福山市内にはパン屋がたくさんありますよね。
どんなパン屋さんが好きでしょうか?
実は福山市には、創業100年以上の歴史があるパン屋があります。
それが「焼たてのパン タートル」(以下、タートル)です。
平成30年(2018年)にはリニューアルし、白を基調とした美しい外観に生まれ変わりました。
タートルは溶岩窯を使って焼き上げた、外はサクッとして内はシットリとしたパンが特徴。
また店内には、140種以上のパンが陳列されています。
早朝からタートルのパンを求めて多くのお客さんがやってくる、地域に根差したパン屋です。
老舗のパン屋・タートルの歴史やおいしさの秘密に迫っていきましょう。
記載されている内容は、2022年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
焼たてのパン タートルのデータ
名前 | 焼たてのパン タートル |
---|---|
住所 | 広島県福山市三吉町南1丁目7-37 |
電話番号 | 084-922-0383 |
駐車場 | あり 斜向かいに第2駐車場あり (第1〜2で全11台) |
営業時間 | 午前6時〜午後6時 |
定休日 | 月 第1・3日曜日 |
支払い方法 |
|
ホームページ | 焼たてのパン タートル since1919 (公式Instagram) |
車での行き方
タートルは福山市三吉町南にあり、JR福山駅から東方面へ約1.3キロメートルの場所です。
ちょうど福山市立東中学校の北にあたります。
車で行く際は、国道313号線から行くのがわかりやすいです。
国道313号線の「三吉町南1丁目」交差点を東に曲がり、約200メートル進みましょう。
すると、道路の北側にタートルの店舗があります。
三吉町南1丁目交差点は、国道313号線と国道2号線が交錯する「府中分かれ」交差点から北へ約280メートルのところです。
北へ曲がってから、ちょうど2つめの信号になります。
なお府中分かれ交差点は、ポートプラザやエディオン福山本店、福山東警察署がある交差点です。
タートルの駐車場は店頭にあり、5台駐車できます。
斜向かい(南西)には、第2駐車場もあるので利用してください。
第2駐車場は緑色の屋根の下と、その横の砂利のところに駐車できます。
公共交通機関での行き方
JR福山駅を起点にした行き方を紹介します。
福山駅南口にある駅前バスロータリーの10番乗り場、または福山駅北口にある「福山駅北口」停留所から「まわローズ(福山市中心部循環路線)」に乗車してください。
「東中学校前」停留所で下車し、東へ約30メートルでタートルに到着します。
タートルは大正8年創業の老舗パン屋
タートルは福山市中部・三吉町南にあるパン屋です。
創業はなんと大正8年(1919年)!
100年以上の歴史がある老舗なのです。
タートルは、平成30年(2018年)にリニューアルしました。
白い外壁が美しい、オシャレな店舗に生まれ変わっています。
朝の6時から営業をしており、早朝から続々とおいしいパンが焼かれ、陳列されていきます。
取材時にも次々とお客さんが訪れ、とてもにぎわっていました。
タートルは老若男女、幅広い世代に愛されている、地域に密着したお店です。
140種以上のパンが並ぶ店内
令和6年(令和6年)12月時点の情報。価格は消費税別・税込併記
タートルの店内には、たくさんのパンが陳列されています。
その数はなんと140種以上!
食パンや、バゲット・バタールなどのハード系といったパンもたくさんラインナップしています。
定番の菓子パンから惣菜パン、サンドイッチなどもたくさん。
カメの形をしたメロンパン「カメさんのメロンパン」は人気商品のひとつ。
カメさんのメロンパンは、とくに子供に大人気です。
「ねじりパン」も、昔からある人気のロングセラー商品。
「カレーパン」は、若者を中心に人気があります。
懐かしいコッペパンもあります。
コッペパンはクリームやジャムなど、いろいろな種類がありました。
タートルのパンは、「溶岩窯(ようがんがま)」というめずらしい窯を使って焼かれています。
この溶岩窯が、タートルのおいしさの秘訣だそうです。
溶岩窯については、インタビューで詳しく話を聞いています。
タートルの人気・おすすめのパンを紹介
たくさんあるタートルのパンのなかから、お客さんに人気の商品、お店イチオシの商品を紹介します。
「ししまる」は子供から大人まで人気!タートルの長年の看板商品
「ししまる」(税別 190円 [税込 205.2円])は、タートルを代表する人気商品。
約40年前に先代が考案した、タートルのオリジナルパンです。
「ししまる」は惣菜パンで、カレーパンと同じ揚げたパンの中に、チクワとチーズ、カレーソースが入っています。
チクワが入っているので、『忍者ハットリくん』に出てくるチクワ好きのキャラクター「獅子丸」に由来して命名しました。
「ししまる」の大きさは、長さ13.5センチメートル、幅5.5センチメートル、厚さ3.5センチメートルほどの大きさです。
割って見ると、チクワの穴の中にチーズとカレーソースが入っていました。
揚げられた生地はとても香ばしく、フンワリとした食感。
そして中のチクワのプニプニとした弾力ある食感と味わいとチーズの風味、カレーのスパイシーな味わいがしてきます。
カレーの風味はあまり辛くありません。
チクワとチーズとカレー、そして生地の香ばしさのハーモニーがクセになります。
さらにオーブンで温めてみると、生地の表面がサクサクとなって香ばしさが倍増するのでおすすめです。
かつてタートルは学校にパンを卸していたときがありました。
そのときに「ししまる」は、生徒たちが奪い合いをするほど人気があったんです。
現在でも昔を懐かしむ大人のかたが「ししまる」を買うことも多く、子供から年配まで幅広い人気のあるロングセラー商品となっています。
「クロワッサン」は発酵バターの香りとサクサク食感で店のイチオシ
「クロワッサン」(税別 200円 [税込 216円])はお店イチオシの商品で、ファンの多いパンです。
食べる前からおいしそうな香りが漂ってきます。
表面はとてもサクサクとしていて、軽やかな食感です。
食べる前に想像していたよりもサクサク感があって、驚きました。
いっぽう、中の生地はフワッとしていてシットリ。
そして発酵バターの芳醇な風味が、口の中いっぱいに広がっていきます。
外がサクサクで中がシットリなのは、溶岩窯の力です!
クロワッサンも当店の看板商品のひとつで、人気があります。
私自身もクロワッサンが大好きです。
軽く温めると、発酵バターの風味がよりいっそう楽しめます。
クロワッサンは2個食べたのですが、パクパクとあっという間に食べてしまい、まだまだ欲しくなりました。
「ルヴァンバタール」は溶岩窯の強みが生かされた一品
「ルヴァンバタール」(税別 300円 [税込 324円])はハード系のパンで、長時間発酵のフランスパンです。
生地にはレーズンを使った自家製の天然酵母を使い、長時間発酵させています。
ルヴァンバタールは溶岩窯の強みが一番生かされたパンです。
溶岩窯によって、小麦粉のもつ甘味やうま味が引き出されています。
溶岩窯の力がもっともわかりやすいパンだと思いますので、ぜひ食べてみてください!
パン自体の味が強めなので、味が濃いめの食べ物との相性がいいですね。
ルヴァンバタールの大きさは、長さ45センチメートル、幅8センチメートル、厚さは5センチメートル。
大きいので、切り分けて食べるのがおすすめです。
ルヴァンバタールの表面はガシガシとシッカリとした歯ごたえで、香ばしさが感じられます。
いっぽう中の生地はモッチリとしていて、シットリとしていました。
噛みしめていくとじょじょにうまみが広がっていっておいしいです。
軽くオーブンで焼くと、表面はカリッとして香ばしくなります。
また生地はサクサクと軽やかな食感になり、焼く前とは違った味わいが楽しめました。
「パンドミ」は湯ごね製法でモッチリとした食感の食パン
「パンドミ」はタートルを代表する食パンです。
価格は一斤が税別 310円(税込 334.8円)、半斤は税別 155円(税込 167.4円)。
パンドミは「湯ごね製法」という最初に粉を熱湯で合わせていくつくり方をしています。
パンドミは、食べたときにモチモチとした食感なのが特徴。
当店で出しているサンドイッチに使っているのもパンドミなんです。
まず焼かずにそのまま食べてみました。
フンワリとした食感で、それでいてモチモチとした感じもあります。
またほどよくシットリ感もあって、風味が豊かです。
ほんのりと甘味も感じられ、そのまま何も付けずに食べても十分においしいと思いました。
オーブンで焼くと、サクッとした軽やかな食感で香ばしくなります。
焼いても香ばしさとほんのりとした甘味があり、そのままでもとてもおいしかったです。
「ベーグル」は注目の人気ベーグル店の味!(販売休止中)
令和6年(2024年)夏季よりベーグルは販売を休止しています(再開時期未定)。
「ベーグル」は、タートルのパンの中で注目の商品です。
それまでもタートルではベーグルを扱っていましたが、令和4年1月中旬からベーグルをリニューアルしました。
タートルには、ベーグルが大好きなスタッフがいます。
そのスタッフは週に1回、「リトル セトウチ」というシェアキッチンに自分で「MINORI BAGEL + (ミノリ・ベーグル・プラス)」というベーグル店を出していたほど。
そして令和4年1月より、タートルでMINORI BAGEL +のベーグルを出すことになったのです(リトル セトウチへの出店は終了)。
もちろんベーグルも、タートルの溶岩窯で焼いています。
溶岩窯でグレードアップしたMINORI BAGEL +のベーグルを楽しんでください!
取材時(令和4年1月)にあったベーグルは「プレーン」「さきイカクリチ」の2種類。
ベーグルの大きさは、どちらも直径10センチメートルで厚さは4センチメートル。
掌より少しはみ出る程度の大きさで、見た目よりややズシッとした重さでした。
表面は、プニッと弾力を感じる味わいです。
そして中の生地はフカフカとした食感で、シットリしています。
噛みしめるごとに、豊かな風味が広がります。
また、温めるとフカフカ感と風味がよりいっそう楽しめました。
もうひとつの「さきいかクリチ」は、さきいかクリームチーズの略です。
名前のとおり、ベーグルの中にさきいかとクリームチーズが入っています。
さらに枝豆も入っているのです。
スタッフがさきいかを食べていたときに、フッとベーグルに入れてみるというアイデアが浮かんできたとのこと。
そこにいろいろと組み合わせた結果、さきいか+クリームチーズ+枝豆のトリオに落ち着いたそうです。
MINORI BAGEL +時代にも人気があった商品です。
さきいかクリチの表面には、黒コショウがまぶされています。
さきイカクリチはチーズの塩味と風味に、さきいか特有の食感と風味、枝豆のコリコリとした食感、黒コショウのピリッとした風味がベーグルの味わいと一体となり、とてもクセになります。
100年以上の長きにわたり地域に愛されているタートルのパン。
タートルを運営する有限会社 タートルの取締役社長でシェフの山本昌弘(やまもと まさひろ)さんにインタビューをしました。
焼たてのパン タートルのデータ
名前 | 焼たてのパン タートル |
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住所 | 広島県福山市三吉町南1丁目7-37 |
電話番号 | 084-922-0383 |
駐車場 | あり 斜向かいに第2駐車場あり (第1〜2で全11台) |
営業時間 | 午前6時〜午後6時 |
定休日 | 月 第1・3日曜日 |
支払い方法 |
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ホームページ | 焼たてのパン タートル since1919 (公式Instagram) |