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池口精肉店 本店 〜 全国優勝した名物のミンチカツ!多彩な商品をラインナップする黒毛和牛の専門店

池口精肉店 本店 〜 全国優勝した名物のミンチカツ!多彩な商品をラインナップする黒毛和牛の専門店

買っとこ / 2023.05.20

池口精肉店の藤原 由佳さんにインタビュー

池口精肉店 本店:藤原主任

こだわりの黒毛和牛と、おいしそうな惣菜・デリカがたくさんラインナップする池口精肉店 本店

主任の藤原 由佳(ふじわら ゆか)さんに開業の経緯や店のこだわり、今後の展望などの話を聞きました。

「質に妥協をしない」ことでスーパーと差別化を

創業時のようす(写真提供:池口精肉店)
創業時のようす(写真提供:池口精肉店)

開業の経緯を教えてほしい。

藤原(敬称略)

池口精肉店は1982年(昭和57年)、現在地にて創業しました。

現在(2022年)の代表取締役の両親が始めたものです。

当時はスーパーマーケットが多くなっていた時代でした。

青果店・鮮魚店・惣菜店・精肉店など、スーパーと競合する個人商店にとって厳しい時代です。

そのため個人店だからこそ「質に妥協をしない」ことを貫いてスーパーと差別化をし、地元のお客様の信頼を得ていきました。

いまでも、質に妥協しないというコンセプトは引き継がれており、「おいしさは、思い出になる」をスローガンに掲げて営業をしています。

黒毛和牛の赤身のおいしさにこだわり、カット法も独自のものに

写真提供:池口精肉店
写真提供:池口精肉店

池口精肉店の特徴とは。

藤原

当店は、黒毛和牛専門の精肉店というのを掲げています。

ほぼ国産の黒毛和牛で、牛タンのみが輸入です。

和牛専門店といっても精肉店によって、ランクにこだわる店や、ブランドにこだわる店、職人の目利きにこだわる店、雄牛・雌牛にこだわる店などさまざま。

そのなかで我々池口精肉店は、職人の目利きによる仕入れにこだわっています

こだわるポイントは、赤身のおいしさ

和牛は触らないとわからない脂と肉質、触っただけで溶けるような融点の低い脂を持っています。

口にいれた瞬間、口溶けがよく、香りと甘味がよいものが多いのが特徴です。

脂身が多ければ牛肉がおいしいというわけではありません。
赤身にこそ牛肉の本当のおいしさがあると考えています。

精肉を販売する際のこだわりは?

藤原

仕入れた牛肉は数週間寝かせて、熟成させるのです。
寝かせることで、肉のうまみが出てきます。

熟成させたあとは牛肉をカットしていくのですが、肉のカットの仕方は池口精肉店独自のものです。

包丁の入れ方によって肉の断面の状態が変わり、肉の味わいも変わってきます。

当店オリジナルのカット法によって、脂身の残しかたなども他店とは異なっていますね。

このカット法は、創業者から継承された技術です。

なお牛肉のほかにも、豚肉や鶏肉も扱っています。

豚肉も鶏肉も国産のもので、宮崎ブランドポーク阿波尾鶏といったブランド肉も扱っており、好評です。

比率は、だいたい牛肉:豚肉:鶏肉=7:2:1くらいですね。

惣菜・デリカは創業時からつくっていた

塩で食べるハンバーグステーキ(写真提供:池口精肉店)
塩で食べるハンバーグステーキ(写真提供:池口精肉店)

惣菜やデリカは、いつから始めたのか。

藤原

惣菜・デリカは、創業時からつくっていました

当時は現在の惣菜のイメージとは違っていて、「おばんざい」に近いかもしれません。

量り売りのような感じだったと聞いています。

惣菜のラインナップも、精肉店の範疇(はんちゅう)を超えた商品もありました。

家庭的なおかずのようなものもあったそうです。

そのため、お客様のなかには「池口の惣菜を食べて育った」「池口の惣菜はソウルフードだ」と話されるかたもいます。

現在では惣菜・デリカのラインナップが変わり、揚げものが中心になりました。

そのなかで現在も売っているサラダ類は、当時の惣菜の名残がある商品ですね。

なお当店の看板商品であるミンチカツも、創業時からありました

ただ看板商品というわけではなかったんです。

口コミでじょじょに「池口のミンチカツがおいしい」という声が広がっていき、やがて看板商品にまで成長しました。

揚げもの・ハンバーグは国産素材にこだわり、卵・乳成分を不使用

ミンチカツ(写真提供:池口精肉店)
ミンチカツ(写真提供:池口精肉店)

現在の惣菜・デリカの主流になっている揚げものには、どんなこだわりが?

藤原

池口精肉店の揚げものやハンバーグのポイントは、国産素材を使用した味と、揚げものに欠かせないサクサク感ですね。

また、卵や乳成分を一切使用していないこともポイントです!

もともと卵アレルギーなので、卵なしで揚げものをつくってほしいという要望がときどきありました。

以前は要望があったときに、それに応じてつくるという形だったのですが、意外と要望が来ることが多かったのです。

だったら、最初から卵を使わない揚げものをつくったほうが早いじゃないかという声が社内から出ました。

試作品をつくってみると、卵や乳成分なしでも変わらずおいしいものができたんです。

それで当店の揚げものとハンバーグは、卵・乳成分不使用となりました。

精肉は、どんなものがよく売れる?

藤原

贈りもの用に購入されることも多いです。

当店では贈りもの用として、スライス肉・ステーキ肉・焼肉用などを扱っています。

ほかに日常使いがしやすい肉も売れますね。

小間切れ肉、タレ漬けカルビ、スジ肉、スネ肉などがよく出ます。

とくにタレ漬けカルビはすでに味付けされているので楽ですし、実はけっこういい肉が入っていてお買い得な商品なんです!

タレ漬けカルビはおすすめですね。

あと、合挽ミンチはぜひ買ってほしい。

和牛の合挽なので、焼いているときにステーキを焼いているような非常においしそうな匂いが立ちこめてくるんですよ!

ほかには、テールもおいしいのでおすすめです。

世代を超えて愛される店を目指して

池口精肉店 本店:藤原主任

今後やってみたいことや展望があれば聞きたい。

藤原

世代が変わっても来てもらえるようなお店を目指しています。

現在、親子孫三世代でご利用いただいているお客様も多いです。

さらに先の世代でもご利用いただけるように、がんばっていきたいですね。

そのためにも、一度来てもらったお客様が次も来ようと思ってもらえる店づくりをしていきたいと思います。

あとはまだミンチカツを食べたことがないかたは、ぜひ食べてみてほしいです。

私は池口精肉店のミンチカツのことを知らなくて、ミンチカツ自体もあまり食べることもありませんでした。

それで池口精肉店のミンチカツを初めて食べて、そのおいしさに感動したんです。

店で注文すれば、揚げたてが出てきます。

ぜひ揚げたてのミンチカツを車の中ででも食べてみて、おいしさを体感してほしいです!

精肉も調理後に、必要最小限の調味料だけで味わってほしいと思っています。

素材に自信がありますので、ぜひ素材本来の味わいと楽しんでもらいたいですね。

地元・福山で長年にわたり愛されている池口精肉店

写真提供:池口精肉店
写真提供:池口精肉店

池口精肉店といえば、やっぱりミンチカツ。
福山ではおなじみの商品です。

ほかにもコロッケ、ローストビーフ、コンビーフ、ハンバーグ、焼鳥などどれも肉のおいしさが楽しめるおいしい商品ばかり。

もちろん精肉もこだわりの黒毛和牛など、注目です。

ふだんの料理から、家族や親戚・友達が集まってきたとき、さらには贈答品として、さまざまな場面で池口精肉店の商品はおすすめ。

ぜひ、福山で長く愛されている味を体験してみてください。

池口精肉店 本店のデータ

池口精肉店 本店:外観
名前池口精肉店 本店
住所広島県福山市新涯町5丁目31-39
電話番号084-953-9799
駐車場あり
営業時間午前10時~午後7時
定休日

年始
※連休等のときは変動の可能性あり(詳細はInstagram等で確認)
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • PayPay・LINE Pay
予約の可否
座席
タバコ
トイレ
子育てベビーカーの入店可能
バリアフリー車椅子での入店可能
ホームページ福山のお肉屋さん 池口精肉店
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アサノ ・ヨウスケ

フリーランスの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。企業の社員インタビューや事例紹介、採用コンテンツも。地域情報サイトも運営。カメラ片手に街を散策。あなたの知らない備後地方を切り取り、備後の奥深さを伝えます!

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