まる徳 福山曙店 〜 幅広いメニューと明るい接客で「ヌードル・レストラン」を目指す！こども食堂で地域の心とお腹を満たす活動も

まる徳 曙店を運営するOGAMOCCAの叺田靖治さんへインタビュー

オリジナルの徳島ラーメンを中心にバラエティー豊かなラーメンがラインナップする、新徳島拉麵 まる徳ラーメン 福山曙店（以下、まる徳 曙店）。

運営する株式会社 OGAMOCCA（おがもっか）の代表取締役・叺田靖治（かますだ やすはる）さんに話を聞きました。

堺でのバー経営から一転、地元・福山へ帰郷してのラーメン店開業へ

開業の経緯を教えてほしい。

叺田（敬称略）

私は福山出身ですが、高校卒業後は進学のために福山を離れ、社会人になってからも県外でずっと働いてきました。

とくに長く携わっていたのが、大阪・堺でのバーの経営です。

経営者仲間でとてもお世話になっていたかたがいまして、そのかたが大阪・堺のラーメン店「まる徳ラーメン」の代表のかたでした。

そのかたは私によく「ラーメン店をやってみないか」とすすめていたんですが、バーの経営が忙しくて断っていました。

やがて私は、実家を継ぐために福山に戻ることになったんです。

堺で経営していたバーは、知人に譲りました。

そんなとき、私の息子がラーメン店の運営に興味をもっていると話をしたんです。

そこで、前から私にラーメン店の運営をすすめていた、まる徳の代表に相談しました。

するとまる徳の代表は快諾し、全面協力してくれることになったんです。

そしてまる徳で指導を受け、ラーメンづくりや店舗運営のノウハウを学びました。

こうして2022年（令和4年）10月に福山の地で、まる徳ののれん分け店「新徳島拉麵 まる徳ラーメン 福山曙店」をオープンしました。

もちろん私だけでなく、息子もスタッフに加わっています。

徳島ラーメンをメインにメニューを拡充していき「ヌードル・レストラン」に

メニューは大阪の本店と同じ？

叺田

基本的な部分は、同じです。

ただ、つけ麺や塩ラーメン、極001鰹ラーメンなど、当店のオリジナルメニューもあります。

やはり地域性というものがありますので、地域になじむようなメニューも必要かなと。

こだわっているのは、メニューを少しずつ増やしていくこと。

大阪にあるまる徳の本店は非常にメニューが多く、大繁盛店です。

「ヌードル・レストラン」を目指していて、曙店も同じくヌードル・レストランを目指しています。

本店から少しずつメニューを取り入れつつ、曙店ならではのメニューも開発しながら、じょじょにラインナップを増やすつもりです。

なかには福山の地域に合わないものもあるかもしれませんので、期間限定などで実験的に提供しながら、反響があったものを残していくというスタイルで増やしていきます。

現在（取材時=2023年6月）でもだいぶメニューが増えましたが、もっと増やしていきたいですね。

ヌードル・レストランを目指す理由は？

叺田

多くの世代、多くのお客様に楽しんでもらいたいからですね。

いわば、ラーメン版ファミリー・レストランでしょうか。

いろいろな味のメニューがあれば、家族やグループなど、大勢で来店してもそれぞれの好みがあれば安心ですよね。

ラーメンというものは、みんなでワイワイと楽しむのがおいしいと思います。

あとメニューが多いと、何を注文するか選ぶところから楽しいですよね！

お腹を満たすだけでなく、心も満たす店舗運営

ほかに、運営面などで気をつけていることは。

叺田

料理ももちろん大事ですが、それ以上に私が力を入れているのが接客。

これは長くバー経営をやってきて、学んだことです。

バーの場合は顕著ですが、たとえばドリンクだけで他店と差別化するのは難しいですよね。

大切なのは、お客様に楽しく過ごしてもらう、過ごしやすい環境づくりなのです。

ラーメンも同じだと思っています。

ただていねいな接客をするだけでなく、お客様それぞれに向き合って、気持ちが伝わるような接客を心がけているんです。

まる徳 曙店の運営会社の名前は「OGAMOCCA（おがもっか）」。

これは、堺でやっていたバーの名前でもあります。

お客様ひとりひとりに向き合い、感謝の気持ちが伝わる接客をするため、合掌して「拝もうか」が由来です。

当店に来られたお客様にお喜びいただくため、「心とお腹を満腹に！」をモットーにしています。

地域の子を元気にしたい思いで開く「こども食堂」

「こども食堂」をしているが、詳細を知りたい。

叺田

こども食堂は曙店だけがおこなっているイベントで、ほかのまる徳の店舗ではやっていません。

当店のこども食堂の趣旨は、地域の児童たちに当店に集まってもらい、食事をしながらイベントを通じて友達をつくって楽しく過ごそうというものです。

こども食堂を始めるキッカケは、私の義姉がこども食堂を長年やっていたから。

たまに見学をさせてもらっていたのですが、これはすばらしい活動だなと感動したんです。

ですからまる徳 曙店のオープンは、こども食堂の活動をすることが前提でした。

当店のこども食堂では単に食事をするだけではなく、さまざまな行事もやっています。

12月には私がサンタクロースに扮して、クリスマスパーティーをやりました。

正月には、餅つきもしましたね。
ほかには、ゲーム大会もやりました。

福山では、まだまだこども食堂のような活動は少ないようです。

市役所のかたからも、ぜひ続けていってほしいと応援のコメントもいただきました。

将来、当店のこども食堂に来た子たちが大きくなったとき、また次の世代へ対して同じような活動をしてもらえたらうれしいですね。

こども食堂をもっと多くの人に知ってほしい

今後の目標や展望を教えてほしい。

叺田

ひとつは、さきほどのとおり、メニューを拡充してヌードル・レストランを目指すこと。

もうひとつは、こども食堂をもっと広めていくことですね。

来店されたお客様のなかには、こども食堂が気になるような雰囲気のかたもおられます。

ただ一歩踏み出して、参加するまでに至らないことも多いようです。

もっとこども食堂の概要を広めて、内容を知ってもらい、気軽に参加してもらえるようにしていきたいですね。

そのために、定期的にこども食堂を開けるようにするのが目標です。

幅広いメニューとていねいな接客でお腹と心が満足する まる徳 曙店

看板の徳島系ラーメンはもちろん、バラエティー豊かで個性的なメニューがそろい、選ぶのが楽しい まる徳 曙店。

明るく気持ちのいい接客で、楽しく食事ができる雰囲気づくりもうれしい点です。

そして地元の子たちのために開催しているこども食堂は、ぜひ応援したい取り組みだと思います。

まる徳 曙店のラーメンはもちろん、こども食堂の活動にも注目です。