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尾道ラーメンたにの代表・谷森 公治さんにインタビュー
いわゆる”駅近”で、尾道の名物・尾道ラーメンが楽しめる、尾道ラーメン たに。
運営する「合同会社 尾道ラーメンたに」の代表・谷森公治(たにもり こうじ)さんにインタビューをしました。
ラーメン店か焼鳥店をするのが夢だった
開業の経緯を教えてほしい。
谷森(敬称略)
もともと私はラーメン店どころか、飲食店とはまったく違う仕事をしていました。
ただ、ずっと飲食店をしたいという夢は持っていたんです。
子供のころ両親が、飲食店ではないんですが商売をやっていました。
忙しかったので、晩ごはんを私がひとりでつくったりしていたんです。
そんな経験をしていたので、自然と料理の世界に興味を持ちました。
ただ、店を始めるには開業資金がかかります。
だから資金を貯めようと、はじめは飲食と別の業界で働くことにしたんです。
でも結婚したり子供が生まれたりして、だんだんとお金がかかるようになりまして……。
資金を貯めるどころじゃなくなってしまいました(笑)。
あるとき、福山の松永地区(福山市西部)でラーメン店を経営していた親族が店を閉めるという話を聞いたんです。
そこで親族に、跡地で店をさせてくれないかと相談してみました。
そして松永地区の親族の店の跡に、私がラーメン店を出すことになったんですよ。
これが「たに」の始まりです。
親族にラーメンをはじめとする料理のつくりかたを習い、オープンできたのは1997年(平成9年)11月。
はじめのころはラーメンだけでなく、丼ものなどいろいろなメニューがあって、大衆中華のような店でした。
店名は「中華そばの店 たに」。
ちなみに「たに」は、私の愛称ですよ。
昔からラーメン店をしたかった?
谷森
飲食店でやりたかった店は、ラーメン店か焼鳥店なんです。
ラーメン店は、日本人の国民食といわれるぐらいメジャーな外食メニューですので、興味を持ちました。
焼鳥は、愛媛県の今治(いまばり)で仕事をしたのがきっかけ。
今治は鉄板で焼く焼鳥が名物で、それを食べて焼鳥に興味をもったんですよ。
現在地に出店したのは、いつ?
谷森
現在地に出店したのは、2011年(平成23年)12月です。
まず2003年(平成15年)7月に2号店として、尾道市の長江口に「尾道ラーメン たに」として長江口店を出しました。
その後、2006年(平成18年)7月に現在のビルの2階に、3号店として尾道ラーメン たに 駅ビル店を出したんです。
松永の店は翌2007年(平成19年)2月に閉めました。
そして駅ビルの1階のテナントが開くことになったのを機に、2011年12月に現在の駅ビル1階へ長江口店と駅ビル店を集約する形で出店したんですよ。
だから今(取材時=2021年1月)は、駅ビル1階の店だけですね。
同じ時期にオープンしたラーメン店とともに研究し、切磋琢磨した
ラーメン店の経営は順調だった?
谷森
いいえ。最初のころは、かなり苦戦しましたよ。
苦しかったころ製麺所を通じて、同じ製麺所を利用していた福山駅前の「一丁」の黒岩光輝(くろいわ みつてる)さんと知り合ったんです。
谷森
ちょうど一丁さんもオープンした直後。
試行錯誤している最中でした。
話をしているうち、料理経験の豊富な黒岩さんに、私があらためてラーメンづくりを教えてもらえることになったんです。
親族のつくっていたラーメンも尾道ラーメンでしたが、一丁さんとは全然違っていました。
そして、ラーメンづくりも黒岩さんに教えてもらったものに変えたんです。
またラーメンを教えていただいたあとも、よりよいラーメンづくりを目指して黒岩さんといっしょにラーメンの研究を続けました。
月一くらいだったと思いますが、黒岩さんと会って、お互いが考えているラーメンをつくって食べ合っていたんです。
そして「ここがいい」とか「ここはもっと変えないと」とか、いろいろ指摘し合うことを続けました。
納得のいく味が安定してつくれるようになるには、2〜3年はかかりましたね。
ほかにも黒岩さんはいろいろ教えてくれました。
恩人ですね。
今もお付き合いは続いていますよ。
ストレートのスープだから高めの温度でラーメンを楽しめる
たにの尾道ラーメンのこだわりや特徴、工夫していることなどは?
谷森
一番のこだわりは、スープですね。
当店のスープは、タレとラーメンの元スープを割らない「ストレート」のスープです。
割るとどうしてもスープの温度が下がってしまいますが、ストレートスープだと割らないため、スープを高めの温度で提供できるんですよ。
スープは、魚介ダシと醤油をベースに鶏ガラと豚骨を煮込んでつくります。
これらは、黒岩さんに教えていただいたやりかた。
だから一丁さんと、ほぼ同じつくりかただと思います。
ただ福山駅前にある一丁さんに比べ、当店はお客様の平均年齢は高め。
御年配のお客様も多いです。
そのあたりを考慮して、ややアッサリめの味わいに仕上げています。
この点は一丁さんと違う点ですね。
テイクアウトや通販の拡充をしたい
今後の展望ややってみたいことがあれば、教えてほしい。
谷森
テイクアウトや通信販売の需要の高まりを受け、さらなるテイクアウトや通販の改善をしていきます。
もともとテイクアウトも通販も人気があったんです。
しかし、2020年(令和2年)からの新型コロナウイルス感染症の流行によって、さらにテイクアウトや通販が増えました。
店の前を通るかたを見ていると、コンビニや百貨店などで買った弁当を持っているかたが多いんです。
当店は定食もありますし、福山市松永地区で営業していた時代にはいろいろなメニューをしていました。
その経験を生かして、新しくお弁当を始めたいと考えています。
また通販では、専用の作業場を確保して、効率的に事業をおこなえるようにする予定です。
尾道ラーメンたには観光客から地元住民まで尾道ラーメンを楽しめる店
尾道駅・ロータリーに隣接する好立地にある尾道ラーメン たに。
公共交通機関で行くなら、とても寄りやすい場所です。
平日は地元のかた、休日は観光のかたでとてもにぎわっています。
ぜひ、たにでストレートの熱々スープの尾道ラーメンを味わってみてください。
尾道ラーメン たにのデータ
名前 | 尾道ラーメン たに |
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住所 | 広島県尾道市東御所町1-7 |
電話番号 | 0848-23-7800 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時〜午後9時 (ラストオーダー:午後8時50分) |
定休日 | 木 第2・4金曜日 (大型連休時は定休日でも営業することがある。その際は公式サイトで事前に告知) |
支払い方法 |
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予約の可否 | 不可 |
座席 | 23席(カウンターのみ) |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーの入店可能 子供用食器あり |
バリアフリー | 車椅子での入店可能 トイレは車椅子非対応 |
ホームページ | 尾道ラーメン たに |