備後とことこ 福山・尾道・笠岡をもっと好きになる
ヤサイラーメン三十二匁(さんじゅうにもんめ)〜 名物「野菜らーめん」は香ばしい炒め野菜がてんこ盛り盛り!1人でも子連れでも行きやすい店

ヤサイラーメン三十二匁(さんじゅうにもんめ)〜 名物「野菜らーめん」は香ばしい炒め野菜がてんこ盛り盛り!1人でも子連れでも行きやすい店

食べとこ / 2023.12.22

ヤサイラーメン三十二匁の代表・大本 浩貴さんにインタビュー

代表:大本浩貴さん
代表:大本浩貴さん

ヘルシーでボリューム満点の名物・野菜ラーメンが人気の三十二匁(さんじゅうにもんめ)。

代表の大本浩貴(おおもと ひろき)さんへインタビューをしました。

小さなころから無類のラーメン好き

半チャーハン(過去の訪問時に撮影)
半チャーハン(過去の訪問時に撮影)

開業の経緯を教えてほしい。

大本(敬称略)

三十二匁は、先代の代表が2004年(平成16年)に創業しました。

店名は鶏そばなどで使っている太麺の重さが、32匁(=120g)だったからだそうです。

当初は鶏白湯(とりパイタン)スープの鶏そば専門店で、そのバリエーションとして「野菜らーめん」が生まれ、看板メニューになりました。

創業時は現在のモールの隣接地にオープンしており、2009年(平成21年)ごろにショッピングモールができる際に、敷地内へ移転しています。

いっぽう私は小さなころからラーメンが大好きで、社会人になったらラーメンに携わる仕事をしたいと考えていました。

学校卒業後、ラーメン店やうどん店をチェーン展開している会社へ入社。
もちろんラーメン店への配属を希望しましたが、会社の都合でうどん店へ配属されました。

そこでは早い段階で店長を任されるなど、飲食店運営のノウハウを学べたのはありがたかったですね。

しかし、しだいに当初の希望だったラーメン店への配属希望が強くなってきました。
希望は出していたものの、なかなか配属されません。

いつまでも待っていては時間がもったいないと感じ、退職してラーメンの仕事を探すことに決めました。

ただ思った以上に、ラーメン店の正社員の仕事が少なかったのです。

そこでまずは非正規社員で働き、そこから正社員を目指すことに予定を変更します。

そして見つけた仕事が、この三十二匁でした。

独立開業が夢だったことから、先代より事業を承継

お子様セット(過去の訪問時に撮影)
お子様セット(過去の訪問時に撮影)

社員として入社し、その後に代表になった経緯は?

大本

三十二匁では、最終的に店長を任されるまでになりました。

入社から7年ほど経ったころ、先代から、この三十二匁の事業を承継しないかと提案をされたんです。

先代の会社は飲食店以外の業務もおこなっている企業だったのですが、飲食事業からは撤退することになったのが理由でした。

私は先代にいつかは独立開業してみたいという希望を話したことがあったことと、三十二匁は長く営業していてファンも多いことから、店長の私に声をかけてくれたんです。

店長として三十二匁の運営やメニューなどはわかっていますし、なによりファンが多い店だというのが大きいですね。

一から開業することを考えたら、非常に有利な条件だと思います。

ですから三十二匁の事業を購入し、承継することに決めました。

承継後の変化は小さいが、名物・野菜らーめんを強く打ち出すように

三十二匁:暖簾

店長として切り盛りするのと、代表として切り盛りするのと違いはある?

大本

やることは同じでも、視点が変わりましたね。

店長時代は数日先、1週間先、1か月先というように短い期間で考えていたと思います。

代表になり、半年後や1年後、数年後などを見据えて考えるようになりました。

あとは原材料の動向など、前以上に社会情勢や政治・経済に敏感になったと感じています。

事業承継後、変えていったところは?

大本

基本的に、大きな変更はおこなっていません。

いきなりガラッと変わったら、いままでのお客様が驚きますから。

むしろ、事業承継したのがわからないくらいのほうがよいと思います。

ただし少しだけですが、変更点はあるんです。

それはメニューの打ち出しかた

先代のとき、野菜らーめんという人気メニューが生まれても、ドンドンと新しいメニューに挑戦していきました。

周辺はラーメン激戦区なので、積極的な姿勢でないと競合に勝てないということだと思います。

結果としてメニューも増え、牛骨ラーメンやトマトラーメンなどといったメニューが増えました。

いっぽうで私は「三十二匁といえば、これ!」といった個性がわかりにくくなったという気がしていたんです。

そこで、いろいろなメニューがあるけど、三十二匁の一番の看板は「野菜らーめん」だということをわかりやすく打ち出すことにしました。

実は店名をほんの少し変えていて、前の「らーめん 三十二匁」から、承継後は「ヤサイラーメン 三十二匁」になっています。

「ヤサイ」の3文字を追加しました。

野菜らーめんは食感と香ばしさを大事にし、炒めかたにこだわりを

三十二匁:野菜鶏そば

看板メニューである野菜らーめんのこだわりは?

大本

一番は、野菜の炒める順番をちゃんと考えてつくっていることですね。

火の通りやすさを考慮し、食感香ばしさが絶妙なバランスになるようにしているんです。
一杯ずつ野菜を炒めていますので大変ですが、おいしくつくるためにこだわっています。

炒め油としてネギ油を使い、風味付けにほんの少しだけニンニクショウガが入っています。
味付けは、軽く塩コショウ。

あと隠し味として、青トウガラシ粉の油を入れているのもポイントです。
ほんのりとですが、ピリ辛さが感じられてアクセントになります。

なお、辛さは調整できます。
無辛も可能ですので、事前にお知らせください。

先代の良い点を残しつつ、新たな挑戦も視野に

三十二匁:代表の大本 浩貴さん

今後の展望ややってみたいことがあれば、知りたい。

大本

看板として野菜らーめんを守りつつ、ほかのラーメンを強化していきたいですね。

牛骨ラーメンもファンが多いので、牛骨ラーメンを進化させるのもおもしろいかもしれません。

あとは限定ラーメンとしていろいろ試作をしてみて、評判が良いものをレギュラー化するなどもしてみたいです。

地元の名産を使ったラーメンなども、おもしろいかなと思っています。

先代のときの良い部分は今後も残しつつ、自分らしさを出しながらさまざまな挑戦をしていきたいですね。

1人でもファミリーでも行きやすいヤサイラーメン三十二匁

三十二匁:野菜鶏そば

三十二匁はショッピングモール内にあるので寄りやすく、駐車場も広いのが魅力的。

さらに店内は座敷があり、子連れなどファミリーでも安心な店です。

そしてなんといっても、ヘルシーで香ばしい野菜らーめんは、味も見た目も満足できる名物!

三十二匁の野菜らーめんを一度味わってみては?

ヤサイラーメン 三十二匁のデータ

三十二匁:外観
名前ヤサイラーメン 三十二匁
住所広島県福山市南蔵王町四丁目4-31
電話番号084-925-3600
駐車場あり
営業時間午前11時〜午後9時
※木曜日は午後2時まで
定休日不定休
支払い方法
  • 現金
予約の可否不可
座席全19席
・カウンター:7脚
・座敷:6人がけ3卓
タバコ
トイレ
子育て・ベビーカー入店可能
・幼児用椅子あり
・幼児用食器あり
バリアフリー車椅子入店可能だが、入口に段差あり
(トイレ非対応)
ホームページ三十二匁 公式Instagram
Ads by Google
アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

フリーランスの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。企業の社員インタビューや事例紹介、採用コンテンツも。地域情報サイトも運営。カメラ片手に街を散策。あなたの知らない備後地方を切り取り、備後の奥深さを伝えます!

はれとこからのお知らせ

一般社団法人はれとこは「とことこシリーズ」を中心に、地域の情報発信を担う「市民ライター」育成などの活動をおこなっています。

  • 笠岡市民レポーター教室
  • 高梁川流域ライター塾
  • FMくらしき「倉敷とことこ」
  • 寄付募集
三十二匁:野菜鶏そば

この記事が気に入ったら

最新情報をお届けします。

  • ホーム
  • 食べとこ
  • ヤサイラーメン三十二匁(さんじゅうにもんめ)〜 名物「野菜らーめん」は香ばしい炒め野菜がてんこ盛り盛り!1人でも子連れでも行きやすい店