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tovioの責任者・谷口 博輝さんへのインタビュー
注目の施設・iti SETOUCHI(イチ・セトウチ)内にある新しいコワーキングスペース・tovio(トビオ)。
福山電業 株式会社・iti SETOUCHI支配人で、tovioの事業統括責任者である谷口博輝(たにぐち ひろき)さんに話を聞きました。
人と人がつながって新しいものを生み出していく拠点としてtovioが誕生
オープンの経緯を知りたい。
谷口(敬称略)
tovioがある「iti SETOUCHI」の建物は、もともと百貨店の「そごう」として1992年(平成4年)に建てられたものです。
その後、そごうから「福山ロッツ」を経て「リム福山」へと商業施設は変わっていき、2020年(令和2年)にいったん閉鎖。
そして2022年(令和4年)に、弊社・福山電業がiti SETOUCHIをオープンしました。
iti SETOUCHIの建物・土地は福山市の所有です。
契約時の福山市との話で「周辺の街と連続したシームレスな施設にしたい」、「これまでの商業施設や複合施設とは違った要素を入れてほしい」といった要望がありました。
イメージとしては、大型の屋根がある公園のようなイメージでしょうか。
そのコンセプトのもと、iti SETOUCHIの中は飲食エリア・ワークエリア・ファクトリー(ものづくり)エリアなどに分かれています。
小さな街を再現したイメージです。
そして、施設内の各エリアをつなぐ場所として考えたのが、tovioになります。
tovioのコンセプトは「ソーシャル・コワーキングスペース」。
街の主役は人。
人が生きる原動力のひとつは、出会いだと思うんです。
出会いや交流を通じて、新しい体験をしたり、価値観が刺激されたりして、新しいステージにつながっていくと考えています。
その考えのもと、人と人がつながって新しいものを生み出していく拠点としてtovioが生まれました。
私たちは、コワーキングスペースの運営は初めてです。
そこでご縁があって知り合った、コワーキングスペースを運営する企業・ATOMica(アトミカ)さんに、監修として協力をしてもらいました。
名称の由来は?
谷口
tovioは、もともと福山電業が「コミュニケーションネーム」として定めていたものです。
それをコワーキングスペースの名称としても使用することになりました。
tovioは漫画『鉄腕アトム』の主人公・アトムがロボットになる前、人間だったときの名前『天馬飛雄(てんま とびお)』に由来しています。
あえてターゲットを設けないことで、幅広い人に利用してもらう
tovioならではの特徴やこだわりは?
谷口
実はtovioは、明確なターゲット層をあえて設けていません。
それが特徴的だと思います。
デイタイムやナイトタイム、平日や休日で人の流れが異なるように、それに合わせて柔軟にアプローチしていきたいと思っています。
また、どうやったら利用しやすくなるのか、そこをしっかりと見極めていきたいです。
ただ同じような人たちだけでは、相乗効果が活かせません。
だからあえてターゲットを設けず、どんな人でも気軽に利用しやすい、オープンな施設を目指しています。
思わぬところから、利用するかたが増えることもありますから。
iti SETOUCHIという「街」の中にあるのですから、それを大いに活かしたいですね。
またターゲットを設けていないことで、状況に応じた柔軟な方策もできるのも利点ではないでしょうか。
課題を解決する過程で、さまざまな関係性が生まれてくる
運営上、気をつけたいことは?
谷口
WISH(ウィッシュ=思い・願い・相談)を集めて、KNOT(ノット=それを満たす相手との出会い)を創出したいと考えています。
これは共創パートナーであるATOMicaさんが大事にされている言葉で、私たちもとても共感している理念です。
ただ人を集めただけの場では、コミュニティと呼べるものは生まれません。
人々の思いや願いをセットで繋いでこそ、新しい出会いや共創が生まれてかるものだと考えています。
人と人の接点が生まれる手前の部分、キッカケの部分を重視していきたいと考えています。
また、「働く」ということは生活するための手段、生活の一部です。
ですから働くことが生活の中心ではなく、生活の延長線上にあると捉えることが大切だと思います。
いままでの働きかたは、自分の生活とリンクしないことが多いんじゃないでしょうか。
そこでtovioの利用をキッカケにして、「自分の暮らしをどうやったら彩り豊かにしていけるのか?」を、利用するかたとスタッフがともに考えられるようになればいいなと思います。
それが「暮らしと働くを身近に。誰もがつながれる場所へ。」というコンセプトにつながっているんです。
ただ大切なのは、私たちの価値観を押しつけすぎないこと。
「for you(フォー・ユー)」の精神を大切にし、相手の立場を想像して、思いやりあふれる言動をスタッフ一同心がけていきます。
利用するかたとのコミュニケーションをしっかりと計り、状況に合わせたご案内をしていきたいんです。
「いい意味でのお節介」といえばいいですかね(笑)。
tovioと地域の産業とを結びつけていきたい
今後やってみたいことや展望などがあれば、教えてほしい。
谷口
福山電業は戦災復興のときから、インフラなどの街づくりに携わってきました。
今度は違った形で、街づくりに関わることになったのです。
そこで今後は「tovioを地域の産業と結びつけられないか?」という点を考えています。
地域の1次産業・2次産業・3次産業の事業者さんと、うまく連携できないかと。
たとえば商品プロダクトに悩んでいる地元の農家さんがtovioに来られ、私たちに相談する。
そこで、私たちがtovioを使っているデザイナーさんを紹介して商品パッケージをつくる、といったような流れができればいいなと思っています。
そしてtovioに集まるベクトルから、tovioから地域へ発信されていくという形をつくっていきたいと思います。
また、私たちも積極的にイベントなどに顔を出し、地域と交流を深めていきたいですね。
暮らしと仕事を身近にし、誰もがつながれるコワーキングスペース tovio
複合施設の中という便利な場所にあるコワーキングスペース tovio。
仕事の場所としてももちろん活用できますが、異業種の人と出会い、新たな取り組みが生まれる可能性があることも魅力的です。
地域の新たな拠点としても楽しみなtovioを、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
コワーキングスペース tovio(トビオ)のデータ
名前 | コワーキングスペース tovio(トビオ) |
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所在地 | 広島県福山市西町一丁目1-1 エフピコRiM(リム) 1階 |
電話番号 | 084-959-4650 |
駐車場 | あり iti SETOUCHIの第一駐車場(1時間無料)を利用 ※第二・三駐車場は1時間無料の対象外 |
営業時間 | 午前10時〜午後9時(ドロップインの最終受付は午後6時まで) ※スタッフ常駐時間:午前9時30分〜午後6時30分 |
定休日 | 年末年始(12月27日〜翌年1月3日) 設備点検実施日(年二回) |
利用料(税込) | 【ONE DAY】 ・ドロップイン:1,100円 ・ドロップイン U-23:550円 【月額会員】 ・10 DAYS:8,800円 ・ALL DAYS:22,000円 ・80 Hours:11,000円 ・160 Hours:16,500円 ・320 Hours:27,500円 ・PRIVATE BOOTH:33,000円 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 ミーティングルームとイベントルームの利用のみ予約可能 |
Wi-Fi | あり 利用者は無料で使用可能 |
電源 | あり 利用者は無料で使用可能 |
利用可能備品 | 【スペース】 ・フリーアドレスデスク ・フォーカスブース ・ソファーラウンジ ・ミーティングルーム (有料、会員限定) ・イベントスペース (有料) 【サービス・設備・備品】 ・イベント設備 ・来客対応 ・郵便受け取り ・メンバーアプリ ・ビジネス備品各種 ・ウォーターサーバー、電子レンジ、冷蔵庫など ・カラー複合機(有料) 【月額会員向けオプション】 ・専用ロッカー ・住所記載、登記 |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ バリアフリートイレ |
子育て | 授乳室 ベビーカーの入館可能 |
バリアフリー | 車椅子での利用可能 |
ホームページ | WORKING - iti SETOUCHI |