パンは焼きたてが一番おいしいというイメージがありませんか?
しかし、実はそうとは限らないのです。
福山には、時間が経ってもおいしいパンをつくっている店があります。
それは福山中心部・今町にある「Pekárna(ペカールナ)そらいろ (以下「そらいろ」と記載)」。
そらいろは真夜中にパン生地を発酵させることによって、発酵の本来の力を引き出す製法にこだわっています。
さらにマーガリン・ショートニングは使わずバターのみにこだわり、ベーキングパウダーも使っていません。
ハード系のパンから総菜パン・菓子パン・食パンなど、種類がとても豊富で、リピーターとなるお客もたくさん。
そらいろのパンづくりのこだわりや特徴を深掘りしながら、魅力を探っていきましょう。
記載されている内容は、2025年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
Pekárna(ペカールナ)そらいろのデータ

名前 | Pekárna(ペカールナ)そらいろ |
---|---|
住所 | 広島県福山市今町1-28 |
電話番号 | 084-923-0113 |
駐車場 | あり 店舗の2区画南側の敷地に駐車場がある(4台) |
営業時間 | 午前8時〜午後6時 |
定休日 | 月、日 |
支払い方法 |
|
ホームページ | ペカールナそらいろ 公式Instagram |
Pekárnaそらいろがあるのは、福山市中心部の今町。
JR福山駅南口から東方面へ約400mの地点です。
「東4番ガード(南)」交差点から南へ約250m直進、または「今町(西)」交差点から北へ約250m直進したところにあります。
道路の東側に面しており、老舗菓子店の「大和屋」の斜向かいです。
駐車場は店舗の2区画南の敷地で、4台駐車できます。
すぐ南隣は駐車場ではありませんので注意してください。
そらいろの表示板が目印です。
Pekárnaそらいろは福山中心部・今町にあるパン屋

そらいろは福山市中心部の今町にあるパン屋です。
2018年(平成30年)に今町の「福山本通商店街」で、かつて書店だった店舗を改装して開業しました。
2024年11月に現在地へ移転・リニューアルしています。

新たな店舗は、もともと築約60年の空家でした。
その1階をリノベーションしています。
一部は店主自らリノベーション作業をしているそうです。

店内は以前の建物の名残が至るところに残されているのが特徴。

パンが陳列された台は、旧建物時代に使用されていたものを活用しています。

レジ奥の棚も旧建物時代の棚を補修したものです。

柱や天井・梁(ハリ)などに旧建物時代の名残があります。


壁は旧建物時代と同じ漆喰(しっくい)を塗り直しました。

昭和時代の住宅の雰囲気が感じられ、懐かしさがこみ上げてきます。

店内には、たくさんのパンが並んでいます。
もちろん、どのパンも店主が自ら生地からこだわりの製法でつくられています。
パンの種類も豊富です。
- メロンパンやクリームパンといった定番のパン
- カレーパンやタルティーヌなどの惣菜パン
- 食パンやハード系のパンなど食事パン
- サンドイッチ類
なお移転・リニューアルにあたり、取り扱うパンの種類が一部変わっています。
また手づくりクッキーもありました。







そらいろは地域に根付いたパン屋さん。
近隣の利用客がとても多いです。
人気商品は、午後の早い時間帯で売り切れてしまうこともあるとのこと。
パンの電話予約も可能なので、ぜひ問い合わせてみてください。
駐車場について
そらいろは中心部にありますが、駐車場も完備されているのがうれしいところ。
駐車場は、店舗の2区画南側です。

駐車場は4台分ありました。

そらいろのロゴ・マークを目印にしてください。

他店とのコラボレーション商品も!
そらいろでは、他店とコラボレーションした商品も積極的に開発しています。
ひとつは、福山駅前の伏見町にある老舗の茶舗・今川茶舗です。
今川茶舗から仕入れた、茶会でも使われる本格的な抹茶を使ったパンやクッキーがあります。
またクッキーには、ほうじ茶を使ったものも。
大人気の「抹茶カヌレ」。

今茶の抹茶カヌレは、冷やして食べるのがおすすめです。


今川茶舗とのコラボクッキーは、今川茶舗でも販売しています。

ほかに、今川茶舗と同じく伏見町にあるAREA INN FUSHIMICHO(エリア・イン・フシミチョウ)カフェラウンジとのコラボレーションも。
なおAREA INNでは、そらいろのパンを使ったサンドイッチなども食べられます。
またAREA INNとのコラボクッキーも、AREA INNで購入可能です。
近隣店とのコラボレーションしたオリジナリティあふれる商品も、そらいろの魅力ではないでしょうか。
人気・おすすめの商品

2025年(令和7年)1月時点の情報
パンといえば焼きたてがおいしいと思いませんか。
そらいろのパンは焼きたてもおいしいのですが、最大の特徴は時間が経ってもおいしいこと!


当店のパンは、どれも「発酵」にこだわっています。
そのため、噛みしめていくとほのかな甘みが生まれてくるのが特徴。
だから時間が経ってもおいしいんです!
ぜひ、生地そのものの味わいを楽しんでください。
たとえば「カンパーニュ」は、中の生地がモチモチとしており力強さがあります。

そして噛みしめるほど、ほんのりとした優しい甘みがジワリジワリと感じられてきました。
食べ終わったあとも、ほんのりとした心地よい甘みが口に残っています。
これが発酵による力だそう。

当店のパンは生地自体がおいしいので、すべてのパンがおすすめ!
どのパンも一定の人気があるんです。
たくさんあるそらいろのパンの中から、一部をピックアップして紹介しましょう。
チョココロネ

「チョココロネ」は、そらいろの一番人気の商品です。
旧店舗時代から販売しており、移転後に一番人気に踊り出ました。
老若男女の幅広い客層に支持されています。

旧店舗時代、一部のお客様からチョココロネが好評でした。
移転後にInstagramでチョココロネのPRに力を入れてみたところ、一気に人気商品に!
チョココロネの売上個数は、旧店舗時代の約2倍になりました。
食べてみると、チョコクリームはトロリとした滑らかな舌触り。

チョコクリームは、チョコレートと自家製カスタードクリーム・生クリームを混ぜ合わせています。
しかもチョコレートはベルギー産で、カカオ比率64.5%の洋菓子向けのものだそう。

生地は表面が少しサクッとし、中はフカフカとしており、チョコクリームとの相性がバッチリ。
濃厚なチョコの風味とともに、ほど良い甘みが広がります。
コロネの生地はメロンパンやバターロールと同じものです。

尻までしっかりとクリームが入っているのがうれしいです。
なお、そらいろではチョココロネとともにクリームコロネも販売しています。

クリームコロネも人気の商品ですので、チョココロネともに手に取ってみてください。
パンスイス

「パンスイス」は手間をかけてつくられる、こだわりのパンです。
デニッシュ生地の平たいパンで、そらいろでは中に抹茶クリームを入れています。

抹茶クリームは自家製ダマンドクリームに、抹茶を加えたものです。
なお、使う抹茶は今川茶舗のもの。
また抹茶クリームには、チョコチップが混じっているのも特徴です。

パンスイスはパン本体の生地とは別に、同じ生地を細く短冊状に切ったものを用意します。
そして短冊状の生地をパン本体の生地の表面に何本も並べていくのです。
焼き上げると、パンスイス特有のギザギザとした表面ができあがります。
さらにサクサク感を出すには、生地をつくる際の温度管理が非常に大切です!

パンスイスを食べると、表面はパリパリサクサクで軽快な音がし、香ばしい風味とバターの香りが広がります。
生地の中はしっとりとしています。

抹茶クリームは、ホロホロとした独特の舌触り。
抹茶のホロ苦さと風味の中に、ときおりチョコの甘さが感じられます。
サクサクの香ばしい生地と抹茶のホロ苦さ、チョコの甘さのハーモニーがとてもおいしいです。
意外に食べごたえがある一品でした。
クロックムッシュ

「クロックムッシュ」は調理パンで、ホットサンドイッチの一種です。
そらいろでは、食パンの間にハムとチーズとホワイトソースを挟み、さらに表面にもチーズとホワイトソースを載せて焼きあげています。

当店のクロックムッシュのホワイトソースには、ナツメグとブラックペッパー(黒コショウ)が入っているのがポイントで、アクセントになります。
またホワイトソースの粘度にもこだわりがあるんです。
つくるとき粘度が固すぎず柔らかすぎず、丁度いい塩梅(あんばい)になるよう気を付けているんです。
食べると耳はサクッとして香ばしく、生地はふっくら、表面のチーズの風味と塩味が広がります。
中のホワイトソースはトロリとした滑らかな舌触りでまろやかな味わい。

コショウの風味がほんのりと感じられてアクセントに。
そこにハムの塩味やうまみも加わり、それらが一体となって見事に調和します。
カヌレ

「カヌレ」は根強い人気がある商品です。

カヌレは小ぶりなサイズの商品ですが、焼き時間は約1時間30分かかります。
その間に4度ほど温度調整が必要です。
またカヌレの型は熱伝導を考えて、銅板製にこだわっています。
あとは、生地の中の気泡が均等になるように工夫しています。
詳細は秘密です(笑)
食べると、表面は軽快なカリカリッとした食感です。
ほのかな甘みとホロ苦さ、香ばしさが広がります。

中の生地はしっとりとして瑞々しさを感じつつ、モッチリとした食感。
食べるごとに外のカリッとした食感と、内のモッチリとした食感、2種類の味わいが混じり合っておいしいです。
あっさりめの味わいで、サイズも小ぶりなので食べやすいと感じました。
なお抹茶カヌレは、通常のカヌレの表面に抹茶チョコがかかり、さらにその上に小豆が載っています。
カヌレの味わいに、抹茶チョコのほろ苦い風味と甘みが加わり、カヌレとは違ったおいしさです。
サンドイッチ

そらいろでは移転後、サンドイッチにも力を入れています。
取材時(2025年1月)、サンドイッチは「トマトとモッツァレラチーズ」「生ハムとチーズ」「玉子」の3種がラインナップしていました。
今後は状況を見ながら、新しい種類の投入も考えているそうです。

サンドイッチのパンは、具材との相性を考えて選択しています。
「トマトとモッツァレラチーズ」「生ハムとチーズ」にはカンパーニュ、「玉子」は食パンです。
「生ハムとチーズのサンドイッチ」は、生地の外側は食べた瞬間にサクッとし、噛みしめるとガジガジとしたシッカリとした歯ごたえある食感です。

そして生地の内側は弾力があり、ふっくらとしつつ、しっとり感もあります。
具材のチーズはトロリとした舌触りでありながら、モチモチとした食感。
チーズの風味や塩味が広がります。
また生ハムはムチムチとした弾力ある食感。
肉の風味や塩味が楽しめます。
パン、チーズ、生ハムの味わいが一体となるとおいしく、ドンドンと食べ進めてしまいます。

「トマトとモッツァレラチーズのサンドイッチ」は、レタスやトマトの具材がパンからはみ出しており、とてもおいしそうな見た目。

食べるとレタスのシャキシャキ感、トマトのさわやかな酸味と瑞々しさ、チーズのモチッとした食感と風味、バジルの香りがカンパーニュと一体となって、とてもおいしいです。

カンパーニュは生地にライ麦を使っており、弾力があるのが特徴です。
食べやすいように約1.5cmに切断しています。

「玉子サンド」は、よく見かけるおなじみのサンドイッチのひとつではないでしょうか。
中にはタップリの刻み玉子のマヨネーズ和え。
食べると食パンの生地はふんわりしていて、しっとりとした感じもあります。
トロリとした舌触りと黄身の濃厚な風味が味わえ、白身の食感とマヨネーズのまろやかな味わいとともに、ほんのりとカラシのピリ辛さも。
さらにレタスの食感がアクセントになります。
なかなか食べごたえがありました。
発酵にこだわり、強い信念を感じるパンをつくるPekárnaそらいろ。
店主の清水(しみず)さんにインタビューしました。
Pekárna(ペカールナ)そらいろのデータ

名前 | Pekárna(ペカールナ)そらいろ |
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住所 | 広島県福山市今町1-28 |
電話番号 | 084-923-0113 |
駐車場 | あり 店舗の2区画南側の敷地に駐車場がある(4台) |
営業時間 | 午前8時〜午後6時 |
定休日 | 月、日 |
支払い方法 |
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