JR福山駅のホームから北を見ると福山城の天守がそびえています。
福山城は、まさに福山市のシンボル。
実は、福山城は令和4年(2022年)で築城400年を迎えます。
築城400年に向けてさまざまなイベントが開催されていますが、子供から大人まで楽しめる注目のイベントがあるのです。
それが『謎解き街歩き「水野勝成と失われた設計図 〜謎を解き、福山城を完成させよ〜」 (以下、水野勝成と失われた設計図)』。
福山城の歴史がわかり、かつての城下町を歩きながら謎解きを楽しめる街歩きイベントです。
そこで「水野勝成と失われた設計図」のイベント概要や福山城の魅力などを紹介します。
また実際に「水野勝成と失われた設計図」に、備後とことこ公式サポーターの『福山あいどるくらぶ』が挑戦しました。
そのようすもリポートします!
記載されている内容は、2021年9月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
謎解き街歩き「水野勝成と失われた設計図」のデータ
名前 | 謎解き街歩き「水野勝成と失われた設計図」 |
---|---|
期日 | 令和3年(2021年)7月24日(土)〜同年11月7日(日) |
場所 | 福山市中心市街地(旧 福山城下)周辺 |
参加費用(税込) | 500円(消費税込) |
ホームページ | 謎解きイベント「水野勝成と失われた設計図 ~謎を解き、福山城を完成させよ~」 | 福山城築城400年記念事業公式サイト |
「水野勝成と失われた設計図」は福山城築城400年を記念するイベント
謎解き街歩き「水野勝成と失われた設計図」は、令和3年(2021年)7月24日から11月7日まで福山市中心部で開かれているイベントです。
江戸時代初期の元和8年(1622年)8月28日、福山城を築城した水野勝成(みずの かつなり)が江戸幕府に城の完成を報告しました。
つまり令和4年(2022年)8月28日、福山城築城からちょうど400年を迎えます。
謎解き街歩き「水野勝成と失われた設計図」は、築城400年を記念して開催されているイベントのひとつです。
現在の福山市中心市街地は、江戸時代の福山城下が元になっています。
かつての福山城下周辺を歩きながら、水野勝成などの福山城に関わる人物にゆかりのあるスポットを巡り、与えられた謎を解いていくイベントです。
自分たちが暮らす福山の街を楽しくめぐりながら、福山城の歴史を学べます。
なお「水野勝成と失われた設計図」は、福山城築城400年の応援サポーターである人気ゲーム『信長の野望』とコラボレーションしている点も注目です。
福山城について
福山城は、JR福山駅のすぐ北側に天守がそびえている城です。
厳密には現在福山駅のあるところも、駅の南側周辺も城の範囲内でした。
関ヶ原の合戦が終わって徳川幕府が開かれると、現在の福山市は、広島城を拠点とした福島正則(ふくしま まさのり)の領地になります。
しかし短期間で福島氏は領地替えされ、元和5年(1619年)に現在の福山市周辺を領地とする大名として、徳川家康の従兄弟・水野勝成が治めることになります。
当時、現在の福山市周辺では神辺城(現 福山市神辺町吉野山)がありましたが、新たな拠点となる城を建てることを計画し、元和6年(1620年)に着工しました。
そして元和8年(1622年)8月28日に完成したのが、福山城です。
正式名称は「鉄覆山(てつおうざん) 朱雀院(すざくいん) 久松城(ひさまつじょう)」とされ、「葦陽城(いようじょう)」の別名もあります。
江戸時代、幕府は「一国一城」という原則を決めたため、福山城は江戸時代に入って大きな城が建てられた数少ない例でした。
その後近代になり、第2次世界大戦の福山空襲で福山城は天守を含む大部分が焼失します。
しかし戦後の昭和41年(1966年)、鉄筋コンクリートによって天守が再建されました。
以降は「福山城博物館」として福山を代表する観光スポットのひとつになっています。
なお福山城の天守は、築城400年に向けた大規模な工事のまっただ中です。
福山城の天守は、かつて天守4階以下の北側が鉄板張りでした。
この鉄板張りを復元しています。
「水野勝成と失われた設計図」の参加方法など
「水野勝成と失われた設計図」に参加するには、問題を入手しなければいけません。
問題は「水野勝成と失われた設計図」特製クリアファイルの中に入っています。
特製クリアファイルは以下の場所で販売していますので、購入してください。
- 福山駅観光案内所
- 福山駅前シネマモード (AREA INN FUSHIMICHO カフェラウンジ 入口横)
- 福山城博物館管理事務所
- コミュニティーハウス umbrella
- 福山ニューキャッスルホテル
- ふくやま美術館
- ウエスギ 福山店
- iPhoneお直し本舗
- Freeman Coffee
問題入り特製クリアファイルは、1つ500円(消費税込)です。
なお購入金額は、福山城築城400年記念基金にあてられます。
クリアーファイルを買ったら、さっそく袋から出してみましょう。
ファイルの中には問題用紙が入っているので、用紙を取り出してください。
用紙には地図と勝成ゆかりの場所と謎・ヒントスポットが描かれてあり、解答欄があります。
地図を見ながらスポットを順番にめぐっていき、スポットに置いてある問題を読み、解いていきましょう。
解いた答えは、用紙の解答欄に記入します。
すべての謎・ヒントスポットを回って解答欄を埋めると、最終の答えを導き出せるのです。
最終の答えは、用紙にあるQRコードをスマートフォン等で読み取って、出てきたページ(解答フォーム)の解答欄に記入して送信してください。
これで謎解きイベント終了です。
正解者のなかから、抽選で豪華賞品が当たります。
なお1日で解答を終わらせなくても、イベント開催期間内であれば、いつスポットへ行って解答してもOKですし、最終の答えも期間内に送信すればOKです。
数回に分けてスポットをめぐっても問題ありません。
福山あいどるくらぶが「水野勝成と失われた設計図」に挑戦!
備後とことこの公式サポーターでもある、福山を中心に活動するアイドル歌手「福山あいどるくらぶ」のあゆさんが「水野勝成と失われた設計図」の謎解きに挑戦しました。
勝成ゆかりの場所と謎・ヒントスポットは、全部で9か所。
ゆかりの場所のすぐ近くには、謎・ヒントスポットがあり、問題が張り出されています。
番号 | ゆかりの場所 | 謎・ヒントスポット |
---|---|---|
1 | 舟入・二重櫓台跡 | 福山駅前バス案内所 |
2 | 築切跡 | Freeman Coffee |
3 | 本橋(天下橋)跡 | 株式会社 麻生 船町店 |
4 | 賢忠寺 | 水野勝成墓地 |
5 | 惣門跡 | 豆徳本店 (株式会社 徳永製菓) |
6 | 御手洗川の上水道施設 | ちいさなパン工場 大和屋 |
7 | 聡敏神社 (福山八幡宮 境内社) | 福山八幡宮 社務所 |
8 | 西外堀跡 | ふくやま美術館 |
9 | 物見櫓跡 | ファミリーマート 福山駅北口店 |
それぞれのスポットで『信長の野望』に登場する、勝成ゆかりの戦国武将たちが問題を出しています。
なお問題の内容や、それぞれのスポットで謎を出す武将は誰なのかは、実際に謎解きに参加してからのお楽しみです。
第一ノ謎「舟入・二重櫓台跡」
最初のスポットは「舟入・二重櫓台跡(ふないり にじゅうやぐらだい あと)」です。
福山駅南口のバスロータリーの北側にあります。
ちょうどバス案内所の向かって左(西)側です。
バス案内所は、ヒントスポットになっています。
第二ノ謎「築切跡」
つづいてのスポットは「築切跡(つっきり あと)」。
かつて福山城の堀から南東方面に、現在のショッピングセンター「ポートプラザ」あたりまで海とつながった「入川(いりかわ)」という運河がありました。
堀と入川を区切る境目の堰(せき)が、築切です。
今は埋められて築切の姿は見えません。
伏見町の福山駅前交番前から東に延びる道筋(福山駅前1号線)の途中あたり、今川茶舗の西側あたりに位置していました。
現在は駐車場になっています。
また入川は戦後に埋められて「北浜通り」に沿う市街地になりました。
なおヒントスポットは、Freeman Coffee(フリーマン・コーヒー)です。
第三ノ謎「本橋(天下橋)跡」
3つめのスポットは「本橋(天下橋)跡」です。
さきほど紹介した入川にかかっていた橋のひとつが本橋。
通称、天下橋と呼ばれていました。
入川は今は道路となっており、橋があったところには信号(船町北)・横断歩道が設置されています。
その横に、橋の欄干を思わせるモニュメントがありました。
交差点の南側にある麻生 船町店が、ヒントスポットです。
第四ノ謎「賢忠寺 水野勝成墓地」
4番目のスポットは、天下橋から少し西へ歩きます。
賢忠寺(けんちゅうじ)というお寺にある、水野勝成の墓地です。
賢忠寺の北側、JR山陽本線・山陽新幹線の高架の北にあります。
水野勝成だけでなく、勝成をはじめとした水野家の墓地です。
墓地の中の案内板のところが、ヒントスポットになっています。
第五ノ謎「惣門跡」
5番目のスポットは「惣門跡(そうもん あと)」です。
惣門跡から南に続く、現在の胡町・大黒町・本通の各商店街は、かつて街道の山陽道(西国街道)でした。
惣門は福山城下のもっとも北側にあった、城下への入口となる門だったのです。
門の横には番所も置かれました。
ヒントスポットは、惣門跡の約150メートル南にある豆徳本店(徳永製菓)です。
第六ノ謎「御手洗川の上水道施設跡」
第6のスポットは「御手洗川(みたらいがわ)の上水道施設跡」です。
水野勝成は福山城を築城し、城下町を整備しました。
そのときに上下水道も整備しています。
城下の少し西を流れる芦田川から水を引き込み、上水道として城下を流れるようにしました。
上水道の施設の一部が現在も残っています。
ヒントスポットは、上水道施設跡の約150メートル南東にある小さなパン工場 大和屋です。
第七ノ謎「聡敏神社(福山八幡宮 境内)」
7番目のスポットは「聡敏神社(そうびん じんじゃ)」です。
聡敏神社は水野勝成を祭る神社で、勝成が聡明で俊敏であったことから建てられました。
福山城下の北側に鎮座する福山八幡宮の境内に祭られています。
福山八幡宮の社殿の向かって左側に、聡敏神社が鎮座
ヒントスポットは、福山八幡宮の社務所です。
社務所は、神社の駐車場の入口のすぐ横側にあります。
第八ノ謎「西外堀跡(ふくやま美術館)」
8番目のスポットは「西外堀跡 (にし そとぼり あと)」です。
現在は堀の形跡はなく、案内板が立っているのみ。
謎スポットとなる説明板は、ふくやま美術館から福山城天守へ行く階段の前にあります。
ヒントスポットは、ふくやま美術館です。
第九ノ謎「物見櫓跡」
最後のスポットは「物見櫓跡(ものみやぐら あと)」です。
東外堀にあった櫓で、藩主の屋敷や三之丸御屋形の見晴し台として利用されました。
現在は、石垣の一部分のみが残っています。
ちょうどファミリーマート福山北口店の周辺が、物見櫓があった場所です。
そのファミリーマートがヒントスポットになっています。
最終の答えを送信
9か所すべてのスポットを回り、謎を解きました。
用紙に解答を記入し、すべての解答から最終の答えを導き出します。
しかし、残念ながら最終の答えはわかりませんでした。
もしかしたら、どこかのスポットの解答が間違っていたからかもしれません。
くやしいですね。
かなり高レベルの問題で、やりがいがありました!
しかし期間内なら、再度スポットをめぐって改めて解答を考え、最終の答えを考えられます。
謎解きをしながら街を歩き、福山城についてわかる「水野勝成と失われた設計図」。
イベントを主催する「福山城築城400年記念事業実行委員会」の事務局は、福山市役所 経済環境局 文化観光振興部 文化振興課に置かれています。
福山市役所 文化振興課 築城400年事業推進担当課長・渡邉真悟(わたなべ しんご)さんに話を聞きました。
謎解き街歩き「水野勝成と失われた設計図」のデータ
名前 | 謎解き街歩き「水野勝成と失われた設計図」 |
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期日 | 令和3年(2021年)7月24日(土)〜同年11月7日(日) |
場所 | 福山市中心市街地(旧 福山城下)周辺 |
参加費用(税込) | 500円(消費税込) |
ホームページ | 謎解きイベント「水野勝成と失われた設計図 ~謎を解き、福山城を完成させよ~」 | 福山城築城400年記念事業公式サイト |