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白雲大社宮司 堀 泰典さんインタビュー
白雲大社の宮司 堀 泰典さんは、にこやかな笑顔と静かな語り口で、もみじ祭りについていろいろと話してくれました。
もみじ祭りを始めたきっかけは開祖の言葉
堀(敬称略)
見ていただいたらおわかりのように、白雲大社にはもみじが多いんですね。
このもみじについて開祖が、「ここはいつかもみじ谷になる」と言われていたということを、古くからの信徒さんに数年前お聞きしました。
それまでは、あまりもみじを意識していなかったのですが、開祖の言葉のような「もみじ谷」を作れば、多くの人に見てもらえるのではないかと思ったんです。
それから京都の著名な庭師さんにアドバイスをいただいて、徐々に参道の整備を始めて、2018年に「もみじ祭り」の開催をスタートしました。
1回目のもみじ祭りは初めてのことでもあり、たくさんのかたに来ていただけたというものではなかったんです。
しかし、2回目はイベント全般の計画をサポートしてくださるかたや、イベント参加者のみなさんのご協力をいただき、おかげさまで多くのかたに来ていただけるイベントになりました。
2020年で3回目になるもみじ祭りは、新型コロナウイルス感染症のことを考えて、イベントは中止することに決定しましたが、やはり紅葉は見ていただきたいのでもみじ祭り自体は行うことにしたんです。
ライトアップがもみじ祭り2020のポイント
堀
夕方から紅葉をライトアップしますので、このライトアップ期間にお越しいただけると、幻想的な風景を楽しめると思います。
番傘などの小物を使ってライトアップを工夫していますので、写真を撮りに来ていただきたいですね。
11月14日から23日の間、土日祝日の午後5時30分からライトアップをする予定です。
また、もみじ祭り期間限定の御朱印を用意しています。
白雲大社のもみじがポイントの御朱印なので、ぜひこの機会に。
イベントで笠岡に賑わいを
堀
白雲大社では、年間を通じて多くの神事や大祭を行っています。
イベントとしては、4月に開催する「応神山大国祭り」が大きなものです。
応神山大国祭りは、毎年4月の第3日曜日に執り行う春季御大祭を奉祝した神賑わいとしての行事です。
年齢に関係なく白雲大社境内で楽しく過ごしてもらおうと、実行委員会がいろいろな企画を立てて運営してくれました。
2019年には、ご当地ヒーロー「超兵士応神」のショーや、フラワーアートディレクター萬木善之さんの「花の大絵馬&トークショー」も行いました。
また、防災士の村上浩司さんに来ていただいて「いざという時に役立つ話」についての講演もしていただきました。
「神社でイベント?」と思われるかたもいらっしゃるのですが、このようなイベントを通じて、笠岡に賑わいを起こしたいという気持ちから、毎年イベントを開いています。
笠岡にもっと賑わいを、というのが私の願いなんです。
「ひと・もの・こと」の縁を結ぶ神社へ
堀
白雲大社は、昭和10年に開祖が「このみ教」を開いたのちの昭和20年に、ご神示によってここ笠岡にご鎮座しました。
歴史自体は、他の神社さんから比べると浅いのですが、鎮座以来「ひと・もの・こと」の縁を結ぶ神社として、多くのかたに参拝していただいています。
とくに「ひと」を結ぶという部分では、いろいろなかたから感謝の声が届いているんですよ。
お守りや御札も用意していますので、景色を堪能していただいたあとに社務所で見てください。
白雲大社の「縁むすび」で良縁を引き寄せてもらえるのではないかと思います。
七五三など、人生のなかでの節目に参拝していただくのはもちろんですが、特別なことがなくても、気軽に境内に来ていただければありがたいなあと。
あとは、季節ごとの風景を白雲大社では感じることができますので、写真が好きなかたにも訪れていただきたいですね。
まだまだ、手入れが十分でないのですが、ある位置から眺めると「海・山・町」が絶妙な構図で見える「三景閣」という場所もあるんです。
2021年には「三景閣」も整備して、みなさんに楽しんでもらえたらと考えています。
笠岡も昔と比べると大きく変わった部分もあり、変わらない部分もあります。
ただ、人の数は減っていき、昔と比べると賑わいがなくなったように感じることが多くなりました。
白雲大社が、今後笠岡の地で果たす役割のひとつとして、賑わいを作ることがあるのではないかと考えているんです。
そのために何ができるのか、何をするべきなのかを見据えた上で、白雲大社ならではのものを作り上げていきたいですね。
そして、白雲大社に来ていただいたかたの心が少しでも軽くなり、前向きに日々を過ごすことができるお手伝いを、今後もできたらと思っています。
秋を感じ、和を感じる白雲大社でひとときの癒しを
白雲大社の境内に足を踏み入れると、目の前に広がる応神山。
もみじが色づいた参道を、一歩一歩上っていくうちに、だんだんと癒やされていくような気持ちになります。
広い境内にはさまざまな木々があり、四季の移り変わりをダイレクトに感じることができる場所です。
「ひと・もの・こと」の縁を結ぶ神社、白雲大社。
筆者も白雲大社に数年前から訪れるようになり、多くの人と知り合うことができました。
もみじが色づき始めましたが、秋を目で楽しめる期間は短いものです。
秋と和を感じることができる白雲大社のもみじ祭りに、ぜひ出かけてみてください。
令和4年 白雲大社 もみじ詣のデータ
名前 | 令和4年 白雲大社 もみじ詣 |
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期日 | 【期間】 2022年11月3日(木)から11月30日(水) 午前9時から午後6時まで 【ライトアップ】 もみじ詣期間中の11月12日(土)・11月12日(日)・11月19日(土)・11月20日(日)・11月23日(水) 午後6時から午後8時まで (入場は午後7時30分までです) 【御朱印】 期間限定御朱印は500円 ※御朱印は「手書き」「書置き」の2種 |
場所 | 岡山県笠岡市笠岡968-4 |
参加費用(税込) | 拝観料 無料 |
ホームページ | 白雲大社 |