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ONOMICHI SHAREのコンシェルジュ・後藤 峻さんへインタビュー
海の目の前という最高のロケーションで、広々とした空間のなか、作業ができるONOMICHI SHARE。
そんなONOMICHI SHAREでコンシェルジュ(スタッフ)として働く後藤峻(ごとう たかし)さんへインタビュー。
ONOMICHI SHAREが開設された経緯、特徴、働くことになったきっかけ、今後の抱負などの話を聞きました。
インタビューは2020年10月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
尾道市サテライトオフィス誘致事業で生まれた
ONOMICHI SHAREは、どのような経緯で生まれた?
後藤 (敬称略)
尾道市がその当時、この建物を活用して県外から法人や事業者を市内へ呼び込めるようなサテライトオフィスとすることを検討。
事業や運営内容のプロポーザル(提案)が公募されたなかで、弊社・株式会社 ディスカバーリンクせとうちの企画内容が採用され受託、現在まで事業をおこなうことになったんです。
以上のような経緯で、2015年(平成27年)1月15日にONOMICHI SHAREがオープンしました。
サテライトオフィス?
後藤
現在、ONOMICHI SHAREはシェアオフィスをコンセプトとしていますが、サテライトオフィスとしての活用が主目的です。
サテライトオフィスとしての目的は3つ。
ひとつは、企業のサブオフィスとしての利用です。
2011年(平成23年)の東日本大震災以降、災害によってオフィスが利用できなくても事業が継続できる(BCP=Business Continuity Plan=事業継続計画)よう、遠隔地にサブオフィスを設ける考え方が生まれました。
この目的でONOMICHI SHAREを利用してもらいたいというもの。
二つ目は、本拠地とは別のところで業務をおこなうことで、新しい刺激などを受け、新しいアイデアやヒントを出やすくするということです。
三つ目は、福利厚生のひとつとしてONOMICHI SHAREを利用してもらうというもの。
ONOMICHI SHAREを、都市部とは異なる地域体験ができる場所とするものです。
しかし昨今では、時代の変化によってニーズも変化しました。
いわゆるテレワーク・リモートワークの拠点としての利用も求められるようになってきたんです。
また近年は、ワーケーションでの利用もあります。
そのため当初の県外の法人向けだけでなく、テレワークをする地元の企業・個人も対象とするように変わりました。
現在のONOMICHI SHAREは、広くコワーキング型シェアオフィスとして運営しています。
利用者は地元と遠方のかた、どちらが多い?
後藤
現在のONOMICHI SHAREは、地元のかたの利用が多いですね。
しかも、移住者のかたが増えています。
リモートワークが一般的になると、リモートワーカーは自分の仕事のしやすい土地、住みやすい土地を求めて移住することが多くなったようです。
尾道という街をまず気に入って、暮らしを移す、つまり移住をするかたが多いようですね。
単なる作業場でなく、つながりや交流が生まれる場
ONOMICHI SHAREが目指しているのは?
後藤
単なる作業場としての利用だけでなく、つながりや交流が生まれる場となることをイメージしています。
実は、県外・市外のかたがONOMICHI SHAREを利用したときに求められることの1つに、地元のかたとのつながりや交流があるように感じます。
せっかく尾道にお越しいただいたのに、ただ場所の提供だけで終わったのでは、もったいないですよね。
ですから、ONOMICHI SHAREに地元のおもしろい人やもの・情報が集まっていて、そこへ遠方のかたがやって来る。
そこでつながり、何か新しいものが生まれるような、そんな施設であれば面白いのになと思うんです。
たとえば、ONOMICHI SHAREで地元の人と遠方の人が話をして意気投合、そのまま晩に一杯飲みに行くということもあるんですよ。
他にもONOMICHI SHAREでの出会いをきっかけに、新しい事業や企画が生まれることも珍しくありませんね。
ONOMICHI SHAREの施設面での特徴は?
後藤
特徴は、3つあります。
まずは、ロケーション。
海が目の前なので、景色は抜群で心地よいです。
自然環境は人工的には作れない、恵まれた価値だと思います。
このようなロケーションのシェアオフィスは、都市部からいらっしゃる方に喜ばれますね!
次は、オフィスの広さ。
もともと書庫だったONOMICHI SHAREは、空間が広いことが特徴です。
デスクとデスクのあいだの間隔も広いので、コワーキングですが意外と利用者さん同士が気にならないといわれます。
ゆとりをもって仕事ができるのが売りですね。
最後に、設置している機材。
実は私、ガジェット好きでもあるんですよ。
なので、IT機器、話題の機器などはよくチェックしています。
「これはいい」と思うもの、利用者さんにとってあると業務が便利になりそうなものは、導入するようにしていますね。
スマホの充電器や、モニター。
オンラインミーティングが増えた今では、マイクやヘッドホン、カメラなどはとくに喜ばれますよ。
オンラインミーティング用にご利用いただけるスペースも、そのときの施設の状況を見ながら、できる限り快適におこなっていただける場所をご案内するようにしています。
ONOMICHI SHAREて働くキッカケ
後藤さんがONOMICHI SHAREで働くようになったのは、なぜ?
後藤
ONOMICHI SHAREで働くようになったのは、オープンから1年後の2016年(平成28年)から。
キッカケは結婚です。
もともと私は、生まれも育ちも京都市なんです。
関西にいたころに妻と出会いました。
当時、私は印刷会社の営業として働いていました。
30歳を前にして、いよいよ結婚しようと考えたときに、彼女の出身地の尾道に行ってみようと思ったんです。
これまでとは異なる文化圏で生活することに興味があったから。
それを機に、尾道での仕事を新たに探すことにしたんです。
尾道へ移住する前、たまたま尾道に遊びに来ていたときにONOMICHI SHAREで「尾道自由大学祭」というイベントが開催されていて、参加してみました。
そのときにONOMICHI SHAREでコンシェルジュをしていたかたと話をする機会があったのですが、そのかたが偶然にも私と出身地・出身校が同じで意気投合したんです。
その後、いったん京都に帰って過ごしていたのですが、話をしたONOMICHI SHAREのかたと連絡を取っていました。
そのなかで、仕事の件を相談してみたんです。
相談とき、ONOMICHI SHAREがスタッフ不足だったこともあり、面談を受けることに。
そして、そのままONOMICHI SHAREで働くことになりました。
人と人とをつなげるキッカケをつくる”仲人”に
後藤さんのONOMICHI SHAREでの仕事に対する思いを教えてほしい。
後藤
ONOMICHI SHAREはつながりが生まれる場と言いましたが、私はつながりを生みやすい環境づくりをしたいなと思っていますね。
ONOMICHI SHAREではスタッフのことを「コンシェルジュ」と呼びます。
コンシェルジュは一般的に、ホテルなどでさまざまな案内や手配をする仕事ですよね。
ですから、ONOMICHI SHAREでもスタッフは単に受付をするだけではダメだと考えています。
私は遠方から来たかたが「尾道に来てよかった」「尾道にまた来て、ONOMICHI SHAREで仕事がしたい」と言ってもらえるようにしたいんです。
そのために利用されているかたの声に耳を傾け、必要なことはサポートをし、私が尾道のかたと利用者をつなげられるような場合は、私を介してつなげてあげようと思っています。
初めて来られたかたに声をかけるのは恥ずかしいし、仕事中なので話しかけるタイミングとかも難しいですよね。
でも、キッカケがあれば話はしやすいと思います。
たとえばコーヒーを注文されたとき、受付で「どこから来られたんですか?」と話すなど。
まずは私自身が話をお聞きするキッカケをつくれば、もっとつながりが生まれるんじゃないかと考えているんですよ。
とはいえ無理矢理やっても意味はないので、機会は気軽で自然な形でつくってあげてつながれば、あとのコミュニケーションは双方におまかせすればいいかなと思っています。
私は、お見合いの仲人みたいな立場ですかね(笑)。
尾道で何かをしたいという人を増やす後押しを
今後の抱負や、やってみたいことは?
後藤
やってみたいことは、ふたつ。
ひとつは、ワーケーションやテレワークをするかたのサポートを積極的にしていきたいです。
観光で地元のことを知って楽しむのは、一週間とかある程度の期間滞在しないと楽しめないと思うんです。
たとえば食事でも、ふらっと飲食店に立ち寄るのもいいのですが、地元のかたが立ち寄られるようなお店やその土地ならではの食べ方は、その地域で暮らす方がいるとよりわかることもありますよね。
もしくは、地元の食料品店に立ち寄って、並んでいる食材を見るだけでもより深く地域に触れられるかもしれません。
たとえば、魚ひとつとっても、地域ごとに店に並んでいるものは全然違います。
それを眺めるだけでもおもしろいじゃないですか。
地域のことをより深く楽しむためにはある程度の時間があるほうがいいと思います。
しかし今の時代はワーケーションやテレワークが普及していますので、やりやすくなりました。
なにも知らなければ仕事だけで終わってしまう方もいらっしゃいます。
なので、せっかく尾道にいらっしゃったなら、そのかたの滞在をサポートし、地域とつながれる機会、すなわち滞在の醍醐味や充実感を感じてもらいたいんです。
二つ目は、尾道で何かをしたいという人の後押しをしたいです。
備後地域にとってはまだ新しい仕事をされるかたもいます。
また地域課題や地域にあるといいもの、観光やサービスなどでは、まだまだスキマも可能性もあるような気がするんですよね。
そんな地域にある活動や、人材、スキルやアイデアなどがつながっていく場としてONOMICHI SHAREが活用されるようになりたいですね。
ONOMICHI SHAREは人と人の新しいつながりができるシェアオフィス
ONOMICHI SHAREで実際に作業をしてみると、作業中にふと視線を上げたら、目の前には海、その向こうに島が見えます。
その風景を見ることで心がリラックスし、作業にふたたび集中できました。
こんなロケーションで仕事ができる場所は、なかなかないと思います。
また空間が広いので、ほかのコワーキングスペースやカフェなどで作業するよりも、ほかの人が気になりませんでした。
これもONOMICHI SHAREの大きな利点だと感じます。
そして、インタビューをしたコンシェルジュの後藤峻さんの人柄も魅力的です。
「ONOMICHI SHAREを人と人のつながりが生まれる場にしたい」という後藤さん。
そんな後藤さんらコンシェルジュがいるONOMICHI SHAREを利用すれば、新たなつながりから、思わぬアイデアが誕生するかもしれません。
ONOMICHI SHARE (オノミチ シェア)のデータ
名前 | ONOMICHI SHARE (オノミチ シェア) |
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所在地 | 広島県尾道市土堂2丁目10-24 |
電話番号 | 0848-38-2911 |
駐車場 | あり ※ドロップイン利用者のみ契約駐車場あり(詳細は事前に問い合わせ) |
営業時間 | 午前9時〜午後6時 |
定休日 | なし |
利用料(税込) | 【デスク利用料】 ・ドロップイン(2時間未満):550円 ・ドロップイン(2時間以上):1,100円 【オプション】 ・セッションフロア(会議室):1室 550円/1時間 ・ミーティングルーム(オンライン会議室):1室550円/1時間 ・ミニスタジオ(フローリング):550円/2時間 【会員利用 (月額)】 ・個人 フルタイムプラス:16,500円 ・個人 フルタイム:13,200円 ・個人 デイタイム:11,000円 ・個人 ナイト&ウィークエンド:8,800円 ・法人:55,000円 総席数:70席 ・シェアフロア(コワーキング、カフェ利用など):約40席 ・セッションフロア:15席 ・ミーティングルーム:6席 ・ミニスタジオ:1〜2席 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
Wi-Fi | あり |
電源 | あり |
利用可能備品 | ・AKG USB外付けマイク (無料) ・ヘッドホン (無料) ・ウェブ会議用カメラ (無料) ・モニター (無料) ・法人登記 (初回のみ 税込16,500円) ▼以下は会員のみ ・ロッカー (月額:税込 1,100円) ・シャワー (1回:税込 330円) |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | ONOMICHI SHARE(オノミチシェア)|尾道のシェアフロア&コワーキングスペース |