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ジョン・バーガー&カフェのオーナー・岡本晴見さんへインタビュー
トッピング豊富で食べごたえのあるジョン・バーガー&カフェのハンバーガー。
オーナー・岡本 晴見 (おかもと はるみ)さんへインタビューをし、開業の経緯や店のこだわり、今後の展望などについて聞きました。
インタビューは2020年12月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
もともとはレンタルCDや音響の仕事などをしていた
開業の経緯を教えてほしい。
岡本(敬称略)
現在の「ジョン・バーガー&カフェ」として開業したのは、2011年(平成23年)の9月です。
2021年(令和3年)で10周年ですね。
ただ、ハンバーガー店の前にもいろいろな店や仕事をしていました。
もともとジョン・バーガー&カフェの場所は自宅兼店舗でして、古くは貸本の仕事をしていました。
その後、時代の流れに応じてレンタルCD店に転業したんです。
まだ全国的にも、レンタルCD店が少ない時代でした。
やがて、大手のレンタル店などが進出するなど環境が変わりまして。
そのためレンタルCD店と並行して、婚礼などのイベント向けに音響の仕事もやるようになったんですよ。
2000年代に入るとさらに環境が変わり、ライブもできるハンバーガー店として、今のジョン・バーガー&カフェへと生まれ変わりました。
ハンバーガー店への転業のキッカケは娘の地域活性化の発表
なぜ、まったく違う分野であるハンバーガー店に転業を?
岡本
音楽店をやっていたので音楽は好きですし、音響の仕事をしていたので機材もあります。
それらを生かしてライブハウスのようなイベント系の店も考えました。
しかし尾道市街地という立地を考えると、ライブだけでは厳しいなと。
そこでライブを見ながらでも食べられ、ライブ以外のときでもテイクアウトなどできるハンバーガー店がいいんじゃないかと考えたんですよ。
ただあくまでこれは個人的な構想で、実現させようと思っていませんでした。
ハンバーガー店の計画が動き出したキッカケは、当時学生だった娘なんです。
尾道市の地域活性化プロジェクトの一環として、娘が地域活性化のアイデアを発表する大会に出ることになりまして。
2000年代なかばの話ですが、当時の尾道は今ほど観光客は多くありませんでした。
発表することになったという話を聞いて、あくまで一案として私が頭に思い浮かべていたハンバーガー店の話をしたんです。
すると娘がその話に積極的に乗ってきまして(笑)。
それで娘は、私のハンバーガー店の構想を土台にした地域活性化のアイデアを発表することになったんです。
すると、なんと準グランプリを受賞してしまいました。
それで準グランプリまで取ったアイデアなんだからと、家族みんなで計画を実行しようという話になったんです。
家族で一から手探りで始める
実際、どのようにハンバーガー店計画は進んでいったのか?
岡本
基本的には私と娘が中心に、自分たちの手づくりでやっていきました。
部分的に、知り合いの大工さんなどの力も借りながら。
娘は看板やメニューなどを中心に、私は店内や外観の工事を中心に進めていきました。
約3年かかりましたね(笑)。
ちなみに店名の「ジョン」は、私が好きなジャズのテナーサックス奏者、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)から取っています。
料理の経験やハンバーガーの知識は持っていたのか?
岡本
いいえ。私はほとんど料理をしたことがありません(笑)。
ハンバーガーについても知識はありませんでした。
ハンバーガー店をすることに決まってから、全国のいろいろな場所にハンバーガーを食べに行きました。
ハンバーガーが名物で知られる、長崎県佐世保市にも行きましたね。
それで、私たちが「これはいいな」と思ったハンバーガーを自宅で再現していきました。
家族でいろいろケンカしながら(笑)。
そうやって、やっと理想のハンバーガーがつくれるようになったんです。
こだわりは安心な食材を使って「手づくり」をすること
ハンバーガーなど商品づくりのこだわりを知りたい。
岡本
やはり、安心できる安全な食品を使うようにしています。
バンズ(パン)もパテなどのお肉も、尾道市内の信頼できる専門業者から仕入れていますよ。
葉物野菜は、市内瀬戸田町の農園から。
水耕栽培をおこなっていて、ほぼ無農薬の安心できるおいしい野菜ですよ。
ソースやピクルスなどは、自家製です。
サイドメニューのポテトは、遺伝子組換作物を使用していません。
ポテトはお子様が好きなメニューですから、安全なものを食べてほしいですね。
チキンナゲットは、九州産の鶏肉100%なのがこだわりです。
あとは、注文を受けてから焼いたり揚げたりしていることですね。
できたてのおいしいハンバーガーやサイドメニューを楽しんで欲しいからですよ。
商品以外でのこだわりは?
岡本
家族で経営していることでしょうか。
家族を中心にやっているので、昔の大衆食堂のような良さがあると思います。
たとえるなら、大衆食堂のハンバーガー店版ですかね。
ライブは昔のアナログな機材での演奏も醍醐味
店内でライブをしているが、どのような経緯でミュージシャンがライブをおこなうのか。
岡本
実は、こちらからミュージシャン側にオファーしたことはあまりないんですよ。
ミュージシャン同士のネットワークで、「尾道のジョン・バーガー&カフェという店でライブしてみたら?」とクチコミで広がっているようです。
これまで地元などローカルな活動をされているかたから、全国区で活動する著名なかたまで演奏されたことがあります。
うちの機材はけっこう古くて、アナログな機材なんですよ。
これが独特で、この機材で演奏してみたいというのもあるかもしれませんね。
若いミュージシャンのかたには、ぜひこの機材の音を一度体感してほしいなと思います。
多い年で、年間90本くらいライブをしていますね。
ただ、2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症の影響でライブは減少しています。
音楽のジャンルは、ジャズやアコースティック、ロック、ポップスなどです。
ちなみに、ライブ以外にもパーティーや結婚披露宴など、イベントもできますよ。
続けていくのは大変だからすごいこと
今後の展望ややってみたいことがあれば、教えてほしい。
岡本
やはり、続けていくことって大変ですし、すごいなぁと思うんです。
だから、これからも細く長く店を続けていきたいですね。
家族経営なので、私の子供も店の運営にたずさわっているんですが、子供たちへ世代交代をうまくやっていくのが課題でしょうか。
あとは、2020年は新型コロナウイルス感染症でライブイベントがほとんどできませんでした。
2021年は店の10周年でもありますし、世の中の状況が改善すれば、1本でもライブイベントが開催できればいいかなと思います。
こだわりの手づくりハンバーガーが魅力のジョン・バーガー&カフェ
尾道駅から近く、海岸通りというアクセスしやすい場所にあるジョン・バーガー&カフェ。
実は、私がカメラを習っていた写真教室の会場だったり、「備後ブロガー会」の会場になったりと、いろいろとお世話になっている店なのです。
おいしいハンバーガーが楽しめ、さらにライブやイベントも楽しめるジョン・バーガー&カフェに、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
2023年1月29日に閉店予定。
ジョン・バーガー&カフェ(JOHN Burger&Cafe)のデータ
名前 | ジョン・バーガー&カフェ(JOHN Burger&Cafe) |
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住所 | 広島県尾道市東御所町3-25 |
電話番号 | 0848-25-2688 |
駐車場 | あり 2台 |
営業時間 | 午前11時〜午後4時 (午後3時30分ラストオーダー) |
定休日 | 火、水 祝日は営業し、翌平日に休業 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 席の予約、持ち帰り(テイクアウト)の事前予約ともに可能 |
座席 | 全51席 【屋内】 ・4人がけテーブル席:5卓 ・2人がけテーブル席:3卓 ・6人がけテーブル席:2卓 ・カウンター:7脚 【テラス】 ・4人がけテーブル席:1卓 ・2人がけテーブル席:1卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベイビーカーの入店可能 子供用椅子あり 子供用食器有り |
バリアフリー | スロープ バリアフリートイレ 車椅子での入店可能 |
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