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らーめん つかもと 〜 地域に愛されたラーメンを残したい。惜しまれつつ閉店した笠岡の名店の味を学び進化させる店

らーめん つかもと 〜 地域に愛されたラーメンを残したい。惜しまれつつ閉店した笠岡の名店の味を学び進化させる店

食べとこ / 2023.01.14

つかもとの店主・塚本 直樹さんにインタビュー

店主の塚本直樹さん
店主の塚本直樹さん

人気店・らーめん おっつぁんの味を継承する決意をし、修業を経てオープンしたらーめん つかもと

店主の塚本直樹(つかもと なおき)さんに味を継承することになった経緯、味のこだわり、今後の展望などの話を聞きました。

インタビューは2021年7月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

「多くのかたに親しまれた味をなくしたくない」という思いで一念発起

在りし日の「らーめん おっつぁん」(過去の訪問時に撮影)
在りし日の「らーめん おっつぁん」(過去の訪問時に撮影)

なぜ、らーめん おっつぁんの味を継承しようと思った?

塚本(敬称略)

もともと私が「らーめん おっつぁん」の常連で、店主の伊藤芳秋(いとう よしあき)さんと親しかったんです。

かつて私は製麺会社の営業をしていまして、仕事で「おっつぁん」を訪れたのがキッカケでした。

「おっつぁん」のラーメンの味が大好きになったのと、店主と意気投合したことで、たびたび店に訪れるようになったんです。

「おっつぁん」は2000年代前半の開業以降、地元・笠岡を中心に多くのお客さんに親しまれてきました。

しかし、2020年(令和2年)8月に「おっつぁん」は営業を終了することになったんです。

店の片付けを手伝っていたんですが、だんだんと「多くのかたに親しまれた味をなくしたくない」という気持ちが芽生えてきました。

そして脱サラして「おっつぁん」の味を学んで、店をしようと決意したんです。

おっつぁん店主からラーメンづくりを直伝してもらう

つかもと:中華そば

味を引き継ぐ決意をして、店をオープンするまでの経緯は?

塚本

まず伊藤さんに店の味を学んで、店を開業したいという思いを伝えました。
すると快諾してくれたんです。

それから伊藤さんの自宅の厨房で、伊藤さんから直にラーメンづくりを教わりました

ラーメン店はもちろん、飲食店で働いたこともなかったので、大変でしたね。

そして2021年(令和3年)5月3日、神辺の地で店をオープンできました。

「おっつぁん」に秘めた思い

つかもと:看板

「おっつぁん」という店名の由来は聞いている?

塚本

伊藤さんは、開業前から名前を「おっつぁん」にすると決めていたそうです。

開業時の年齢が「おっつぁん(おじさん)」と呼ばれる年齢だったという理由と、親しみやすい店を目指したいという理由で「おっつぁん」と名付けたと聞きました。

奇遇にも、伊藤さんがおっつぁんを開業した年齢と、私が二代目おっつぁん(現:つかもと)を開業した年齢が同じなんです。

何か運命めいたものを感じますね。

おっつぁんの店があった笠岡ではなく福山、しかも神辺を選んだのは?

塚本

ひとつは私が福山出身だったから、福山になじみがあったので。

もうひとつの理由は、探していた物件のなかで、現在のところが立地的によかったからなんです。

これは、私が製麺業者の営業をしていた経験が生きましたね。

こだわりはスープととりチャーシュー、親しみやすいスタッフ

煮込んだカシワ肉
煮込んだカシワ肉

店のこだわりや特徴を教えてほしい。

塚本

やはり一番は、中華そばのスープですね。

醤油味のスープですが、鶏ガラをベースに魚介果実野菜からダシをとっています。

毎日深夜から作業を始め、長時間煮込んで深みのある味わいに仕上げているんです!

あとは中華そばの上に載っているとりチャーシュー

岡山県産のカシワ肉を、毎日醤油ダレでしっかり煮てつくっています。

チャーハンに入れているとりそぼろも自慢です。
とりチャーシューもとりそぼろも持ち帰りができますので、ご家庭でもぜひ!

あとは明るい笑顔のスタッフと、気さくでノリのいい店主がいることですかね(笑)。

親しみやすい店を目指していますので、性別年齢関係なく幅広いかたに来ていただければと思います。

今後の展望

つかもと:外観

今後の展望や目標があれば聞きたい。

塚本

ありがたいことに、開業以来たくさんのお客様に来ていただいています。

らーめん おっつぁんのファンのかたがわざわざ笠岡からも訪れたりもしていて、とてもうれしいです。

しかし、伊藤さんに味を直伝していただいてオープンしたといっても、まだまだ勉強中だと思っています。

これからも味の修練を続け、初代「おっつぁん」から学んだ味を元に、さらに進化させていくのが目標ですね。

初代らーめん おっつぁんから学んだ味を元に進化させていく「らーめん つかもと」

つかもと:中華そば

笠岡にあった「らーめん おっつぁん」は私も行ったことがあり、好きなラーメン店のひとつでした。

ですから、閉店を聞いたときは驚きました。

そんなおっつぁんの味を継承する店が神辺でオープンしたと聞き、うれしく思います。

常連客だった塚本さんが、好きなラーメンの味を残したいとの思いで開業を決意した「らーめん つかもと」。

多くのお客さんが、つかもとの味を求め訪れています。

幹線道路沿いでアクセスもよいので、ぜひ食べに行ってみてください。

二代目 らーめん おっつぁんのデータ

つかもと:外観
名前二代目 らーめん おっつぁん
住所広島県福山市神辺町十九軒屋11-1
電話番号070-8497-0507
駐車場あり
敷地内の駐車スペースはどこに停めてもよい
営業時間午前11時〜午後3時
午後5時〜午後8時(ラストオーダーは午後7時45分)
定休日
支払い方法
  • 現金
  • PayPay
予約の可否不可
座席全14席
・カウンター×8脚
・三人がけテーブル席×2卓
タバコ
トイレ
子育てベビーカーの入店可能
子供用食器あり
バリアフリー車椅子での入店可能(入口に少し段差あり)
トイレは車椅子非対応
ホームページらーめん つかもと|公式Instagram
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アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

フリーランスの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。企業の社員インタビューや事例紹介、採用コンテンツも。地域情報サイトも運営。カメラ片手に街を散策。あなたの知らない備後地方を切り取り、備後の奥深さを伝えます!

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二代目 らーめん おっつぁん:ラーメンセット

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