tricoter+(トリコテ) ~ 物語のある作品だけを集めた、知る人ぞ知るこだわりの雑貨店

トリコテ

tricoter+オーナー・佐藤真一(さとう しんいち)さんにインタビュー

いらっしゃいませ!

tricoter+オーナーの佐藤真一さんにお話を聞きました。

インタビューは2021年7月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

こだわりの雑貨店ができるまで

雑貨店をひらくことにしたのはなぜですか?

佐藤(敬称略)

若いころから雑貨が好きで、かわいい雑貨屋さんに一人でぶらりと入ったり、いろいろなものを見て歩いたりしていました。

ハーブも一時期は畑を使って60種類くらい栽培していたこともあるんです。

基本的にそういう、ハーブや雑貨がずっと好きでした。

結局、雑貨屋がやりたかった、ということなんでしょうね。

街からだいぶ離れた場所ですよね。

トリコテ店内

佐藤

実は店を始める前に、東京の先生について勉強したんです。

その先生にも、福山なら広島で2番目に大きな都市だし、街中でやれば十分に儲かるだろうといわれたんですけど。

さっと店に入ってさっと買って、というような店ではなく、本当に作家さんのものを求めてきてくれる人に、大切に作品を持って帰ってもらえる店、落ち着いてじっくりと作品を見てもらえる店にしたかったんです。

ちょうどこの土地を持っていたので、ここなら店の建物も好きに作れると思って。

普通の声の大きさで端から端まで届くように、店の中の作品に一通り目が通るように、この大きさで作ったんです。

日常から離れて、作品の世界に浸れるこの店の空気を気に入って、長居してくれるお客さんは多いんですよ。

東京の先生には、「商売的には回転をどんどん上げていけ」っていわれるんですけどね。

僕、落第生なんです(笑)

店づくりから手をかけられたとブログで拝見しました。

窓の取っ手

佐藤

梁と柱は自分で塗りました。

壁も自分でやるって言い張って、ペンキだけ買ってきたんですが、ペンキ屋さんが見るに見かねて一緒に塗ってくれました。

お店で必要な机とか、ちょっとしたワイヤーのスタンドなんかは自分で作ります。

でも、1個作ったら達成感で終わってしまう。

手を抜かずに一つひとつ全部作る作家さんのすごさを、改めて思い知らされますね。

お店のドアノブや窓の取っ手には、小さなラテン語の刻印があり、お店からのささやかなメッセージが記されています。

お店の立ち上げから関わってくれたアクセサリー作家さんに頼んで、刻印してもらいました。

窓にも小さな札が貼り付けてあって、他愛ないメッセージが刻んであります。

誰も気がつかないんですけど(笑)

ドアノブ

こだわりの雑貨店が目指すもの

このお店のお客さんは、ここを目当てにわざわざ来られるかたばかり?

佐藤

そうですね。市内はもちろんですが、岡山や広島、四国、割と広い範囲から来ていただいています。

一番遠いかたは、金沢から来られました。

なんかのついでなのかと思ったら、そうでもなさそうでしたね。

そうやってわざわざ来てくれたお客さんをガッカリさせたくないので、常にいい作家さんを探して、ここでしか手に入らない、いいものを置くようにしています。

どうやって、作家さんを探すのですか?

佐藤

全国で開かれるイベントに行ったり、工房にお邪魔したりですね。

いいものを見つけたら声をかけてお願いするという感じで。

そうやって見つけた作家さんの作品のなかには、常設ではなじまないものもあるんです。

たとえば、金属で作った版画の原版を使ってブローチなんかを作る、すごく珍しい作家さんがいます。

とても繊細な絵で描かれていて、版画をどんどん刷ればずっと効率よく儲かるのに、現版のほうを加工しちゃう変わった作家さんです。

このかたの作品は金属なので、どんどん変色していってしまう。

変化の過程も手元で楽しんでもらいたいので、こういう作家さんの作品は、期間限定のイベントで置くようにしています。

それで毎月のようにイベントがあるのですね!

パーツ蚤の市

佐藤

やはりお客さんも、前に来たときとまったく同じものしかないと楽しめないし、僕も楽しめていないお客さんを見るのは嫌だし。

そうやって毎月イベントをやっていると、毎月模様替えをするので、掃除もできます(笑)

7割ぐらいは常連さんというか、定期で来られる固定客さんなんです。

そんなお客さんに、「うわぁ前と全然違う!」っていわれると、「よしっ!」ってなりますね。

お店のオープン前から11年間続いているブログについて、教えてください。

佐藤

ブログで、新しい作品の入荷や次のイベントのお知らせなどをしています。

毎日書いているのですごい量になりました。

他にもFacebookInstagramもやっています。

「Instagramを見た」と、新しいお客さんもときどきこられますよ。うれしいですね。

佐藤さん

tricoter+には、物語のある作品がある

cotree

知る人ぞ知る、こだわりの雑貨店tricoter+には、物語のある作品が集まっています。

毎月特色のあるイベントを仕掛け、全国の作家さんの作品をお客さんの元へ届けてくれる雑貨店です。

お客さんと作家さん、そしてお店とで編み上げる物語を一緒に楽しんでみませんか。

tritoter+(トリコテ)のデータ

トリコテ外観
名前tritoter+(トリコテ)
住所福山市赤坂町赤坂1214-11
電話番号070-4810-4252
駐車場あり
営業時間午前10時30分~午後5時30分
定休日火、水
休業日についてはブログやFacebookで要確認
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • PayPay・LINE Pay・楽天ペイ・d払い・au PAY
ホームページわがまま気まま雑貨店

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