産者から聞けるのが特徴でありねらいです。

有田商店の看板

緩やかな斜面をあがった上のブース

斜面上側のお店

木々の間を通り斜面をあがるとたくさんのお店が並んでいます。

ふれあい広場箱島では、採れたてのフキや自家製のお米を販売していました。

ふれあい広場箱島

▼海の校舎に拠点をおいている瀬戸内ドライフルーツドライフルーツを3個1,000円で販売。

瀬戸内ドライフルーツ

SIRUHA(シルハ)はこだわりの小物やバッグ、手帳を販売していました。

SIRUHA(シルハ)

▼地元、新山はと麦味噌の会はお弁当とはと麦の製品を販売。

新山はと麦味噌の会

横で販売していた笠岡おやどり弁当が美味でした。

食べてみた、買ってみた

筆者は午前10時に農と暮らしの市に到着しました。

会場のお店をまわりながら写真を撮ったり話を聞いたりしていたはずなのですが、知り合いの出店者のお手伝いをしたり、テーブルの準備など事務局のお手伝いに駆り出されたりと、気がつくと終了時刻になっていて(笑)。

バタバタしているあいだに食べたものや買ったものの紹介です。

瀬戸内ハーブ園の瀬戸内肉まん

瀬戸内ハーブ園

瀬戸内ハーブ園が笠岡市吉田で育てているフェンネルが使われている肉まんはジューシーで美味です。

瀬戸内肉まん

フェンネルはセリ科の多年草のハーブ。

香りはスパイシーで、ほんのりと苦味を感じる風味のフェンネルを肉あんのなかにまぜて作る瀬戸内肉まんのおいしい食べ方があります。

アツアツのうちにふたつにわり、肉あんにラー油をたらして食べてください。

筆者はいつもこの食べ方でいただきます。やみつきになりますよ。

kitchen caproniのトマトソースパスタ

kitchen caproni(キッチン カプロニ)のトマトソースパスタ

kitchen caproni(キッチン カプロニ)トマトソースパスタはnanairoファームの野菜を使っています。

新鮮な野菜とモチモチパスタをトマトソースでからめて食べるトマトソースパスタは、さわやかな酸味がきいていて一気に食べてしまうおいしさ。

SAMAN PICHCHAのパーセル

SAMAN PICHCHA(サマンピッチャ)の人形

インパクトある人形が出迎えてくれるSAMAN PICHCHA(サマンピッチャ)は、2023年6月に福山市で実店舗をオープンするそうです。

いただいたのは、スリランカに渡りカレーの勉強をした店主渾身の一品。

スリランカ式包み弁当のパーセルです。

スパイスカレーを上にかけて食べます。

「玉ねぎが辛いので調整して食べてくださいね」と言われましたが、何も考えずにそのまま一口パクっと。

うまい…か、からい…でも、うまい!

この繰り返しで汗をかきながら完食です。

nanairoファームの採れたて野菜

nanairoファームの採れたて野菜

nanairoファームでは採れたて野菜を売っていました。

ハンサムグリーンレタスみさきキャベツを購入。

我が家の食卓は数日、nanairoファームの野菜であふれていました。

新鮮野菜はおいしい!

JIDOREのパクチー

JIDORE(ジドレ)の野菜

JIDORE(ジドレ)は、笠岡市吉田で農業をしている生産者ユニットです。

「ズッキーニの茎はきんぴらにするといいですよ」とおすすめされたので、帰宅後きんぴらにして食べました。

シャキシャキの食感でばつぐんです!

また、のうか女子デビュー作のパクチーは、パクチー好きの人にはたまらない香りだと、パクチー大好きの知人が言っていました。

BRIGARDENのカップケーキ

BRIGARDEN(ブリガーデン)のお店

黒イチジク、金柑、黒千石大豆がおすすめのBRIGARDEN(ブリガーデン)で、イチジクときんかんのカップケーキを買いました。

イチジクときんかんのカップケーキ

カップケーキに使われているイチジクはヌアールドカロン。

果皮が黒く小ぶりで糖度が高いのが特徴です。

そのヌアールドカロン、黒イチジクのプチプチ感と一体となった甘さに完熟金柑(きんかん)のさわやかさがミックスされ、一口食べると思わず「おいしい!」と声が出るカップケーキです。

新山はと麦味噌の会の笠岡おやどり弁当

新山はと麦味噌の会が販売していた笠岡おやどり弁当は、おかやま山陽高等学校とのコラボ弁当です。

笠岡市市制施行70周年を記念して開催されたレシピコンテストに入賞したおかやま山陽高等学校のレシピをもとに、弁当にしました。

鶏の親どりの肉は、笠岡ラーメンにも使われている笠岡ではポピュラーな存在です。

ただ肉質がかたいので、弁当には適さないのかもと食べる前は思っていました。

どんな感じなのだろう?

実際に食べてみると、思っていた以上にやわらかく味もしっかりついていておいしかったのです。

そこには秘密がありました。親どりのかための肉質を適度に残すようにある食材を使っているそうです。

使った食材は残念ながら秘密…でした。

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生産者同士がコラボレーションする関係性はすでに始まっている

生産者と消費者の長いつきあいを作りあげることが目的の農と暮らしの市では、生産者同士のつながりが始まっています。

kitchen caproniは、nanairoファームの野菜を使ったパスタを提供。

暮らしかた研究所 烏頭のおやまは、BRIGARDENの金柑(きんかん)を使ったスコーンなどを販売していました。

生産者同士のつながりから横の関係性がどんどん広がり、その輪のなかに消費者が入ると、生産者と消費者の良い関係性が始まります。

その第一歩の農と暮らしの市はスタートしたばかりです。

笠岡市の海側で開催されているマルシェといえばうみの市ミナトの休日

笠岡市北部で開催されているマルシェといえば農と暮らしの市と、地域の人たちに紹介してもらえるような生産者と消費者の集いの場になってほしいと思います。

第2回の開催が計画されているようなので、2023年秋あたり、澄み渡る青空の下で農のマルシェを楽しめると良いですね。

2023年5月13日「農と暮らしの市」出店者一覧

農と暮らしの市のデータ

名前農と暮らしの市
期日2023年5月13日(土)午前10時から午後2時
場所古代の丘スポーツ公園(岡山県笠岡市走出3478-4)
参加費用(税込)
ホームページ農と暮らしの市:公式Instagram
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ニシヤマ

ニシヤマ

岡山県笠岡市在住。
教育支援事業、Webライター、シニア向けIT活用セミナー講師など複業実践中のフリーランス。お米も作っています。

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農と暮らしの市

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