部屋に花を置くと、それだけで豊かな気持ちになりませんか。
笠岡市五番町にあるフローリスト萬(まん)は、地域に根付いた花屋。訪れると、子どもたちがお母さんと楽しそうに花を選んでいました。
出迎えてくれたのは、フラワーアートディレクター 萬木 善之(まんき よしゆき)さん。
萬木さんの作品を一度は見たことがあるかもしれません。
なぜならフィギュアスケート国際大会の通称「メダリストブーケ」を長年、手掛けているからです。
「萬木さん、『あの姿』もカメラに収めさせてください」とお願いすると…。
コケでできたジャケットに、花のネクタイ、コケの帽子。
独創的な姿で登場!
萬木さんはこのような数々のユニークな作品を生み出しています。
フローリスト萬と、「植物で人を笑わせる」をテーマに活動するフラワーアートディレクター 萬木 善之さんについて紹介していきましょう。
記載されている内容は、2021年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
フローリスト萬のデータ
名前 | フローリスト萬 |
---|---|
住所 | 岡山県笠岡市五番町5-96 |
電話番号 | 0865-63-5757 |
駐車場 | あり 4台 |
営業時間 | 午前9時30分~午後7時 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
|
ホームページ | フローリスト萬 |
国道2号の五番町交差点を南東へ進むと、消防署があります。
消防署の向かいにあるのがフローリスト萬です。
地域に根付いた花屋 フローリスト萬
フローリスト萬の歴史は、萬木さんの曾祖母の代までさかのぼります。
もともとは砂糖を販売していましたが、戦争で砂糖の配給がなくなって、「何か始めよう」とスタートしたのが花屋だったそうです。
創業当時は笠岡市内の別の場所にお店がありましたが、萬木さんが物心ついたときにはすでにお店は五番町に。
このお店ができ2021年現在で約45年が経ちます。
生花をはじめ、観葉植物やプリザーブドフラワー、せっけんでできたいい香りのフレグランスフラワーなどがずらりと並び、店内は実にカラフルです。
生花のアレンジメント・花束
アレンジメントや花束は、鮮度を保つため、オーダーごとに要望や予算を聞いてから制作しています。
電話での予約も可能です。
およそ9割のお客さんが、花の指定は特にない「お任せ」。
フィギュアスケート選手たちのメダリストブーケを手掛ける萬木さんがおもに制作するので、幅広い要望に対応してもらえます。
どんな独創的なアレンジメント・花束でもご相談ください!
プリザーブドフラワーとフレグランスフラワー
プリザーブドフラワーとは、生花に特殊な加工を施した花。そうすることで、生花より格段に長い期間、美しさを楽しむことができます。
プリザーブドフラワーに替わって人気が出てきているのが、フレグランスフラワー。
見ためは本物の花のようですが、せっけんでできた造花で、お部屋に置くといい香りがします。
せっけんといえども、洗浄用ではないので、バスタイムなどに使用するには不向きです。
プリザーブドフラワーもフレグランスフラワーも、お部屋に長く飾ることができ、贈り物にぴったり。
そのほか、ワンランク上の造花、「光触媒フラワー」も取り扱っています。
光触媒フラワーとは、造花に光触媒酸化チタンをスプレーでコーティングしたもの。
太陽や蛍光灯の紫外線により触媒反応が働き、生活臭を取り除いて部屋をきれいな空気に保ってくれる優れものです。
観葉植物・ドライフラワーなど
そのほか、観葉植物やドライフラワーも手に入ります。
部屋に緑があると癒されますよね。水やりのたびに愛情がわきそう。
花のある暮らしは憧れるけど、お手入れが難しく感じるときには、ドライフラワーだと取り入れやすいのではないでしょうか。
お部屋が華やかになり、心が満たされそうです。
フラワーアートディレクター 萬木 善之さんのユニークな作品
フローリスト萬の萬木 善之さんは、ユニークな作品の数々を手掛けるフラワーアートディレクターです。
作品の一部を紹介します。
フィギュアスケートブーケ
1998年より2021年現在まで、フィギュアスケート国際大会の歴代メダリストブーケの制作をしている萬木さん。
店頭には、有名選手との写真もたくさん飾られていましたよ。
扇子のブーケや、ケーキの形をしたブーケ、羽子板のブーケなど、オリジナリティにあふれたものを多く手掛けてきました。
扇子のブーケはあおぎたくなりますし、 ケーキの形をしたブーケはかじりたくなります。
そんな選手たちの反応も意識して制作しているのだとか。
選手が手にしたときに何かパフォーマンスをしてくれると、観客もうれしいですよね。笑いは伝播しますから!
秘密の花園
花でできたトイレはその名も「秘密の花園」。
「トイレでとーとー作ってみました」と、こちらもダジャレがきいています。
笠岡駅前のポスト
笠岡駅を利用したときに、花で彩られたポストを見たことがありませんか。
そのポストを手掛けたのも、萬木さんです。
2015年から2年間、春はポピー、夏はひまわり、秋はガーベラでハロウィンを表現し、冬は赤いバラでクリスマスを表現。
ポピーとひまわりは道の駅 笠岡ベイファームの花畑でおなじみです。
ガーベラはキク科で、笠岡が菊の産地であることから採用。また、笠岡にはバラの生産者も多いのだとか。
笠岡愛にあふれた華やかなポストは、人気のフォトスポットとして話題になりました。
花のみならずコケでも作品制作
花だけでなくコケでもアートが繰り広げられています。
2012年に完成したのが、コケで覆われた車、「えっ!コケカー」です。「エコカー」と「コケ」をかけた名前となっています。
「光合成で走っています」もジョークのひとつ(実際はガソリンで走っていますよ)。
2013年には、福山市で「笑いコケ展」を開催した萬木さん。
苔で作られたニワトリが「コケコッコー」。
「コケティッシュ」など、ダジャレで笑いコケられる展示が話題に。
コケのジャケットやネクタイ(コケタイ)は、萬木さんのトレードマークでもあります。
「コケでできているから、お手入れが大変そうですね」と心配すると、「そうそう、霧吹きでお手入れしてるからずっしりと重いんです…というのはジョーク! 実際はフェイクです」とのこと!
フローリスト萬での展示会も
2019年にはフローリスト萬で「ZOO ZOO TOWN 〜小さな花屋の動物園〜」を開催。
キリン、象、猫などの動物を花で制作し、子どもからお年寄りまで幅広い世代が鑑賞しました。
こちらもダジャレがきいています。
2020年には笠岡市の帽子メーカー「石田製帽」とコラボレーションし、麦わら帽子に花を飾って展示する「花と帽子の芸術か?」を開催。
500円でユニークな帽子をかぶって撮影が楽しめるシステムです。
収益は医療従事者に役立ててほしいと、当時貴重だったマスクの寄付費に充てました。
オリジナリティあふれる創作のアイデアは、どんな思いから生まれたものなのでしょう。
フラワーアートディレクター 萬木 善之(まんき よしゆき)さんにお話を聞きました。
フローリスト萬のデータ
名前 | フローリスト萬 |
---|---|
住所 | 岡山県笠岡市五番町5-96 |
電話番号 | 0865-63-5757 |
駐車場 | あり 4台 |
営業時間 | 午前9時30分~午後7時 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
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ホームページ | フローリスト萬 |