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焙煎香房 Segar-Beans 花岡 小百合さんにインタビュー
焙煎香房 Segar-Beansの花岡 小百合さんにお話を聞きました。
第3の人生を焙煎と

「焙煎香房 Segar-Beans」とはどういう意味ですか。
花岡(敬称略)
Segar(セガール)はインドネシア語で「新鮮な」、Beans(ビーンズ)は英語で「豆」という意味です。
「焙煎香房」には、普通の「工房」の字ではなく、香り豊かな豆に合わせて「香」の字をあてました。
焙煎に出会ったきっかけを教えて下さい。
花岡
3~4年ほど前、出雲大社へ行くついでにお友達に誘われて寄った島根県松江市の「太助珈琲屋」で、珈琲を焙煎するワークショップに参加しました。
そのとき使ったのはこのハンドロースターなのですが、焙煎した珈琲を飲んだときに、今まで私がおいしいと思って飲んできた珈琲は何だったの?とものすごい衝撃を受けたんですね。
ハンドロースターを買って帰ろうかと思ったけれど、「いや、ちょっと待って、これはなんか衝動買しちゃいけない」と思って、帰ってから2週間ほど考えました。
2週間考え続けて、やっぱり私はあのおいしいコーヒーを飲みたい、そう思ってもう1回島根に行き、そしてもう1回珈琲を飲ませてもらって、ロースターを買って帰ったんです。

小さなロースターでは3日分ぐらいしか焙煎できないので、趣味として少しずつ楽しんでいました。
ときどき遊びに来た人に淹れてあげると、「おいしいねえ!私も豆がほしい」っていわれて、「いいよいいよー」と調子に乗って渡していたのですが、「お友達にもあげたいから」とか、だんだんリクエストされる量が増えて、プレゼントできる量じゃなくなってきて。
この頃、周りのかたを見て、60歳を過ぎてからの第3の人生というものを考えていたんですね。
60歳になっても社会のなかで居場所を作るにはどうしたらいいんだろうか、という問いと、珈琲の焙煎が結びついて、じゃあこれをビジネスにしてみようかなとなったのが、2020年の秋でした。
周りのかたたちにも背中を押してもらいました。
自宅のキッチンで副業で始めるんだから、もし失敗したとしても失うものは何もない、自分の財産として道具や知識は残るし、まあいいかー!と思って開業したのが、2021年の春です。
お友達に誘われて出会った珈琲の焙煎、そして2週間考えて手にしたこの小さなハンドロースターが、自分の人生を歩いていくための道具になりました。

どんな珈琲豆があるのですか。
花岡
レギュラーで用意しているのは「コロンビア クレオパトラ」や「グァテマラ ウェウェティナンゴSHB」など5種類です。
それに加えて、毎月「今月の珈琲」として1種類を扱っています。
2021年10月の珈琲は「ブラジル 手摘みピーベリー」です。
毎月の珈琲には、季節に合わせて冬場はチョコレートフレーバーのもの、夏場は爽やかなものとか、私と同じくらいの年齢の女性が好みそうな「ピンクフラミンゴ」や「さくらブルボン」などの名前がついたものなんかをピックアップしています。
キッチンを預かるかたが選んだ珈琲で、家族の健康につなげてほしい、そう願っているんです。
珈琲は健康にいいと聞きますが。
花岡
珈琲にはカフェインの他に、ポリフェノールが豊富に含まれています。
このポリフェノールが動脈硬化や脳卒中などのリスクを下げることや、珈琲をよく飲む人はメタボリック症候群になりにくいことなどが知られていますね。
「お医者さんから大腸ポリープに珈琲がいいから飲みなさいといわれた」と、買ってくれる人もいるんです。
浅煎りの珈琲を飲んで行なう「コーヒーダイエット」にも注目が集まっています。
実は私も7キログラム痩せたんですよ。
Segar-Beansの今とこれから
今のお客さんはどのような人ですか。
花岡
私の珈琲の味や香りに驚いて、お店で使いたいと言ってくださる喫茶店や料理のお店もあります。
不安はありますが、失敗してもいいから実績を積んでいこう、少しずつ新鮮な珈琲のよさを知ってもらおう、と思ってお話をお受けすることにしました。
2021年10月16日(土)から、カフェ「風の時計」で出してもらえることになったので、「Segar-Beansの珈琲を飲みたい」と注文してくださいね。
FacebookやInstagramを見て、東京や千葉から連絡をくださるお客さんもいます。
先日は、FMふくやまのコーナーでお話をさせてもらう機会がありました。
5分間の出演でしたが、ラジオを聞いたというかたから注文のメールが来て、驚いています。
それから、応援してくださっているtricoter+(トリコテ)で試飲販売をしたり、レンタルスペースで他のかたとコラボレーションしてカフェみたいなのを開いたり。
とにかくいくら言葉や文字で伝えても、実際に体験してもらわないとわからないので、いろいろなところへ出かけていって、飲んでもらっています。

将来的には、焙煎小屋をやってみたいですね。
小さな焙煎小屋にお客さんが豆を買いにきて、「じゃあこれを200グラム深めの中煎りでください」なんて注文を受けて、そこから私が豆を焙煎する。
できあがるのを待ってくださっているお客さんに、別の珈琲を無料で淹れてあげて試飲してもらったり、珈琲に関係するモノを置いておいて、「ああ、ドリッパーが割れちゃったからこれ買っていくわ」「一緒にこのチョコレート食べるとおいしいのよね」とか。
私一人で、数千人分の珈琲を焙煎できるわけじゃないけれど、新鮮な珈琲っておいしいな、と思ってくれる人たちと一緒に、珈琲文化を作っていけたらいいな、と思っているんですよ。
副業でも60歳からでも、夢を追いかけて
珈琲の香りに包まれながら、花岡さんのお話を聞いていると、なんだか元気が出てきます。
これから迎える第3の人生の道を、「自分の手で少しずつ切り拓くためには、副業でも女性でも遅くない、子育ての次は自分の夢を追いかける」と笑う花岡さん。
花岡さんの焙煎した珈琲は、おいしい珈琲の文化とともに、飲んだ人それぞれの夢を少しずつ広げていっているのかもしれません。
初回に限り、注文時に「備後とことこを見ました!」と伝えると5%OFF
焙煎香房 Segar-Beansのデータ

名前 | 焙煎香房 Segar-Beans |
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住所 | (焙煎所)福山市赤坂町早戸1832-13 |
電話番号 | 090-5692-9535 |
駐車場 | なし |
営業時間 | |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
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ホームページ | 焙煎香房 Segar-Beans |