うみの市(令和3年12月4日・5日) ~ 笠岡市のシェアアトリエ海の校舎でモノ・コトを生みだすイベント開催

令和3年12月4日(土)と5日(日)の午前10時から午後4時まで、岡山県笠岡市の旧大島東小学校グラウンドでモノを、コトを、生みだす市うみの市」が開催されました。

うみの市を開催したのは、クリエイターたちが集う「シェアアトリエ 海の校舎(以下、海の校舎)」です。

笠岡市の南東、「大島美の浜(みのはま)漁協」近くにある海の校舎(旧大島東小学校グラウンドと校舎)で開催されたうみの市

2日間にわたり、多くの出店と来場者でにぎわったモノ・コトを生みだすイベントのようすをフォトレポートします!

記載されている内容は、2021年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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モノを、コトを、生みだす市「うみの市」とは

うみの市の準備

うみの市は、海の校舎のスタッフと高校生や一般のボランティアスタッフ、出店者の人たちが協力して開催したクラフトマルシェです。

うみの市の構想は、NPO法人 海の校舎大島東小の代表理事であるサザンツリー代表の南 智之(みなみ ともゆき)さんに、2021年9月、海の校舎の取材中に聞きました。

グラウンドでイベントをしたいんです。
海の校舎はスタートしたばかりなので、まだあまり知られていません。
そこで、近所のかたや「海の校舎ってなに?」と興味を持った人が気軽に海の校舎に来てもらえるイベントが必要だと思っています。
そして、みなさんに海の校舎のことを、もっともっと知ってもらいたいんです。

取材時から3ヶ月後、構想を実現したのがモノを、コトを、生みだす市「うみの市」です。

シェアアトリエ 海の校舎 ~ 瀬戸内海をのぞむ廃校がクリエイターたちのアトリエに

午前10時から うみの市がスタート

うみの市の準備

12月4日、うみの市の準備は朝早くから始まりました。

筆者が旧大島東小学校のグラウンドに着いた午前9時には、出店者のみなさん、準備の最終段階に入っていて大忙し。

筆者もテントの設営などのお手伝いをしました。

うみの市が開くのは午前10時。

グラウンドの周りに横1列で出店者のブースが並びます。

うみの市スタート

午前10時にうみの市が開くと、受付で体温チェックと手指消毒を行なったお客さんが入場しました。

12月4日は風が強く気温が低かったこともあり、入場者の出足は鈍かったようですが、徐々ににぎわい、正午近くにはかなりの人でグラウンドがいっぱいに。

翌日の12月5日は日曜日。
風はそれほど吹かず、気温も高かったこともあって、オープンの午前10時になるとどんどん人が流れてきました。

うみの市の出店は27店舗。
4日と5日の2日間、筆者も出店しているお店をゆっくりとのぞいて買い物をしました。

うみの市に出店しているお店をめぐってみた

うみの市の出店者

うみの市の出店は、12月4日と5日のどちらか1日だけの出店と、両日出店のパターンがあります。

両日出店するお店がほとんどだったので、「4日に来て良かったので5日にまた来ました!」というお客さんも多かったようですよ。

それでは4日と5日に出店したお店を紹介しましょう。

作品販売とワークショップ

うみの市に出店したシルハ

うみの市で作品や商品を販売、そして、ワークショップを開催していたお店です。

作品販売 & ワークショップ

株式会社 石田製帽

うみの市に出店した石田製帽

麦わら帽子と冬の帽子を販売していたのは、海の校舎内にも工房がある株式会社 石田製帽

笠岡市小平井にある本社工場とは別に、海の校舎の図工室に入居しています。

うみの市では、グラウンドで多くの冬の帽子を販売していました!

花と刺繍 CoRte(コルテ)

うみの市に出店したコルテ

花と刺繍 CoRte(コルテ)は、立体刺繍のアクセサリーを販売していました。

繊細な立体刺繍に見入ってしまいます。

花と刺繍 CoRte(コルテ)の作品はtricoter+(トリコテ) でも販売しているそうですよ。

イトモノカラフル(itomonotooyatu)

うみの市に出店したイトモノカラフル

海の校舎に入居しているイトモノカラフル(itomonotooyatu)は、編み物と刺繍物などの糸モノ雑貨と紙ものの作品を販売。

暖かそうな毛糸の帽子もあり、初日の4日は風がきつく気温も低かったため、手にする人が多かったように思えました。

うみの市に出店した平田商店

イトモノカラフルの店主の夫、マコさん(平田商店)が作る革ものも売られていました。

トランクのなかだけの小さなお店「平田商店」。

愛らしい作品が詰まっている空間です。

Michikusa

うみの市に出店したミチクサ

草花スワッグ・リースを販売しているのはMichikusa(ミチクサ)。

スワッグとは、ドイツ語で壁飾りのことです。

Michikusaの店主は、海の校舎に入居しているSIRUHA(シルハ)で普段は働き、お休みのときにマルシェに出向いて出店されているそう。

SIRUHA

うみの市に出店したシルハ

海の校舎の保健室で作品を作成し、更衣室の一部で作品を展示しているSIRUHA(シルハ)は、手帳やバッグ、そして小物を販売していました。

パラフィン帆布のミニ財布はかわいいですね。

ていねいに作られた革製品もありましたよ。

SIRUHA(シルハ) ~ 笠岡発、使う人の「出掛ける」と「書く」に寄り添うものづくり

大島まちづくり協議会 クラフト教室

うみの市に出店した大島まちづくり協議会

笠岡市大島中にある「海の見える家」内の大島まちづくり協議会は、クラフト教室の開催とクラフトテープで作ったカゴバッグの販売。そして笠岡市内で人気の大島バーガーを販売していました。

大島まちづくり協議会のみなさんは、大島地区の活性化のためにいろいろな活動をしていますよ。

元気の良い協議会のみなさんのイチオシは、大島地区の海岸でとった貝殻を使ったリース。

繊細な作品できれいでしたよ!

雑貨とアンティーク 海猫

うみの市に出店した海猫

チーク雑貨や家具、ガラス雑貨、日本の古道具を店頭に並べていたのは、雑貨とアンティーク 海猫

海猫は岡山県井原市美星町にあるアンティークな品物を扱うお店です。

味のある品物がズラーッと並んでいました。

SLOWHAND DEPARTMENT

うみの市に出店したSLOWHAND DEPARTMENT

SLOWHAND DEPARTMENTは、古道具と古家具を販売していました。

懐かしい感じがする小学校や中学校で使われていた椅子をリメイクしたものが売られていたり、300円から500円でカラフルな動物の置物なども売られていたりと、見ているだけでも楽しいお店。

店主もおもしろくてユニークな人です。

ナカオランプ

うみの市に出店したナカオランプ

ナカオランプは、カラーオーダーの木製ランプシェードを販売しているお店です。

木製のランプシェードは、木のぬくもりが感じられる優しいものばかり。

パーツ1枚1枚の色を指定できるので、自分好みのランプシェードを頼めますよ。

すべてハンドメイドで仕上げていくそうです。

jam tun

うみの市に出店したjum tun(ジャムタン)

jam tun(ジャムタン)は、アフリカ布雑貨や洋服、アフリカンプリント生地のお店です。

うみの市のなかでも、アフリカンプリント生地はひときわ目立っていました。

珪藻土のkikuchi

うみの市に出店した珪藻土のkikuchi

珪藻土のkikuchiは、珪藻土プレートの手形足形ワークショップを開催。

その他、珪藻土の石の販売やミニ壁塗り体験コーナーもありましたよ。

ミニ壁塗り体験コーナーでは、大人も子ども壁塗りを楽しんでいました。

needle WORKS × kinaco….

うみの市に出店したeedle WORKS × kinaco....

needle WORKS × kinaco….は布小物と木工作品、陶芸作品やカレンダーを販売。

個性的な布製バッグやかわいい椅子、needle WORKS店主の娘さんが作成した陶芸作品も並んでいました!

Leather studio Third

うみの市に出店したLeather studio Third

Leather studio Thirdは、革小物の販売と革小物ワークショップを開催。

ワークショップで作る小さな犬の首輪がかわいかったですよ。

三角形のコインケースや印鑑ケースなどもあり、レザーが好きな人は思わず立ち止まるはず。

Leather studio Thirdは12月4日だけの販売だったので、気になっていた印鑑ケースを買っておけばよかったと、5日に出店されていないのを知り、ちょっと後悔しています(笑)

無印良品 ゆめタウン福山

うみの市に出店した無印良品のゆめタウン福山

MUJI to GO 移動販売バスは、無印良品のゆめタウン福山を拠点にしている移動式店舗です。

笠岡駅前に2021年12月1日(水)、 MUJI to GO 移動販売バスが初お目見え。
12月15日(水)も笠岡駅前とサンライフ笠岡にやってきます。

うみの市にも無印良品の移動式店舗が来た!ということで、たくさんのお客さんで盛り上がっていました!

笠岡ブランド

うみの市に出店した笠岡ブランド

笠岡市で作られた素材や技術を生かした質の良い商品として笠岡市が認定しているのが笠岡ブランドです。

さまざまな笠岡ブランド品が並んでいます。

フローリスト 萬のフラワーアートディレクター 萬木善之(まんき よしゆき)さんもスタッフとして販売していましたよ。

くじを引いて作品をゲットできるコーナーもあり、売れ行き好調のようでした。

フローリスト萬/フラワーアートディレクター 萬木 善之さん ~ 植物で人を笑わせるお花屋さん

サザンツリー

うみの市に出店したサザンツリー

NPO法人 海の校舎大島東小の代表理事、南 智之(みなみ ともゆき)さんのサザンツリーも出店。

サザンツリーは木製雑貨屋木製玩具を販売していました。

木のぬくもりが感じられる優しい作品がたくさん並んでいましたよ!

販売作品はハンドメイドで見ていると欲しくなるものばかり

うみの市に出店した平田商店

数多くのお店が出店しているので、じっくりと見ているうちにどんどんどんどん欲しくなってきます。

写真で紹介したお店の他にも、大人と子どもの洋服や小物を販売していたtetewa、刺繍作品とワークショップを開催していた長谷川和希、海の校舎に新しく入居したデニムアパレルのmedell designが出店をしていました。

おいしい食べものと飲みもの

うみの市に出店した有田商店のキッシュ

うみの市ではテイクアウトの食べものや飲みものも販売されていたので、グラウンド中央の休憩スペースは常にお客さんでいっぱいです。

飲食 & テイクアウト

石窯ピザ

うみの市に出店した石窯ピザ

笠岡市北木島にあるK’s LABO(ケーズラボ)系列の石窯ピザでは、創作ピザが楽しめます。

オススメは笠岡名物親鳥チャーシューピザ。

筆者がオーダーしたときは、15分程度の待ち時間。

石窯を使った焼きたてのピザは絶品でした!

六島浜醸造所

うみの市に出店した六島浜醸造所のビール

六島浜醸造所のビールは、笠岡を代表するクラフトビールです。

爽やかなのどごしでゴクゴクいける「麦のはじまり」は定番のビール。

5日の午前中にはすでに売り切れになるほど、人気のクラフトビールなのでした。

缶バッチ栓抜きのワークショップも開催!

六島 ~ 島の人たちが植えた水仙が香る 岡山県最南端の島

瀬戸内ドライフルーツ

うみの市に出店した瀬戸内ドライフルーツ

2021年11月、海の校舎に新しく入居したのは瀬戸内ドライフルーツ

笠岡周辺で採れた果物をドライフルーツにしての販売です。

いろいろな種類のドライフルーツが、ところせましと並べられていました。

有田商店

うみの市に出店した有田商店の高菜そぼろ弁当

麦芽粕を使ったグリッシーニと、笠岡市の有田野菜を使用したキッシュを販売していたのは有田商店です。

注目は高菜そぼろ弁当。

4日のお昼ごはんは高菜そぼろ弁当をいただきました。

おいしかったですよ〜

有田野菜も買っちゃいました!

pasión

うみの市に出店したpasión(パシオン)

パウンドケーキとスコーンの焼き菓子、フルーツシロップを販売していたpasión(パシオン)

開店後まもなくしてパウンドケーキが売り切れるなど、あちこちのマルシェで販売しているだけあって人気です!

pasión(パシオン) 〜 井笠・備後の食材を使った焼き菓子で地域の魅力を伝える

大島まちづくり協議会 大島バーガー

うみの市に出店した大島バーガー

大島まちづくり協議会が積極的に売り出しているのが大島バーガー

「エビカツバーガー」と「かきあげバーガー」がセットのよくばりバーガーを販売。

笠岡市内のイベントでよく見かける大島バーガーはどこでも人気で、すぐに売り切れてしまうんです。

うみの市でも第1弾が早い時間に売り切れてしまい、急いで追加の大島バーガーを作って販売と、大忙しでした。

魚のフライとパンも絶好調

笠岡近郊で獲れた揚げたて小魚のフライを販売していた丸百鮮魚@大島美の浜漁協

取材時には用意したパンがちょうど売り切れてしまっていたあさひベーカリー

丸百鮮魚、あさひベーカリーともに大人気でした!

木製雑貨屋木製玩具を販売していたサザンツリーは、本格インドカレーも販売していました。

12月4日は風が強く寒かったので、温かいインドカレーはうれしかったですね。

あさひベーカリー 〜 福山駅前にある和のたたずまいのパン屋。フランス仕込みの伝統製法でつくられるこだわりのパン

うみの市では校舎内の見学もできる

海の校舎の廊下

グラウンドで行なわれていたクラフトマルシェ。

グラウンドだけではなく、海の校舎内を自由に見学できるように一般開放されていました。

校舎内を案内するツアーもあったりと、多くの人が校舎内をゆっくりと見学していました。

教室内に入って工房や作品を見学できるのは、ものづくりが好きな人にとってはワクワクする空間だったはず。

スタッフが常駐していない教室は窓越しに見学可能です。

一眼レフカメラで校舎内を撮影しながら歩いている人が多かったですね。
被写体としても校舎内は注目されているのでしょう。

昔、大島東小学校に通っていたと思われる年配のかたがたが「懐かしいねえ〜」と言いながら廊下を歩いていたのが、印象的でした。

おわりに

うみの市のポスター

2021年夏にスタートした海の校舎。

スタート当初から代表理事の南さんが考えていたクラフトマルシェが実現しました。

地域の人に海の校舎のことを知ってもらいたいという目的は、第1回うみの市で果たせたのではないでしょうか。

それほど多くの人が2日間で海の校舎を訪れ、クリエイターの作品を手に取り工房を見学していたのです。

また、抜群のロケーションと旧大島東小学校を利用したノスタルジックな工房は、入居しているクリエイター同士を刺激しあい、創造力をパワーアップさせる空間なのだなあと、入居者のクリエイターと話をしてみて感じました。

うみの市は定期的に開くそうで、第2回うみの市は、2022年4月を予定。

暖かくなる2022年4月の第2回うみの市、今から楽しみですね!

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