餅といえば、正月をはじめさまざまな行事で食べられる日本の食文化のひとつですよね。
さらに柏餅や桜餅、おはぎ、わらび餅、団子など、和菓子としても餅はよく食べられています。
定番の餅から和菓子まで、餅に関して幅広く製造し、イベント出店までおこなう企業が福山市草戸町にあるのです。
それが「ばらもち本舗 千萬喜家 (ちまきや、以下 千萬喜家)」。
しかも千萬喜家では無添加にこだわり、地元・広島県産のもち米を昔ながらの製法でつくっています。
和菓子もさまざまなものを製造しており、一番人気のコーヒーわらびをはじめ、多数ラインナップ。
ばらもち本舗 千萬喜家について、おいしさの秘密や魅力を深掘りします。
記載されている内容は、2024年1月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
ばらもち本舗 千萬喜家のデータ
名前 | ばらもち本舗 千萬喜家 |
---|---|
住所 | 広島県福山市草戸町一丁目2-10 |
電話番号 | 084-931-0808 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前7時〜午後5時 |
定休日 | なし |
支払い方法 |
|
ホームページ | 杵つきこだわりもちのばら餅本舗「千萬喜家(ちまきや)」 |
車での行き方
千萬喜家があるのは草戸町一丁目、道路「鷹取本庄線」沿いです。
鷹取本庄線は、国道2号線の「本庄町西」交差点と、福山沼隈道路「草戸町」交差点を南北に結ぶ道路。
鷹取本庄線の「本庄町向前地」交差点の南東角に、千萬喜家があります。
ただし交差点からすぐ千萬喜家に入れませんので、注意してください。
交差点の約50m南の小さな交差点を東に入ります。
東に入ったらすぐ(10mほどのところ)、旧道と交差しています。
ここを左折(北折)してください。
左折後、旧道を20mほど進むと千萬喜家です。
駐車場は敷地内の北寄り、屋根の付いているところ。
敷地内のほかのスペースが空いているときは、空いたスペースに駐車しても構いません。
公共交通機関での行き方
JR福山駅を起点にした場合、駅前バスロータリーから路線バスに乗ります。
【バス1】
駅前バスロータリーの6番乗り場より、鞆鉄バスまたは中国バスの西部方面行きのバスに乗車しましょう。
そして「本庄町」停留所で下車し、南へ約600mで千萬喜家へ到着です。
【バス2】
駅前バスロータリーの5番乗り場より、鞆鉄バスの「鞆線」に乗車。
「ホーコス本社前(草戸)」停留所で下車し、北へ約900mで千萬喜家へ到着します。
ばらもち本舗 千萬喜家とは
千萬喜家は、福山市草戸町一丁目にある餅店です。
広島県産のもち米を100%使用し、無添加・保存料不使用にこだわっています。
着色にも、食材由来の自然の色を用い、着色料はいっさい使いません。
しかも餅は、昔ながらの杵(きね)つき製法でつくられています。
さらに自家製の餡は北海道産の小豆を使用しており、職人による手づくりです。
千萬喜家では地元の冠婚葬祭用のほか、農協の直売所「ふくふく市」や「エブリイ」「ハート(なかやま牧場)」など市内、ならびに福山市周辺の一部スーパーマーケットへ卸販売をしています。
また千萬喜家の社屋での小売もしており、人気です。
さらには、イベントへの出店も積極的におこなっています。
千萬喜家では、インターネットの通信販売もできます。
なおインターネット通販では、和菓子類やおこわは取り扱っていません。
千萬喜家は「餅文化」に幅広く対応
2023年(令和5年)12月時点の情報。 価格は消費税込
千萬喜家が製造するのは、丸餅や餡入り餅、豆餅などのスタンダードな餅から、さまざまな行事で登場する餅まで製造しています。
行事や冠婚葬祭などでの餅は、おもに以下のようなものです。
- 鏡餅 (大、中、小、極小)
- 紅白餅
- 法要餅
- 誕生餅 (名入れ可能)
- 投げ餅 (上棟式等で投げる餅)
必要な場合は、事前に千萬喜家へ連絡してください。
また餅つきの実演などもおこなっており、日本の餅文化に幅広く対応しています。
さらには団子やわらび餅、おはぎなどといった餅系の和菓子や、おこわなどもつくっており、人気商品です。
- おはぎ (粒餡、きな粉)
- わらび餅 (白、黒、コーヒーわらび、抹茶わらび、宝石わらび)
- みたらし団子
- 安倍川餅 (通常の安倍川餅、よもぎ、ピーナッツ)
- 鯛焼 (粒餡・こし餡のどちらか一方)
- おこわ (山菜、タコ)
自家製の粒餡・こし餡の販売もしており、好評です。
あんこは自社製の手づくりで、無添加。
北海道産の小豆を使用しています。
あんこの販売重量は、100g・300g・500g・1kgです。
ほかにも菱餅や桜餅、柏餅などといった時季限定の商品もあります。
人気・イチオシの商品
餅・和菓子を多数ラインナップする千萬喜家。
そのなかから人気の商品、お店のイチオシの商品を紹介します。
餅
千萬喜家は餅屋ですので、餅類は外せません。
店頭販売している餅は、おもに以下のとおり。
- 丸餅
- 豆餅 (塩、砂糖、ショウガ、ナッツ)
- 餡餅
- よもぎ餡餅
- 玄米餅
広島県産のもち米を使い、無添加にこだわり、昔ながらの杵つき製法でつくられています。
また千萬喜家では、餅のオフシーズンとされる真夏でも餅を製造をしています。
なお杵つき製法は、上から強い力を加えて杵をついて餅をつくる製法です。
強い力が加わることで空気が押し出され、もち米の繊維をきれいに破壊できます。
そのため、「コシ」や「伸び」が強くなり、おいしい餅になるのです。
弊社の餅は、鍋料理に入れても最後まで溶けません!
また餅は腹持ちがよいので、朝食にもおすすめです!
まずはスタンダードな丸餅を、焼いて食べてみました。
生地は、シットリとしながらも粘りが強く、食べごたえが十分。
ほんのりと感じる甘味、口いっぱいに広がる香ばしさは最高で、何も付けなくてもおいしく食べられました。
続いて、豆餅を食べます。
豆餅も定番の餅のひとつ。
千萬喜家の豆餅は塩、砂糖、ショウガ、ナッツなど、複数の味がそろっています。
そのなかから塩味の豆餅を、焼いて食べました。
丸餅同様にシットリ感があり、よく伸びて粘りのある生地です。
そして香ばしさとともに、生地の甘味、ほどよい塩味が感じられます。
さらにコリコリとした豆の食感や、香ばしい豆の風味がアクセントになっておいしいです。
ちなみに、本店の小売コーナー限定で豆餅の「訳あり品」のお買い得パックも置いています。
私がめずらしいと感じたのが、玄米餅。
ベージュ色の見た目をしています。
玄米餅は、レンジで温めて食べてみました。
生地は半殺し(米の粒々感が残る状態)で、食べるとモッチリとした食感と玄米のコリコリとした食感もあります。
そして、玄米特有の香ばしい風味が広がりました。
はじめて玄米餅を食べましたが、クセになりそうな味わいです。
わらび餅(一番人気 コーヒーわらび)
千萬喜家では餅以外にも、餅系を中心とした和菓子も製造しています。
和菓子系のなかでも人気なのが、わらび餅。
しかも、わらび餅は数種類ラインナップしています。
弊社のわらび餅は、本わらび粉など厳選した国産素材を使い、手作業で練り上げてつくっています。
きな粉も自家製です!
わらび餅といえば、夏に販売している印象がありませんか。
なんと千萬喜家では、通年でわらび餅を販売しているのです!(繁忙期の12月を除く)
千萬喜家のわらび餅のおもな種類は、 以下のとおり。
- わらび餅 白
- わらび餅 黒
- コーヒーわらび
- 抹茶わらび (土日曜限定)
- 宝石わらび (土日曜限定)
なかでもコーヒーわらびは、和菓子系の中で人気ナンバー・ワンの商品です。
コーヒーわらびは、本わらび粉を使ったわらび餅にコーヒーをブレンドしています。
さらに本当のコーヒーのように、コーヒーわらびにコーヒーフレッシュをかけて食べるのもユニークです。
コーヒーわらびは艶やかで、コーヒーのように漆黒の色をしています。
食べると、食感はまさにわらび餅で、プルプルとした柔らかで弾力がありました。
そしてほのかな甘味とともに、コーヒー特有の苦味が適度に感じられます。
コーヒーフレッシュの甘味とともに食べると、クセになる味わいを楽しめました。
オリジナルわらび餅をつくるべく、いろいろなものをわらび餅と組み合わせました。
その中で、一番おいしかったのがコーヒーわらびだったんです。
その後、SNSなどで口コミが拡散し、弊社を代表する商品のひとつになりました。
なお私のおすすめの食べかたは、バニラアイスを載せて食べることです!
通常のわらび餅も、五本の指に入るほどの人気商品。
通常のわらび餅は「白」と「黒」があります。
また最初からきな粉がまぶしてある袋入りと、きな粉が別袋となっていて自分できな粉をかけるパック入りがあります。
悩んだ末、わらび餅の黒を食べてみました。
わらび餅の黒は、黒糖風味です。
ちなみに白は、一般的なわらび餅となります。
濃い焦茶色をした艶やかなわらび餅。
食べると、わらび餅特有のプルプルとした柔らかで弾力のある食感とともに、やさしい甘味と黒糖の甘味が広がります。
そこにきな粉の香ばしい風味が絡んできて、わらび餅の甘さと交わり、抜群の味わいに。
すぐに、もう一口食べてしまうおいしさです。
鯛焼
千萬喜家では、鯛焼も製造しています。
千萬喜家の鯛焼は、粒餡とこし餡の2種類があります。
弊社自慢の自家製餡を、もっと多くの人に知ってもらい、食べてもらいたい。
そのためにはどうするべきか考えた結果、思いついたのが鯛焼の製造でした
千萬喜家の鯛焼は、羽根(ヒダ)の部分が残っているのが特徴です。
見事なキツネ色の焼色をしており、見るからにおいしそう。
なお取材時は、粒餡の鯛焼でした。
生地は薄めで、中には餡がみっちりと詰まっています。
鯛焼を食べると、生地はパリッとしながら、ほどよくふっくら。
同時に、香ばしさが広がっていきました。
そして粒餡は、ほどよく小豆の粒感が残り、上品な甘さ。
控えめのほどよい甘味で、食べやすいです。
千萬喜家の鯛焼は、何個でも食べられそうな味わいだと思います。
弊社では土・日曜日や祝日は、製造後に鯛焼を保温しておりますが、45分以上保温したものは販売しません。
45分を超えると、”焼きたて感”がなくなるからです。
弊社の鯛焼は、常に焼きたてのものを販売します。
ただし平日はつくり置きをしていないので、注文から受け渡しまで15分ほどかかります。
おはぎ(粒餡・きな粉)
千萬喜家では、おはぎ(ぼた餅)も販売しています。
しかも、おはぎは五本の指に入る人気商品です。
おはぎは、粒餡ときな粉の2種類。
粒餡のおはぎは、タップリと粒餡をまとっています。
中は、半殺しの餅です。
餅のモッチリとした食感と味わい、粒餡の控えめの上品な甘さのハーモニーがたまりません。
きな粉のおはぎは、一面薄黄色のきな粉で包まれています。
粒餡のおはぎと同じく、中は半殺し。
しかしきな粉のおはぎは、餅の中に粒餡が入っていました。
きな粉の香ばしい風味、餅のモッチリとした食感と味わい、粒餡の上品な甘味が一体となり、止まらないおいしさになります。
甘さ控えめなので、サッパリとして食べやすいのが弊社のおはぎの特徴です。
糖分が低いですが、日持ちはしないのでお早めに召し上がってください。
ちなみに福山シティー・フットボールクラブの試合時に、弊社のおはぎを提供しており、選手のかたがたからも大変に好評なんです!
粒餡、きな粉、どちらのおはぎも甘さ控えめなので、ついつい3個・4個と食べ進めたくなりました。
おこわ(山菜・タコ)
もち米を使ったおこわも、千萬喜家の人気商品です。
おこわは、山菜おこわを常時販売しています。
さらに土曜日・日曜日限定で、タコおこわも販売。
ほかにも時季限定で、キノコ・サンマ・クリ・黒豆などのおこわも販売。
また、赤飯も販売します。
餅類と同じく、おこわも広島県産のもち米を100%使用。
セイロで蒸しあげる昔ながらの製法なので、モチモチとしたもち米の食感とともに、ふっくらとした柔らかさがあるのが特徴です。
冷めてもモチモチとした食感を楽しめます!
山菜おこわは、ワラビ、ホソタケ、キクラゲ、ニンジンなどの山菜が入っています。
モチモチの食感に山菜の食感が加わり、ダシの味わいとほんのりとした塩味で、アッサリとしていました。
タコおこわは、タコが名産である三原市産のタコを使用。
プニプニとしたタコの食感と、おこわのモチモチとした食感と味わいが楽しめます。
食材と製法、無添加にこだわり、餅から和菓子・おこわまで幅広く製造する ばらもち本舗 千萬喜家。
専務取締役・越智陽介(おち ようすけ)さんにインタビューしました。
ばらもち本舗 千萬喜家のデータ
名前 | ばらもち本舗 千萬喜家 |
---|---|
住所 | 広島県福山市草戸町一丁目2-10 |
電話番号 | 084-931-0808 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前7時〜午後5時 |
定休日 | なし |
支払い方法 |
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