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AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDEの檀上真聡さんにインタビュー
「まちやど」というおもしろいコンセプトで、伏見町というエリアを活性化するAREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE(以下、AREA INN FUSHIMICHO)。
そんなAREA INN FUSHIMICHOのコンシェルジュ・檀上真聡 (だんじょう まさとし)さんに、開業の経緯や施設の特徴、コンセプト、今後の抱負などを聞いてみました。
インタビューは2020年9月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
瀬戸内観光の拠点として福山のポテンシャルを生かしていく
AREA INN FUSHIMICHOを開業した経緯は?
壇上(敬称略)
レセプションやカフェラウンジ、コワーキングスペースがあるビルは、弊社のビルです。
弊社がある福山市は大きな都市で企業も多いので、ビジネスの街としては活気があります。
いっぽう観光という面では、近くの尾道や倉敷・岡山などに比べるとまだまだ目立っていません。
でも福山には鞆の浦をはじめ、観光資源はたくさんあります。
街も大きいので、福山は観光のポテンシャルが高いんです。
でも今までそれを生かしきれていませんでした。
「福山の観光資源を生かし街にもっと活気を出すために、福山駅前という場所にある弊社のビルのスペースを活用していきたい」という思いが、AREA INN FUSHIMICHOの開業の経緯です。
福山は都市規模が大きいだけでなく、瀬戸内地域の真ん中に位置しています。
ですから瀬戸内の拠点にもなれますよね。
そこで弊社ほか数社で、福山を瀬戸内の旅の拠点とし、もっとディープな旅をしてもらおうという「せとうちdeep line trip」を発信しています。
AREA INN FUSHIMICHOは、その一環としてオープンしました。
「まちやど」は昔の日本にもあった「宿場」と同じ
AREA INN FUSHIMICHOのコンセプトの「まちやど」とは?
壇上
「まちやど」は街など一定のエリア全体をひとつの「宿」として捉える考え方。
聞き慣れないかもしれないですが、「日本まちやど協会」というのもあるんです。
それに、まちやどは全国にあります。
東京の谷中(やなか、台東区)とか、近場では尾道市の新開地区、高松市の仏生山などですね。
まちやどの歴史は古い?
壇上
まちやどの考え方は、実は昔からあるんです。
近世以前の日本は、国中に街道が走っていましたよね。
そして街道を行き交う人向けに、宿がありました。
宿の近くには、飲食店や風呂屋、商店などが連なっていたんです。
「宿場(しゅくば)」とか「宿場町」といわれるものですね。
昔の宿場町は、まちやどそのものでした。
でも現代になると、ホテル・旅館のなかに飲食も風呂も土産物売場もできてしまい、ホテル・旅館のなかで完結できてしまいます。
まちやどは、ホテルや旅館のなかで完結せずに宿泊施設と地域の日常を連携して、宿場町のように街全体で宿泊客をもてなすのが魅力です。
観光客のかたに街自体を味わい、楽しんでもらうんです。
大きな駅の前にありながら昔の風情を残しているのが伏見町の魅力
なぜ、伏見町でまちやどを?
壇上
弊社のビルが伏見町にあるということもあります。
一番大きな理由は、伏見町というエリアのおもしろさ。
伏見町は、かつて繊維業の問屋街として栄えました。
しかし企業の多くは郊外に移転。
再開発の計画がありましたが実現しませんでした。
でもその代わり、昔ながら味わい深い街並が残されています。
そんな昔の風情を残す街並のなかで、新しい店と老舗など古い店が混在し、伏見町ならではの雰囲気をつくり出しているんですよ。
飲食店・衣料品店・菓子店・お茶屋さんなどのほか、弊社が営業している映画館やサウナもあり、バラエティーに富んでいます。
伏見町の魅力は?
壇上
福山駅前という中心市街地にありながら、古いものが残されている点です。
そして、古いものと新しいものが混じり合っていること。
大きな駅の前の地区にこのような地区があるのは、非常にめずらしいですよね。
ほかの地域から福山に来られたかたは、とてもおもしろく感じるのではないでしょうか。
だからこそ、伏見町を旅の拠点にしてほしいですね。
AREA INN FUSHIMICHOの宿泊部屋も、伏見町の空きビルを利用しています。
昔の雰囲気を生かしながら、新しいおしゃれなデザインも取り入れた空間なので、宿泊するだけでもおもしろいと思いますよ。
観光客からビジネス客、家族旅行まで利用者は幅広い
AREA INN FUSHIMICHOの利用者は、どんな人が多い?
壇上
男性から女性まで幅広いですね。
お一人のかた、グループのかたもいます。
目的も観光だけではなくビジネスのかたも。
サークルや部活動の合宿での利用もありました。
家族でお泊まりになるかたもいらっしゃいますよ。
ターゲットは若い女性の観光客なんですが、いい意味で予想を裏切られました。
カフェラウンジやコワーキングスペースは地元のお客が中心
AREA INN FUSHIMICHOは宿泊だけでなく、カフェラウンジやコワーキングスペースも営業しているが、なぜ?
壇上
さきほどのとおり、まちやどは街全体を宿としたもの。
でもそれだけではなく、地元の人が集まりやすい、核となるような場所も必要だからです。
だからカフェラウンジは、フラッと気軽によれてサッと飲んだりできる場所になっています。
仕事帰りや買い物の合間の休憩に利用される地元のかたも多いですね。
また席も広いので、小さなイベント会場としても利用いただいています。
コワーキングスペースも福山には少ないので、地元のフリーランスのかたや、出張などで福山に来ているかたに好評ですね。
実はコワーキングスペースhalappaは、備後地方で初めてオープンしたコワーキングスペースなんです!
ゲストハウス、カフェラウンジ、コワーキングスペースを生かして人々が集まる地域の拠点にしていきたい
今後の展望は?
壇上
福山をもっと観光の拠点として元気にしていきたいですね。
とくに伏見町はおもしろいエリアなので、AREA INN FUSHIMICHOを拠点にしてもっと盛り上がればいいなと思います。
2018年(平成30年)12月にAREA INN FUSHIMICHOはオープンしました。
ほぼ同じ時期に、AREA INN FUSHIMICHOの宿泊棟の1・2階に池口精肉店(当時 イケグチミート・パブリックハウス)さんもオープンしています。
AREA INN FUSHIMICHOと池口さんがオープンして現在(取材時、2020年8月)まで、伏見町では計画中のも含めて17軒の新規店がオープンしているんですよ。
そういった面を考えると、AREA INN FUSHIMICHOも起爆剤のひとつになれたのかなと思います。
伏見町の玄関口の「まちやど」、AREA INN FUSHIMICHO
「まちやど」というコンセプトのもと、宿泊場所としてだけでなく伏見町の玄関口となっているAREA INN FUSHIMICHO。
AREA INN FUSHIMICHOが2018年にオープンし、伏見町になんと17軒もの新規店舗が開業したと聞き、私はとても驚きました。
AREA INN FUSHIMICHOは、まさに街の活性化の起爆剤となったのではないのでしょうか。
岡山県出身の私には、岡山の問屋町(といやちょう)の活性化と似ているなと思いました。
市街地と郊外という違いがありますが、バックボーンなども似ています。
なぜ似ているかというと、なんと仕掛け人がいっしょだからだそうです。
伏見町には、今も新たなお店ができています。
伏見町が福山の街のにぎわいの拠点となり、そして瀬戸内観光の拠点となれば、いっそうおもしろくなるのではないでしょうか。
今後のAREA INN FUSHIMICHOと伏見町に注目です!
AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDEのデータ
名前 | AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE |
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所在地 | 広島県福山市伏見町4-33 藤本ビルディング1階 |
電話番号 | 084-961-3320 |
チェックイン | 午後4時〜午後9時 |
チェックアウト | 午前10時まで |
支払い方法 |
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施設情報 | ・施錠はボタン式キーレスタイプ ・室内に冷蔵庫・洗面所・ドライヤー・洗浄機能付きトイレあり ・館内完全禁煙 ・第1棟:女性用ドミトリー(大人4名、貸切時のみ男女可能)1室、個室2室(4階:最大大人4名、5階:最大大人3名) ・第2棟:男性用ドミトリー(大人6名、貸切時のみ男女可能)1室 |
お風呂 | 室内にシャワルームあり(一部ユニットタイプ) ※風呂なし |
Wi-Fi | あり |
駐車場 | あり 宿泊者のみ近くの指定契約駐車場の利用可能 (詳細は事前に店舗に確認のこと) |
ホームページ | AREA INN FUSHIMICHO |