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今川茶舗の代表・今川 幹康さんにインタビュー

新たにカフェコーナーを併設し、抹茶ラテやほうじ茶ラテなどお茶専門店であることを生かしたメニューを提供する今川茶舗。
代表の今川幹康(いまがわ もとやす)さんに抹茶ラテなどの誕生秘話、リニューアルしてカフェコーナーを設置した経緯、今後の展望などの話を聞きました。
▼リニューアル前の記事
インタビューは2021年11月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
イベント出店がきっかけで抹茶を生かしたドリンクやスイーツが誕生

長年にわたり茶舗として営業しているが、抹茶ラテなどカフェメニューを始めたキッカケは?
今川(敬称略)
当店のお茶を納品している福山の企業があるんですが、その企業は毎年5月に祭を開催しているんです。
納品している関係で、祭に毎年露店を出店していました。
祭では、ずっと宇治のグリーンティーをつくって売っていたんです。
宇治のグリーンティーというのは、抹茶に砂糖を入れた甘いもの。
福山のかたは飲み慣れていないので、最初はめずらしいから売れました。
でもちょっと甘いので、段々と飽きてこられまして。
そこで皿や湯飲みなどの陶器を販売してみたら、けっこう売れたんです。
売れるんですけど、少し年配向けだったかなと思いました。

それにせっかく祭に来たのに、重い陶器を持って歩くのも悪いなと思い、方針転換を考えたんです。
それで抹茶を生かしたスイーツにしようと思いつき、最初に抹茶のアフォガードを販売しました。
アフォガードは大好評でして、翌年は第二弾としてソフトクリームにしてみたんです。
バニラソフトクリームに、抹茶をかけたものでした。
するとその年は天候が悪くちょっと気温が低かったため、ソフトクリームは売れなかったんです。
そこで天候に左右されにくく、抹茶が生かせるスイーツ系のものはなにかと考えたときに思い至ったのが抹茶ラテでした。
ドリンクなら多少気温が低くても、ある程度は売れるんじゃないかと考えたんです。
抹茶ラテは、写真映えもしますしね。
それでいろいろ勉強したり店に飲みに行ったりして、本格的な抹茶ラテを出しました。
初めて抹茶ラテを出したのは、2019年(令和元年)の祭です。
すると抹茶ラテは大好評で、飛ぶように売れました。
それで、抹茶ラテに手応えを感じましたね。
手応えを感じてシェアキッチンでカフェをオープン

抹茶ラテに活路を見出したと。
今川
そうですね!
京都の有名な茶舗に行ったんですが、お客がまばら。
でも、抹茶スイーツを出していたカフェは人気があったんです。
ですから今後はお茶を売るだけでなく、抹茶ラテのようなものも提供していく必要があると思うようになりました。
抹茶ラテが好評だった2019年の祭が終わったあと、当店の数軒となりに日替わりで店主が替わるシェアキッチン「ザ・スナック」(現 旧水曜カレー)という店ができたんです。
本当にタイミングも場所もよくて、これは生かせると思い、曜日限定で抹茶ラテをメインにしたカフェをすることにしました。
夏だったんですが、夏は茶舗が落ち着いている時季なので、ちょうどよかったですね。
カフェではお客様の要望を取り入れ、新たなメニューを出すようになりました。
たとえば、現在もメニューにある抹茶ラテに加えてほうじ茶ラテを出したり、クリームソーダを出したりしています。
日替わりの曜日限定カフェでは、大変多くのお客様に来ていただけましたね。
ただ2020年(令和2年)春にザ・スナックは閉店したので、いったんカフェはお休みしました。
リニューアルでカフェコーナーを併設

カフェを終えたあとは?
今川
イベントなどに出店し、抹茶ラテやほうじ茶ラテ、アフォガードなどを販売していました。
近くのAREA INN FUSHIMICHO カフェラウンジでも、期間限定コラボレーションメニューとして販売しましたね。
イベント出店や期間限定なんですがとても好評で、心待ちにしているお客様も多かったんです。
それで店舗を改修し、カフェを併設しようと決めました。
店舗もだいぶ古くなっていたので、一気にリニューアルをしようと。
ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行していたので、この期間にやってしまおうということで。
改装工事は大変だった?
今川
やっぱり、かなり古い建物だったので大変でした。
計画を決めていても、工事の途中で予定とは違う箇所が見つかって、再度打ち合わせして新たな計画を決めます。
それが何度かありました。
そのため、予定が大幅に遅れてしまったんです。
なんとかリニューアルできたのが、2021年(令和3年)の10月4日です。

リニューアル前に比べ、客層は変わった?
今川
そうですね。
客層はガラッと変わりました。
もちろん、前からのお客様もいます。
それに加え、カフェ目的のお客様がかなり増えました。
年齢層の平均は、若くなったと思います。
さらに抹茶ラテやほうじ茶ラテ、アフォガード目的に来たお客様が、抹茶や緑茶に興味を示したりします。
お茶を買って帰ることもありますね。
逆にお茶を買いに来た年配のお客様が、カフェメニューを注文して帰ることも多いです。
小売とカフェ、それぞれ相乗効果があると感じています。
リニューアルして、カフェコーナーを併設したのは正しかったなと思いました。
お茶の専門店だから使っているお茶が違う!

今川茶舗の抹茶ラテなどのカフェ商品のこだわり・特徴は。
今川
やはり当店はお茶の専門店ですから、抹茶やほうじ茶が一般的なカフェと違いますね!
抹茶は管理が難しい商品です。
色や風味が変わりやすいから。
ですので一般的には、色や風味が変わりにくい製菓用の抹茶が使われます。
いっぽう当店では抹茶の管理は当然しっかりと行なっていますので、通常の抹茶を使って抹茶ラテや抹茶アフォガードなどをつくっているんです。
抹茶の風味が濃厚で、抹茶本来の味わいを楽しめます。
ほうじ茶もお茶専門店ならではの品質の高いほうじ茶が入手できるので、ほうじ茶の風味が濃厚です。
あと運営面でのこだわりは、お客様からいただいた意見や要望は、一度試してみるようにしていること。
私どもは茶舗としての経験は長いですが、カフェの経験は短いです。
むしろお客様のほうが、カフェによく行っていて知っていたりするんですね。
だから貴重な意見なんです。
抹茶や緑茶の良さを知ってもらうために抹茶・緑茶もメニューに

ドリンク・スイーツ系以外にも、抹茶・緑茶飲み比べがあるのが気になる。
今川
原点回帰したメニューです。
やっぱり当店は長年茶舗として営業しているので、老舗らしいものも出していきたいと思います。
私がお茶の業界に入って最初に経験したのは、緑茶の飲み比べでした。
飲み比べて勉強していったんです。
現代社会では、なかなか抹茶を飲む機会はないですよね。
緑茶もペットボトル入りが増えて、食卓でも緑茶を入れて飲むことも減りました。
抹茶とか玉露とか、名前を知っていても飲んだことがない人、どんなものかわからない人って多いんじゃないかと思います。
せっかくカフェとしても営業するのですから、抹茶や緑茶を出し、抹茶や緑茶の良さを知ってもらいたいんです。
意外かもしれませんが、若い女性のお客様が抹茶や緑茶飲み比べを注文するんです。
「抹茶や緑茶は想像以上においしかった」「抹茶や緑茶がどんなものかわかった」という感想もいただいております。
メニューに出してよかったですね。
お茶以外にクリームソーダがあるのは、なぜ?
今川
クリームソーダは、シェアキッチンでのカフェ営業時に登場しました。
そのとき、子供連れのお客様がけっこう多かったんです。
ただ子供向けのメニューがなかったので、子供でも喜ぶメニューも欲しいなと。
そんなとき妻との会話で、昔の軽食喫茶で出していたクリームソーダがおいしくて忘れられないという話をしました。
クリームの上にちょこんとサクランボが載った、昭和の軽食喫茶のメニューです。
これがキッカケで、カフェで子供向けにクリームソーダを出すことを思いつきました。
実際にクリームソーダを出したところ、意外にも大人のお客様がたくさん注文しまして(笑)。
懐かしさを感じられるかたが多かったようです。
それでリニューアル後のカフェコーナーでも出すようにしてみました。
ほかにお茶の先生など、普段からお茶をよく飲むかたがクリームソーダを頼むというパターンもありますね。
今後の展望

今後やってみたいことや展望などがあれば、教えてほしい。
今川
今後は食べ物系、軽食を出してみたいですね。
実際にお客様から、何か軽く食べるものがあればいいなという声があります。
もちろん、お茶専門店ならではのものを考えたいです。
ひとつは、抹茶を使ったティラミスとかスイーツ系。
それともうひとつ考えている案が、お茶漬けです。
お茶専門店のお茶漬もいいんじゃないかなと。
いろいろな角度から、お茶専門店であることを生かしていきたいです。
また、カフェを通じてお茶の良さが伝えられるようにしていきたいと思っています。
今川茶舗の「今茶カフェ」で抹茶や緑茶の良さを体感

おしゃれな和の雰囲気の店舗に生まれ変わった、今川茶舗。
リニューアルによって、店内でこだわりのお茶やお茶を使ったドリンク・スイーツが楽しめるようになりました。
茶舗ならではの厳選されたお茶を楽しむとともに、気に入ったお茶をぜひ買って帰り、自宅でもお茶を楽しんでみてください。
抹茶や緑茶を飲む機会は減少しています。
今川茶舗のカフェコーナーをキッカケに、抹茶や緑茶の良さを感じてみてはいかがでしょうか。
今川茶舗のデータ

名前 | 今川茶舗 |
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住所 | 広島県福山市伏見町4-14 |
電話番号 | 084-922-1013 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 小売:午前10時〜午後6時 カフェ:午前11時〜午後5時30分(ラストオーダー午後5時) |
定休日 | 日、祝日 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 不可 小売商品の取り置きは可能(2週間以内) |
座席 | 全13席 ・カウンター席:7脚 ・6人がけテーブル席(相席):1卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーの入店可能 |
バリアフリー | |
ホームページ | 【茶・茶道具の店】 (株) 今川茶舗 |