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大地の母の代表・土居 正人さんへインタビュー
たくさんの府中焼と、鉄板焼料理の数々が楽しめる「府中お好み焼き 鉄板焼き 大地の母 本庄店」。
大地の母を運営する株式会社 大地の母フードサービスの代表取締役・土居正人(どい まさひと)さんへ話を聞きました。
広島のお好み焼のおいしさが忘れられずお好み焼の道へ
開業の経緯について教えて欲しい。
土居(敬称略)
もともと地元・愛媛県でずっと飲食業界で働いてきました。
いろいろな分野で働いてきましたが、イタリア料理が長かったですね。
そんなあるとき、広島市に行くことがあり、広島のお好み焼を食べたんです。
すると、お好み焼がすごくおいしくて。
愛媛に帰っても広島のお好み焼のおいしさが忘れられず、お好み焼店をやろうと決心しました。
そして勉強のため、愛媛で2つのお好み焼店を掛け持ちして働くことにしたんです。
広島風から大阪風まで、幅広く扱うお好み焼店でした。
また空いた時間には、広島へ行ってお好み焼を学んでいましたね。
こうして2012年(平成24年)1月、松山市内に「広島お好み焼き 鉄板焼き 大地の母」を開業しました。
変わった店名だが、由来は?
土居
「大地の母」とは、チベットでエベレストを意味する言葉なんです。
チベットの言葉で、エベレストを「チョモランマ」というのを聞いたことがないでしょうか。
チョモランマを日本語に訳すと「大地の母」なんです。
日本では昔から、よく縁起を担いで社名・店名に「富士」を使ったりしますよね。
もっと上を目指そうということで、富士山より高いエベレストから「大地の母」と命名しました。
愛媛県外での出店を決意。府中焼に魅了されて福山へ府中焼店をオープン
福山へ本庄店を出店した理由は。
土居
1号店を開店して約5年後に2号店、約9年後に3号店を出店しました。
ただ同時に、心のどこかに限界のようなものも感じていたんです。
このまま先へ進んでも、どこかで壁にぶつかるだろうと……
そこで起爆剤として、本場・広島でお好み焼店をやってみようと考えました。
競合が多く、お客様の舌も肥えている広島でお好み焼店をやることで、自信とノウハウを手にできるんじゃないかと思ったんです。
そうすることで、愛媛の他店にない当店ならではの強みになるという考えでした。
広島でお好み焼店に挑戦しようと決めたあと、広島県内には広島市のお好み焼以外にもいろいろあることに気づきます。
そこで、広島県内のさまざまなお好み焼を食べてみました。
そのなかで出会ったのが、府中焼です。
最初に府中焼を食べたとき「いままでこんなお好み焼は食べたことがない!」と衝撃が走ったのをよく覚えています。
「やるんだったら府中焼で決まりだ!」と決心しました。
ただ本来なら、本場である府中市で店を出すべきですが、都市規模や商圏などを考え、隣町である福山市で府中焼の店をすることにしたんです。
そうして2022年(令和4年)に、福山市本庄地区に「府中焼き 鉄板焼き 大地の母 本庄店」をオープンしました。
4号店となり、初めての愛媛県外の店です。
府中焼の味を独学で試行錯誤して完成させていく
府中焼はどのように学んだ?
土居
実は修業などは、やっていなんです。
府中焼をやると決めてから、府中市内の人気の府中焼店に客として足繁く通いました。
そして府中焼を実際に食べて、自分の舌と目で学び、帰ってからそれを再現する練習を何度も繰り返したんです。
あとは、実際に運営しながら試行錯誤をしています。
福山に店を出してみての感想は?
土居
府中焼は初めての挑戦だったので、受け入れられるか心配でした。
しかし開店してみると、思ったより多くのかたに来店していただけ、おいしいといってもらえており安心しています。
福山の店が好評だったことから、不調だった3号店のテコ入れとして、広島お好み焼の店から府中焼の店へリニューアルしてみたんです。
愛媛では府中焼を知らないかたも多く、初めて食べるというお客様も多いのです。
初めてのかたにも府中焼は好評でして、リピーターになるお客様もおられます。
なお、広島お好み焼が好きなかたもいるだろうから、3号店は府中焼の店としつつ、同時に広島お好み焼も出す店にしています。
府中焼らしさを追求しつつ、三津浜焼の要素も取入れて愛媛らしさも
大地の母での府中焼のこだわりを知りたい。
土居
こだわりのひとつは、麺です。
愛媛の広島お好み焼の店では、麺は愛媛県内の製麺業者にお願いしたものを使っています。
本庄店では、府中市の製麺業者の茹で麺を使っているんです。
いろいろな業者の麺を試しましたが、どうしても府中市の麺でないと理想の味が出なかったんです。
愛媛県内の府中焼の店(3号店)も、府中市内から麺を取り寄せています。
あとは、キャベツの切り方にもこだわりがありますね。
愛媛の広島お好み焼の店よりも、細くキャベツを切っています。
府中焼をつくるとき、あまり上から押さえないんです。
だからあまり上から押さえなくてもシッカリと火が通る細さを調整したところ、現在の細さに行き着きました。
3つめのこだわりは、トッピングの和牛牛脂です。
松山市の三津浜地区で生まれた「三津浜焼」というお好み焼があります。
この三津浜焼の店のなかに、牛脂を入れる店があるんです。
これがすごくおいしくて。
牛脂のうまみが広がり、香ばしさが増すんです。
だから福山のみなさんにもこのおいしさを知ってほしくて、当店ならではのトッピングとして和牛牛脂を取り入れました。
おかげさまで和牛牛脂のトッピングは非常に好評で、一番人気のトッピングです!
福山の本庄店の特徴は?
土居
メニューの豊富さは、売りのひとつです。
府中焼から各種鉄板焼料理、丼、そしてお酒まで幅広くラインナップしています。
お昼ごはんだけでなく、夜は飲み屋代わりとしても楽しめるお店です。
あとは私の経営面のモットーとして、自分のこだわりをお客様へすすめるというのではなく、お客様の声を聞いて具現化するという点があります。
ですから、お客様の要望に応えて生まれたメニューもありますね。
あと、やっぱりお客様に喜んでもらいたいという気持ちで働くことにもこだわっています。
これはスタッフも含めて、全員が同じ気持ちで働くように肝に銘じていますね。
あいさつや行動の一つひとつに、お客様に喜んでほしいという気持ちが表れると思っているからです。
広島お好み焼や府中焼を盛り上げたい!
今後の展望や目標があれば、教えてほしい。
土居
コロナ禍があり、そしてモノの値上がりが続くという世の中です。
なかなか利益が出しにくい環境になってきていると思います。
ですから、コンスタントに利益が出せる仕組みづくりをシッカリとしていくことが目標ですね。
あと府中焼の名前は、愛媛県では知名度が低いです。
愛媛だけでなく、広島県外だとまだまだ知名度が低い状況。
ですから、府中焼を広めていくことが目標です。
もちろん当社には、原点である広島お好み焼をメインにしている店舗もありますから、広島お好み焼も大事にしていきます。
広島お好み焼も府中焼も、双方盛り上げていきたいですね!
府中焼から各種鉄板料理まで楽しめる大地の母 本庄店
香ばしい府中焼も種類豊富でおすすめですが、ガーリックバター飯などの鉄板焼料理や丼もおすすめです。
お酒を飲みながら料理を楽しんでもいいですし、お昼に府中焼を定食とともに楽しむのも魅力的。
ぜひ大地の母 本庄店で、こだわりの府中焼や鉄板焼料理を食べてみてください。
持ち帰りやフードデリバリーでの注文もおすすめです。
大地の母 本庄店のデータ
名前 | 大地の母 本庄店 |
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住所 | 広島県福山市本庄町中2丁目6-33 |
電話番号 | 084-999-7622 |
駐車場 | あり 第1〜3駐車場まであり |
営業時間 | 【平日】 午前11時15分〜午後2時30分ラストオーダー 午後5時15分〜午後9時30分ラストオーダー(午後10時閉店) 【土日曜日・祝日】 午前11時〜午後2時30分ラストオーダー 午後5時〜午後9時30分 ラストオーダー(午後10時閉店) ※麺仕入日の昼営業は、午前11時15分〜午後2時ラストオーダー(午後2時30分閉店)となる(月曜日が多い) |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 全22席 ・2人がけカウンター:3卓 ・4人がけテーブル:1卓 ・6人がけテーブル:2卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーでの入店可能 幼児用食器あり 幼児用椅子あり |
バリアフリー | 車椅子の入店可能(入口に小段差あり) |
ホームページ | 大地の母 公式ホームページ |